Microsoftが車載向けに「Windows in the Car」を開発していることを発表
2014年3月にはAppleが自動車向けに特化した機能を備えた「CarPlay」を発表していますが、Microsoftからも同様の機能「Windows in the Car」(仮称)を開発していることが明らかにされ、4月2日から開催された開発者向けカンファレンス「Build 2014」ではデモ版の様子が公開されました。
Microsoft unveils Windows in the car, battles Apple CarPlay | The Verge
http://www.theverge.com/2014/4/5/5585148/microsoft-windows-in-the-car-concept
このシステムは、Windows Phoneを車載の画面にミラーリングして表示させるというもので、ベースとなっているのはスマートフォンなどのモバイル機器と車載情報システムとの通信接続における規格であるMirrorLinkです。以下のムービーでは、まだ開発段階のWindows in the Carのデモの様子を見ることができます。
「Start」と書かれた画面には「Active School Zone ahead 0.5 miles(0.5マイル先に指定時間内のスクールゾーンあり)」と書かれており、自車の位置を反映した注意や制限速度が表示されています。右側に配置されたタイルには、自分の欲しい情報をピンで固定してカスタマイズできるようになっています。
画面上部には、各種メニューを示すアイコンが表示されています。
GPSナビによる地図の位置表示も可能です。あくまで開発版ではありますが、デモの最中ではこの画面でシステムがクラッシュするという一幕も。
そしてもちろん、電話をかけることも可能。
写真付きの電話帳からコンタクトをタップして発信することができるようです。
端末に保存した音楽を再生したり……
インターネットラジオにも対応している様子。
従来のFM・AMラジオを再生することもできます。
メールやSNSの書き込みやメッセージを読み上げさせることが可能。音声による本文入力の可否は明らかにされませんでした。
また、各種アプリの操作を車載画面で行うことも可能な様子です。
MirrorLinkはAndroid、Windows Phoneといったモバイル向けOSや端末の垣根を越え、車載に最適化された操作環境を提供することを狙いとしており、すでにトヨタやニッサン、BMWなどの自動車メーカーからも対応の車種は発表されていたり、パイオニア(カロツェリア)が対応モデルを国内でも販売しており、Windows in the Carは既存の技術を利用した新しいシステムということができそうです。
まだ具体的な発売日などは明らかにされていませんが、Microsoftはすでに実車上での開発を行っていると公表しています。
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