防弾ガラス製iPhoneプロテクターを撃つと余裕で弾が貫通することが判明
12.7mm弾の直撃を想定して作られた重量2.1kgのiPhone用防弾ケースがすでに発売されていますが、Kickstarterから製品化された「Holy Grailシリーズ」は、貼るだけでiPhone 5/5s/5cを防弾仕様にできる防弾ガラスと同じ素材で作られたスクリーンプロテクターです。実際にどの程度の性能なのか?ということをキー・スクリュードライバー・ハンマー・ステープルガン・車・銃で、たたいたり踏んだり撃ったりして実験した結果が公開されています。
We test a "bulletproof" iPhone screen protector. With a gun. And bullets. | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2014/03/ars-tests-the-holy-grail-bulletproof-iphone-screen-protector/
Holy Grailはトランプサイズのケース入り。
中にはプロテクターのほかにスクリーン用の布が入っています。
通常のスクリーンプロテクターと同じようにスクリーンに貼り付けます。
iPhone 5/5s/5c専用ですが、サイズが合っていないものの壊れても構わないiPhone 3GSを使用。
プロテクターはアップで見るとドットが入っています。
まずはキーでひっかいて実験。防弾でなくてもスクラッチを防ぐプロテクターは存在しますが……
「ワオ!傷1つつかないぜ!」と興奮気味の実験を行う男性。
次はマイナスドライバーでこすったりつついたりしています。
「防弾製だからノープロブレムさ。って、ウソだろ?」といとも簡単にヒビが入って驚く男性。
この時点でもうダメな気がしますが、次は金属製のハンマーに挑戦。
本体が壊れるほどではありませんが、スクリーンのヒビは大きくなっています。
太いクギのような金属片を打ち出すステープルガンでは……
一撃でヒビが発生。「なんてこった、何が防弾ガラスだ!」と憤る男性。
銃で実験する前からすでにボロボロ。
明らかに結果が見えているものの、電動ドライバーを用意。
高速回転する鋭いアタッチメントでスクリーンを攻撃。
するとプロテクターは穴が空く寸前という悲惨なクオリティ。
自宅にある工具での実験は、キー以外全滅という結果となりましたが、極めつけに車でHoly Grailを装着したiPhone 3GSを踏んでみます。
プロテクターはこれまでの実験の傷と合わせて粉々のレベル。
実験を終えたiPhone 3GSからHoly Grailを外してみるとこんな感じ。保護されるべき本体にはヒビが入りまくっています。
次は、Holy Grailを装着したiPhone 4を持って射撃場へ。
iPhone 4を木板の間にクリップで固定。
マガジンに弾を込めていきます。
狙いを定めて撃ってみると……
iPhoneは見事に粉砕されました。
1発目だというのに銃弾は本体に到達、もはやiPhoneは使用できない状態になってしまいました。
その後もセットし直しては何度も撃ちまくりますが、弾は止まるどころか貫通してしまっており……
プロテクターはこのような有様に。
iPhone 4は原形をとどめないほど粉々になってしまいました。実験を行ったArs Technicaの記者は「Holy Grailを使ってはいけない。欲しがってはいけない。必要としてはいけない。まったく防弾仕様ではないからだ」と注意を促しています。
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