動画

絶対にApple Watchと一緒に持ち歩くべきではないものとは?

By Shinya Suzuki

2015年4月24日(金)からついに「Apple Watch」の販売がスタートしました。Appleが製造する初のウェアラブルデバイスということで大きな注目が集まっているApple Watchですが、ソフトウェア面だけでなくハードウェア面にも非常に多くの工夫が凝らされまくっており、例えばアルミニウムに酸化皮膜処理を施すことで軽くてタフなアルミボディを作り出したり、冶金専門家が編み出した方法により標準的な金の2倍硬いボディを製造したりしています。

Apple - Apple Watch
http://www.apple.com/jp/watch/

そんなApple Watchの中でも「Apple Watch」と「Apple Watch Edition」ではディスプレイ部分に通常のカバーガラスよりも割れや傷に強いサファイアガラスが使用されています。このサファイアガラスの強度はかなりのもので、ハンマーやドリルを使っても傷つけることができないことは既に実証されています。しかし、「Apple Watch Sport」のカバーガラスにはサファイアガラスではなく「Ion‑Xガラス」というガラスが使われているそうで、Appleの公式ページを見ても「通常のガラスよりはるかに強靭」という以外は分からず、その実際の頑丈さについては不明なままでした。

そんなApple Watch Sportに使用されているIon‑Xガラスがどれくらい頑丈なのかをテストしたムービーがYouTube上で公開されています。

Apple Watch - Will It Scratch? - YouTube


Apple Watch Sportに使用されているカバーガラスの頑丈さをテストしたのは、消費者目線でガジェットのテスト等を行うUnbox Therapyというサイトを運営しているLewis Hilsentegerさん。


今回テストするのはApple Watch Sportのカバーガラスの頑丈さ。


用意したのは38mmと42mmのカバーガラス、鍵・ナイフ・サンドペーパー×2・スチールウール。


Apple Watch Sportをカバンやポケットにしまった際にコツコツぶつかる可能性がありそうなのが、鍵。


ナイフのような鋭利なものでひっかくと、ガラス部分には傷がついてしまうのでしょうか……?


スチールウールは目の細かい3M 10120 Synthetic Steel Woolというものが使われています。


サンドペーパーの種類については明かされていませんが、目の細かいものと……


荒いものの2種類が用意されています。


というわけで、さっそく鍵を使ってカバーガラスをゴシゴシこすりまくってみることに。


こんな具合に鍵の先端で何度も何度もカバーガラスをひっかきまくります。


しかし、特にガラスに傷がつくことはありませんでした。


指でキュキュッと触ってみたものの、一切傷はついていない模様。


角度を変えて見ても、ガラスはピカピカの新品のようです。


もう一度力一杯鍵をつかってガラスをひっかきますが……


どうやら鍵ではApple Watch Sportに使用されているIon‑Xガラスに傷をつけるのは不可能なようです。


続いてナイフでカバーガラスをスクラッチ。


刃先でシュッシュとガラスをひっかきます。


しかし、ナイフでもガラスに傷をつけるのはムリだった模様。


想像以上に頑丈なIon‑XガラスにLewisさんも驚き。


次はスチールを繊維状に加工したスチールウールを使ってガラスをゴシゴシしてみます。スチールウールは金属の研磨やレンズ・ガラスなどの耐傷性試験にて使われたりもする材料なので、これに耐えられればかなり頑丈なガラスであるといえそう。


研磨後のガラスは一見傷がないように見えます。


角度を変えてみますが、ガラス表面に傷は一切見当たりません。


そしてついにサンドペーパーでカバーガラスをこすりまくる時がやってきました。まずは目の細かい方のサンドペーパーでゴシゴシこすり……


マイクロファイバークロスでガラスをふきふき。


特に傷跡は見当たりません。


というわけでもう一度ゴシゴシこすりまくって……


ガラスを傾けると、細かい傷がたくさんついていることが分かります。


続いてさらに荒い目のサンドペーパーでガラス面をひっかきます。


ひっかくのは傷のない新品状態のIon‑Xガラス。


目の粗いサンドペーパーで表面をひっかくとこんな感じ。さすがにこのレベルの耐傷性は持ち合わせていない模様。


実験の結果、Apple Watch Sportに使用されているIon‑Xガラスは、鍵やナイフ、スチールウールのような目の細かいものでひっかく程度では傷つけることができないものの、サンドペーパーを使えばガラスの表面に傷がつくことが明らかになりました。ドリルですら傷つけることができないサファイアガラスと比べると、Ion‑Xガラスの耐傷性は劣ると言わざるを得なさそうですが、Apple Watch Sportを壁にこすりつけたりポケットにサンドペーパーと一緒につっこんで持ち歩くようなことさえしなければ、そうそう簡単にカバーガラスを傷つけてしまうことはなさそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
驚愕のヌルサク動作で操作性抜群の「Apple Watch」のセットアップや基本操作を徹底レビュー - GIGAZINE

Apple Watchの標準搭載アプリで一体何ができるのか? - GIGAZINE

「Apple Watch」を入手したので開封の儀&速攻フォトレビュー - GIGAZINE

Apple Watchはどれくらい頑丈なのかハンマーやドリルで検証するとこうなる - GIGAZINE

Appleがどこにこだわりを持ってアルミ・鉄・金の「Apple Watch」3モデルを製造したかがよくわかるムービー - GIGAZINE

Apple Watchが速攻でバラバラに分解され、驚きの精密構造が明らかに - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.