ハードウェア

マウス・キーボード・ジョイスティックが両手に収まり、ロボットを操縦するかのようにPC操作が可能になる「King’s Assembly」


PCを操作する際に最もよく使われるのがマウスとキーボードですが、マウスを動かしてキーボードを操作し、またマウスを動かして……と2つを行き来して使っていると、地味な時間のロスが積み重なっていきます。そんな無駄をなくすべく作られたのが、マウス・キーボード・ジョイスティックが両手に全て収まるよう設計された「King's Assembly」で、PCを操作している様子はロボットを操作しているかのようにも見えます。

King's Assembly - A Computer Mouse Full Of Awesome by Solid Art Labs — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/70308014/kings-assembly-a-computer-mouse-full-of-awesome

実際にKing's Assemblyを動作させている様子は以下のムービーから見ることができます。


通常、PCを操作する際はキーボードでテキストを入力し、マウスやトラックパッドでマウスカーソルを操作します。


例えばPCゲームを楽しむ際は、キーボードで他プレイヤーとコミュニケーションを取りながら……


マウスでキャラクターを動かしたりします。


デザイン系のソフトを使用する際も、マウスで制作中のものをいじりながら、キーボードのショートカットを使ったりします。右手でマウスを操作しながら左手でキーボードのいくつかを押しまくる、という作業スタイルの人も多いはず。


そんなPC操作をより楽にするため、Solid Art Labsは「マウスを使いながらキーボードも操作できる」PC操作端末「King's Assembly」を開発しました。これによりマウス・キーボード・ジョイスティックを1箇所で操作できてしまい、PC操作時の無駄な動きを劇的に減らせます。


これがKing's Assembly。この天面に手のひらを置き、握り込むようにして操作します。


King's Assemblyを使用する際は、使用するユーザーにこの面が見えるように机の上に置き、親指が左側の黒色ジョイスティック部分にくるようにグリップすればOK。


つまりこんな感じで手を置けば良いわけです。


そしてKing's Assemblyは2つで1セットなので、使用時は両手がこんな感じ。


これは前面についているキーボード部分で、片方に30個ずつキーが配置されています。


素早いタイピングが可能になるようにキーの角度は絶妙に計算されており、デフォルトのキー配列はQWERTY配列になっていますが、Dvorak配列やその他の配列を使用したり、自分好みのキー配列にカスタムすることも可能とのこと。


また、キーボードにはCHERRY ML Seriesのキーが使用されており、心地よい打鍵感と静音性が実現されています。また、King's Assemblyは他のキーボードとは異なり、専用のマイクロコントローラーチップを持っているので、USBやOSのスペックを超えない量のキー入力であれば、同時に複数のキーを押しまくってもしっかりと読み取ることが可能。


キーボード部分の横にはジョイスティックと5つのキーが配置されており、左右のKing's Assemblyを合わせれば計70個のキーが使用可能となっています。


使用時は人差し指・中指・薬指・小指の4本で前面のキー部分を、そして親指でジョイスティックと5つのキーを操作する感じ。


マウスのスクロールホイールの様に、画面を水平垂直に動かしたい場合は、親指部分にあるジョイスティックで操作します。デフォルトでは、右手のKing's Assemblyのジョイスティックにスクロールホイール機能が割り当てられており、このモードではジョイスティックを強く傾ければ傾ける程スクロールが速くなるとのこと。


天面のパームレストに手のひらを置き、King's Assembly本体を動かせばマウス操作も可能。パームレスト部分は前後左右に位置を調整したり、回転させることもできるので、誰でも安定したホールドポジションを見つけることが可能になります。


マウス機能はPixArtの9800光学レーザーセンサーでコントロールされており、King's Assemblyの左右両方の端末に光学センサーが組み込まれ、2つのマウス操作がPC上の1つのマウスカーソルに反映されることになるようです。底面はテフロン製で滑らかで、マウスが操作しやすいように配慮されています。


King's AssemblyはUSB経由で電力が供給されます。専用ドライバーをインストールする必要もなく、PCとつなげば即利用可能で、Windows・Mac・Linuxなど複数のOSにも対応。また、左右のデバイスが独立しているので、使用時には2つのUSBポートが必要になります。さらに専用ケーブルを使用して左右のKing's Assemblyをつなげば1つのキーボードやマウス、ジョイスティックのように操作することも可能です。


他にも複数キーやジョイスティック、マウスボタンに何かしらのキーを割り振ることや、ジョイスティックでマウスカーソルの操作を行うこともできます。

King's Assemblyは現在Kickstarterにて出資を募っている最中で、出資目標額の2万ドル(約204万円)をはるかに超える額を集め製品化が決定しています。King's Assemblyをゲットしたい場合は、110ドル(約1万1000円)の出資でKing's Assemblyの片側をゲット可能、ただしこれは50個限定で提供されているので指定数をオーバーしてしまった場合は同じ物をゲットするのに125ドル(約1万3000円)の出資が必要になります。そして、両手でKing's Assemblyを使用したい場合は200ドル(約2万円)の出資でゲット可能。日本への配送には別途20ドル(約2000円)が必要なので注意。

なお、King's Assemblyへの出資金が集まれば集まるほど機能は拡張され、7万5000ドル(約770万円)が集まれば操作系のプログラミングに改良が施され、10万ドル(約1000万円)が集まればキー部分に文字が追加されたりカラーオプションが追加され、さらに12万5000ドル(約1300万円)が集まればKing's Assemblyをワイヤレスで使用可能になります。


現時点で 5万ドル(約510万円)の出資が集まっているので、デザインは現在以下の新しいものに変更されています。


プロジェクトの締め切りは、2014年4月12日の午前5時45分となっています。

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in ハードウェア,   動画,   デザイン, Posted by logu_ii

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