メモ

「カリスマ性を持った人」の3つの要素と身につけるための実践的方法

by Martin Fisch

人の心を引きつけたり説得したり、新たなつながりを手に入れたり、何かを成功させようとするとき、個人の持つ「カリスマ性」が重要になってきます。カリスマ性は生まれ持ってのものだといわれることがありますが、実際のところ、カリスマ性とはどういうものかを理解することで、後天的に身につけることが可能です。

The 3 Elements of Charisma: Presence | The Art of Manliness
http://www.artofmanliness.com/2013/11/06/the-3-elements-of-charisma-presence/

The 3 Elements of Charisma: Power | The Art of Manliness
http://www.artofmanliness.com/2013/11/12/the-3-elements-of-charisma-power/

The 3 Elements of Charisma: Warmth | The Art of Manliness
http://www.artofmanliness.com/2013/11/20/the-3-elements-of-charisma-warmth/

これは、Olivia Fox Cabane氏の「The Charisma Myth: How Anyone Can Master the Art and Science of Personal Magnetism eBook」の情報を、「The Art of Manliness」がまとめたもの。Cabane氏はカリスマで最も重要なものは「非言語的行動」であると言い、その要素として「確かな存在を相手に示すこと」「パワー」「温かさ」の3つを挙げています。

◆第1の要素:あなたが確かに存在していることを相手に示す

「カリスマ性」とは何かを考えたとき、最初に挙げられるのは「確かな存在を相手に示すものである」ということです。

Cabane氏がカリスマ性を持つ人物として挙げたのは、テスラモーターズとスペースX社の創業者で、英ガーディアン紙が選んだ「パーソン・オブ・ジ・イヤー2013」のトップ10にも入っているイーロン・マスク氏。彼はパーティーに行くと、多くの人に対してしゃべりかけるのではなく、自分の全意識・全存在を少数の人に向けて話をします。こうすることで、マスク氏と向きあっている人は彼の存在を強く意識し、自分がとびきり特別な存在なのだと感じることになります。しかし、「確かに存在していることを示す」というのは難しいもので、マスク氏の例でいえば、パーティー会場にいたとしても会話をしている「フリ」であれば、人々はそれを見抜いてしまいます。そのため、強い意志をもって、自分自身の注意を周囲に存在している人に向ける必要があります。

この「自分の存在を示すこと」は、いくつかの心がけによって誰でも身につけることが可能なものです。

1:あなたの存在を「今」「ここ」に連れてくる

by marya

「存在する」ということは頭の中から始まります。誰かと一緒にいる時に頭の中で空想や妄想が広がっていたり何か別のことを考えてしまったりするのであれば、、深呼吸したり地面に触れている足のことを感じるなどして、普段は意識していない体の一部にほんの数秒ほど意識を向けてみて下さい。こうすることで自分自身を「今」「ここ」に引き戻すことができ、一緒にいる人と時間を共有できるようになります。

2:物理的に心地よい状況に身を置く

by bermudi

「ズボンのサイズが合わなくて苦しい」「昨晩は睡眠不足だった」という状況では、目の前の相手に集中することはできません。自分に合った服を選んだり、睡眠時間を十分取ったり、コーヒーを飲んで穏やかになったり、室温を適度に調整するなどして、できるだけ肉体的に心地いい環境を作ってください。

3:スマートフォンはサイレントモードにして見えないところに置く

by Harith Hashim

これには、誰かといるときにスマートフォンを触りたくなる誘惑に負けないようにする目的と、「私はあなたに完全に集中しているので、スマートフォンを使ったりはしませんよ」という強いメッセージを伝えるという、2つの役割があります。「スマートフォン」の部分は携帯電話・カメラ・タブレット・ノートPCなど、何にでも置き換え可能です。

4:会話中は相手の目を見る

by Emilio Küffer

過去の多くの研究によって明らかになっているのは「人とよくアイコンタクトをする人は温かさや誠実さ、信頼性、安定した情緒など好ましい性質を持っていると受け取られる」ということ。ただし、アイコンタクトは信頼関係の上でうまく働くのであって、懐疑的な目を向けている人に対してアイコンタクトを行うと説得に失敗する、という研究結果も発表されています。

アイコンタクトの代わりとして、聞いている話に対してうなずくことも有効です。ただし、あまりにもうなずく回数が多いと相手が「理解されていない」と感じることもあるので注意が必要。相手の話を聞いて、適切にうなずく必要があります。

5:明確に質問する

by sean dreilinger

存在していることを示す方法の中で、わりと簡単な部類に入るのが「相手が話し終わった後に質問する」というもの。たとえば「こう言っていたけれど、それはどういう意味?」や「今の話はこう解釈したけれど、あってる?」といったものです。カジュアルな会話であれば「好きなのはどの部分?」「どこで苦労した?」という質問でもOK。人々は喜んで質問に答えてくれるでしょう。

6:もじもじしない

by marie-ll

もじもじしたりソワソワしていると、相手はあなたが居心地悪いと感じているか、他に気になることがあるように感じます。スマートフォンをいじったり、他の出来事に注意を向けたりしないように。それらのシグナルはあなたが今よりもいいシチュエーションを探していると相手に印象付けます。

7:相手が話している間に答える内容を考えない

by Freddie Alequin

これは行いがちなことの1つですが、相手が話している最中に自分の言うことを考えているというのは、相手の話を聞いていないということ。「なるべく話を途切れさせないようにして沈黙をなくそう」とするのは、あまり格の高い行いとは言えません。

8:返答する前に2秒待つ

by amanda tipton

相手が話している間に自分の言うことを考えるのはやめ、聞くことに集中するようにすると、自然と会話に小休止を挟むことになります。非言語的行動は言語的行動よりも強い力を持つので、まず会話中はあなたの顔で感情を表現して自分が相手の話に引き込まれていること、そして相手の話には考える価値があるということを示してください。それから2秒の小休止を挟み、返答します。流れとしては「相手が話を終える」「あなたの表情は相手の話に引き込まれていることを示している」「あなたは話に対するリアクションを表情で伝える」「そして返答する」という感じです。

◆第2の要素:パワー

カリスマ性を持つ人々はパワフルです。しかし、このパワフルさは「自由な世界の統率者」や「多国籍企業の社長」というような意味ではなく、自分の周囲の人々に影響を及ぼす小さな力のことを言います。

パワフルな人々は物事を成し遂げ、そうでなくとも人々に「物事を成し遂げる」という印象を与えます。カリスマの持つ特性は人々を磁石のように引きつけ自分を中心として輪を作りますが、その核となるのがパワーなのです。これは非常に原始的な魅力で、大昔、私たちの行う狩りが成功するかどうかはヒエラルキーのトップに君臨し、保護や食料を提供してくれる犬と仲良くなれるかにかかっていました。それゆえに、私たちの脳は力を示す身ぶりや表情(ボディランゲージ)を認識し、力のある人間を探し出し、そのような人々の下に集まるよう進化したのです。人間は進化し、狩りを行っていた時代は過ぎ去りましたが、今でも驚くほど人は力を持った人の周囲に集まります。そしてサバイバルを生き抜く必要はなくとも、パワフルな人の下でより大きな機会を得ることができるのです。

人を磁石のように引き付けようと思うと、カリスマの持つ3つの特性は巧みに組み合わされなければなりません。例えば目の前の相手に配慮し、親しみのある人柄として振るまっても、パワーがなければせいぜい「いい奴」と思われるだけか、最悪「誰かの助けを求めるがけっぷちの人」と取られることもあります。聞きたくないかもしれませんが、「存在していること」や、この後に出てくる第3の要素「温かさ」の力は、人々が認識するあなた自身のパワーに左右されるのです。

by francistoms

「良いプレゼンを行うことができて同僚とCEOから褒められた」という場合、多くの人はCEOから褒められたことを喜びます。これは、CEOになるような人であればパワーを持っているからです。

しかし「温かさ」や「存在していること」がない場合「パワー」はカリスマ性を殺します。これら2つの要素がない人は印象的で重要な人物となりえますが、周囲の人間にとって冷淡で傲慢なよそよそしい人として映るでしょう。

「温かさ」「存在していること」「パワー」という3つの要素は調和しなければならないのです。

パワーを持つことは難しいように聞こえますが、実際のところ億万長者になる必要はなく、ローマ教皇になる必要もありません。ただパワーを持っている印象を相手に与えればいいのです。実際にパワーを持つまでは、単にフリをするだけでもOK。人々はあなたをカリスマ性のパワーを持った人と認識して招き入れ、そこで現実世界のパワーを手に入れることができるでしょう。このカリスマのサイクルの中であなたはよりパワーを感じ、パワーを持っている人として、より大きな成功へと導かれます。

ここで、カリスマ性の持つ「パワー」という要素を増やすためにはどうすればいいのか?という、いくつかの方法があります。

1:自信を持つこと

by World Economic Forum

パワーはまず頭の中から始まります。自分に自信やパワフルさを感じることができたら、周囲の人もそれを感じるはず。自信はあなたに抗えない雰囲気を与え、人々はあなたのことをもっと知りたいと思うようになるでしょう。そして、自信の核となるのは「熟達」です。もし何かに熟達していたら、専門家はあなたを資源として、そして物事に深く取り込んだ根気強い人間として注目します。何かに熟達するということは、根本的に人の感じ方や自分の持ち方を変えるのです。

2:多くのことを少しずつ知る

by Apionid

専門分野の知識に加えて、可能な限り多くのことについて知ろうとすべきです。知性は周囲に影響を与えるカギとなります。より多くの会話に自信を持って参加できれば人々にとってあなたは聡明な人間として映ります。どうやって知識を得るのか?という点が気になるかもしれませんが、それは、とにかく本を読んで読んで読んで読みまくってください。

3:肉体を鍛える

by wbeem

体や見た目は人々があなたと会った時にまず見る点の一つで、しっかりした肉体は強さ・能力・支配力や保護する力の強さを示します。ウォールストリートジャーナルは「痩せ型の男性は平均的な男性よりも8437ドル(約87万円)収入が少ない」という調査結果を報告しており、ある研究では高収入の男性の体重は平均して207ポンド(約94kg)とガッチリした体型だったという結果も出ているので、しっかりした肉体は現実的なステイタスとも結びついている傾向にあると言えます。

4:着るものを選ぶ

by rachel a. k.

例えば胸にいくつものリボンをつけて、肩には星のバッジをたくさんつけた軍服を着ている人を見ると私たちは「権力者」という印象を持ちます。過去の多くの研究がすでに示していますが、地位の高さがわかる服を着た人は周囲の人間に対して影響力を持ちます。例えば、みすぼらしい格好をした人が赤信号を渡っても誰も続きませんが、仕立てのいいスーツを着た人が赤信号を渡ると人々がそれに続く、というように。

また、他人に対して力を示すだけでなく、着ている服によっては自分自身のことをパワフルで自信を持っているように感じることも可能。そしてパワフルさを感じることができれば、人はよりパワフルに振舞うことができるのです。

着るものを選ぶと言うと、お金やセンスが必要で一朝一夕にはできないように思うかもしれませんが、何もデザイナーもののいいスーツを買う必要はありません。例えばTシャツの代わりにボタンダウン式のシャツを着たり、レザーブーツを履いたり、より男性的・女性的なシルエットを描くジャケットやコートを着るといった、今からでも始められることでいいのです。少しの工夫で人はよりパワフルな外見になります。

5:大きなゴリラのようになる

by Adrien Sifre

着るものを選んだら、次はボディランゲージが重要になってきます。組織的行動を研究するDeborah Gruenfeld氏によると、「パワフルな人々はイスに横向きに座り、背もたれにゆったり腕をかけます。あるいは2席分のスペースに座って隣のイスに腕をかけたり、机の上に足を乗せたり、机に座ったりします」と語ります。このように、他人の分までスペースを取るような振る舞いを、Cabane氏は「大きなゴリラ」のようだと記述します。

「大きなゴリラ」のように振舞う練習としては、混雑している場所の中でボディランゲージを使って人をおしのける、ということが有効。本物のゴリラのように胸を膨らませてまっすぐに立ち、歩き始めた時に人々が自分の歩む道から外れていくかどうかを見てください。この行動は居心地が悪く、奇妙に思えるかもしれませんが、ボディランゲージの効果を見るためにはいいエクササイズになります。もし誰かにぶつかったら、謝罪によって温かさや親切心を伝え、相手の気分をよくさせるいい機会だと思って相手に接してください。

6:パワーを持ったポーズを取る

by Brittney Bush Bollay

「ゴリラのように振舞う」というメソッドは「パワーポーズ」に関係します。パワーポーズは態度や姿勢を使って効果的に相手にパワーを伝えるもの。最も有名なパワーポーズは両腕を軽く曲げ、腰に手をやるというもので、フィクションの中でスーパーヒーローがよく取るのがこのポーズです。

別の例を挙げると、腕を頭の後ろに回しながらイスにもたれる体勢もパワーポーズです。また、もしミーティングで、その場にいる人間に対してパワーを示したいならば、立ち上がって前方に身体を傾け、目の前の机に手を置いてください。これで間単にパワーポーズが完成します。

by Victor1558

最後のパワーポーズは今まさにゲームに勝利したように両手を空中に上げることです。ただこれは日常生活に取り込むのが難しいポーズとなっています。

これらのポーズの面白いところは、ただ単にポーズを取った人が他人から見てパワフルに見えるのではなく、自分自身がパワフルになったかのように感じることです。ある研究では、2分間パワーポーズを取るだけで、男性ホルモンの一種であるテストステロンは上昇し、ストレスホルモンであるコルチゾールは低下、人は自信を持ちストレスをあまり感じない状態になるという調査結果が出ています。そして自信を感じることでよりパワフルに振舞うことができるようになるわけです。

ハーバード大学のAmy Cuddy教授によって行われたTEDのプレゼンはパワーポーズの持つ効果を非常によく説明しています。


7:環境を管理する

by scion_cho

慣れ親しんだ環境の中で最も人は自信を持ち、パワフルになることができます。慣れによって人はコントロールの感覚を得て、それが私たちに自信を感じさせるのです。交渉を行う前に交渉を行う場所をめぐって争いが起こることがありますが、これは慣れ親しんだホームグラウンドの方が有利に働くからです。

もし初めて訪れた場所で自信があるように振舞わなければならない時、その場をコントロールする方法として、例えばレストランでテーブルの上に座ったり、机の上にある塩入れやグラスの位置を変えることが挙げられます。ばかげたことに聞こえるかもしれませんが、このような行いで自分の潜在意識に対して「その場をコントロールしているのは自分である」と語りかけることが可能。そして自信を持った振る舞いが可能になり、人々を引き付けることができるようになるのです。日々の行いでこのメソッドを実行すると驚くほどの効果を目の当たりにします。

8:言葉数を減らしてゆっくり話す

by Tim Norris

パワフルな人々は物理的なスペースだけではなく、会話においてもより大きなスペースを取りますが、これはがつがつ喋るという意味ではありません。パワフルな人々はステイタスの低い人々よりも言葉数が少ない傾向にあります。言葉数を少なくすることで、よりコミュニケーションを価値の高いものにするのです。

また、パワフルな人々は会話中の沈黙を気まずいものとして恐れず、沈黙を楽しむところがあります。彼らは人々が沈黙を埋めようと神経質になることを知っているのです。逆に会話の中に短く気詰まりな沈黙を挟むことで、相手をあきらめさせたり、有益な情報を引き出したりします。就職する際の面接などで質問者が沈黙を挟むのは、相手の脆弱さを正確に知ることができるためです。

そして、会話でスペースを取るもう1つの方法が「ゆっくり話すこと」です。早く喋ることは相手に自分の神経質さや不安を伝えてしまい、反対にゆっくり話すことで人は聡明さや思慮深さ、穏やかさを体現することが可能。俳優のマイケル・ケインはこの点について「一般的にいえることとして、パワフルな人々の話し方はゆったりしていて、誰かにへつらうような人々は早口だといえます。早口なのは、そうしなければ誰も彼らの話を聞いてくれないからなのです」と語っています。

9:安定している

by Jim Servies

パワフルな人々は周囲の人々を落ち着かせます。彼らは安定していて気品があり、静けさを持っています。頷きすぎず、ソワソワせず、「えーっと」や「うーん」といった要領を得ない返答をしません。次に誰かと出くわした時はできる限り自然に、静止した状態で接してください。話を聞いていることを示すために時々頷き、しかし頷きすぎず、手を動かしたり足を慣らしたりせずに人と向き合うのです。

◆第3の要素:温かさ

「確かに存在しているということ」「パワー」に続いて3つ目の要素が「温かさ」です。

「温かさ」とは何か?というと、それは雪の降る庭で遊んだ後、家に帰った時に母親が手渡してくれるココアであり、風邪を引いて寝ている時に髪をすき薬を飲ませてくれる手であり、テストでいい点を取ったときに抱きしめてくれる父親の力強い腕のことです。子ども時代に当たり前のように持っている温かさは、人が成長し独立すると離れていってしまうもの。しかし私たちは心の奥底で誰かに注意を向けられ受け入れられることを望んでおり、それ故に「温かさ」を持った人に対し親しみを持ち、感情移入を行います。

「温かさ」はそれ自身だけでは人を引き付ける真の力を持ちませんが、「確かに存在しているということ」や「パワー」といった要素のバランスを取る不可欠な存在です。温かさがなくパワーだけの人間は冷淡でよそよそしく傲慢と取られ、反対にパワーがなく温かさだけがあると弱く、相手に喜ばれることを切望し、同意を得ようと必死なだけに見えてしまいます。

「確かに存在しているということ」「パワー」「温かさ」のうち、最も偽りにくいのが「温かさ」です。偽の温かさは人々に簡単に見破られ、温かさが偽者だと気づくと人はあっという間に去っていきます。

また、相手からの見返りを前提とした温かさは裏目に出ます。取引を成功させようとして温かみを見せるセールスマンが嫌われるのは、これが理由です。

真の温かさを実現させるためには利己的な動機を越えた何かが必要なのです。自分の人生に満足し、他人に興味を持っており、相手に心から共感し、あらゆる職業の人と知り合うのを楽しみ、自分が求めているものを持っていない人であっても一緒にいられてよかったと伝える人。すれ違っただけの人に対しても「意味がない」と感じないのが真の温かさを持った人なのです。

本当に人を引き付けるために必要な「温かな振る舞い」は正真正銘のよい心から生まれます。それゆえに、カリスマ的な温かさはまず、人の核である「心」から始まります。

・内なる温かさを育てる方法

by yoshiko314

内なる温かさを育てるには大きく分けて2つの方法があります。

まず1つは感謝の心を示すこと。多くの研究が示しているように、日ごろから感謝の念を示している人はそうでない人に比べて楽観的で幸福である傾向にあります。感謝の念を生み出すためには日々の中で自分が感謝していることを書き出してください。

もう1つの方法は共感する心を育てること。Teddy Roosevelt氏は共感のことを「仲間意識」と呼び、人が政治的・社会的に健康的な生活を送るための重要な要素としています。多くの人々は自分を理解してもらいたがっています。共感はそんな彼らの立場に立って考え、彼らが何を感じているかを感じることができる方法であり、カリスマ的な温かさにとっても重要な要素となってきます。

しかし、共感を育てるのは簡単なことではありません。公共の場で他人の失礼な行いを見たり、YouTubeで感情をぶちまけたコメントを見たりして人類に対して皮肉的な思いをめぐらせるのは簡単です。しかし、その皮肉的な思いを和らげ、仲間である人類に対して共感する心を育てる方法もいくつか存在します。例えば彼らに自分と同じく兄弟がいることを想像することであったり、彼らと実際に対面すること、小説などフィクションの作品を読むこと、人をいらだたせる行為に何か理由があったと想像すること、そして彼ら自身を知ろうとすることなどが方法として挙げられます。

共感する心を育てれば、彼らが人生にどんな困難を抱いているかに気づき、彼らに対して優しくしたくなるはず。

しかし、内側でよい心を育てたとしても、親切な心を他人に対して伝えることができなければ意味がありません。親切に振舞っているつもりで、自分が他人に対して冷淡であることに気づかないこともあります。よい心を育てるだけではなく、温かさをもって周囲の人に接することも重要です。

また、温かな振る舞いを行うことで自分自身の内側に温かさを感じることもできます。他人に対して温かな振る舞いをすることで、自分の心も温かくなり、さらに他人に対して温かく振舞えるというサイクルを生じさせるのです。相手に共感してから温かく振舞うのではなく、まず行動を起こすことが大事。もし自分の内側で温かさを感じる前に行動を起こすことが「温かいフリ」のように感じても、心配しないで下さい。心の中のよい動機から生まれた行動はうまくいくはずです。

ということで、カリスマのサイクルを生み出す「温かみのある行動」を実践する方法は以下から。

01:彼らを家に招待しているようにふるまう

by heiwa4126

もし家に誰かを招待したら、招待した人は彼らがくつろげる方法を探すはず。それと同じで、すべての人とのやりとりで自分がパーティーの主催者であるかのように振舞ってください。そのような考え方をすれば目の前の人に対して何を行うべきかが自然とわかるはずです。

02:心からのほめ言葉を送る

by Brendan Riley

いい関係をより強化したり、あまりいい関係でない人の心の氷を溶かすものとして、心からのほめ言葉以上に効果的なものはありません。悲しいことに、私たちは優しい言葉をあまり使わない傾向にあります。「なぜ」そして「どうやって」効果的なほめ言葉を送ることができるのかを学ぶことが大切。

03:温かみのある声を出す

by Shelby

話す内容だけではなく、声の高低やトーンなどからでも感情は伝わります。怒りは大きな声と荒いトーンで、優しさは柔らかで温かみのある声で発せられます。声に温かさをプラスする簡単な方法が、話すときに微笑むというもの。これはボディランゲージや表情で感情を伝えられない電話時の会話でてきめんの効果を発揮します。

04:ミラー話法

by Helga Weber

相手のボディランゲージや話す時の癖を真似すると、相手は自分を信頼しより魅力的に思う、という調査結果が出ています。このミラー話法を行う時のポイントは、あまりあからさまにやりすぎないということ。全ての行動を真似するのではなく、相手が柔らかに話したら自分も少し声を抑え、イスにもたれたら少しだけ自分ももたれる、というように控えめに行動しましょう。別方向からのアプローチとしては、少しタイミングを遅らせて行動を真似するという方法もあります。

しかし怒っている相手に対してミラー話法を実行すると、さらに相手が怒ることがあるので注意が必要。怒っている相手に対しては紙やペンなど何かアイテムを渡して気を逸らすことも有効ですが、これらのテクニックは行う人の技量に左右され、絶対的なものではありません。

05:リラックスできる姿勢をとる

by photolupi

直立した姿勢はパワーや自信を示しますが、その分人を冷たく傲慢に見せることも。温かさを出そうという時は肩を後ろにやり胸を張るのではなく、肩を下ろし胸を自然にして居心地のいいポジションを取ります。王様のようにではなく、親しみがあり話しやすい人間に見せるのです。

06:身体をオープンにする

by Ramesh Rasaiyan

リラックスした姿勢を取ることに加え、「オープン・ボディランゲージ」を行うと、より温かさを持って周囲の人とコミュニケーションを取ることが可能。体の前で腕を組むのではなく腕を体の横にやり、足を組むのではなく開放します。テーブル越しに話すのではなく、障害物を取り払って相手と話しましょう。

07:相手に優しい目を向ける

by Dia

「優しい目」というものが存在します。ある女性は高校時代に、50代にも関わらず体重は350ポンド(約160kg)以上で、人間の頭など軽がると引きちぎれそうな、野獣のような人に出会ったそうです。しかし、そのような見た目に関わらず彼は優しい目を持っており、彼女は例え世界の終わりが訪れたかのように落ち込んだ時であっても、彼の目に見つめられると全てがうまくいくような気がしたとのこと。

目は魂の窓であり、優しい目はよい心から生まれます。しかし、より眼差しを優しくしたいのなら、フォーカスを柔らかくしてください。目を細めてじっと相手を見つめるのではなく、目の周りをリラックスさせて相手を見ればより「優しい目」を実現しやすくなるでしょう。

08:微笑む

by D. Sharon Pruitt

微笑みは温かい印象を相手に与えるだけでなく、自分も温かさを感じることができ、さらに人に対して温かくなれるというカリスマのサイクルを生み出します。研究によると実際に幸福を感じていなくとも、笑うことで人は幸福を感じるようになります。また、微笑むことで自分が善意を持っており、より親しみやすく、魅力的な人であることをと相手に示すことも可能。温かな態度を取りたいならば、まずニコッと笑ってみてください。

09:相手のニーズを予想する

by klodiana alia

相手が口に出さなくとも相手のニーズを予想し、欲するものを与えます。「明日のプレゼンで必要だと思って、グラフを作っておいたよ」「寒くなってきたけど、このジャケットを着る?」という風に。

10:温かくなれる飲み物を渡す

by Melina Souza

温かい飲み物は人々を温めます。温かいココアやコーヒーを渡し、心理効果を利用することで相手の自分に対する態度を温かいものにすることが可能。コーヒーショップが初めてのデートや商談で利用されるのも、これが理由かもしれません。

11:握手する

by Jeff Bauche

身体に触れることは誰かに対する温かさを生み出す1つの方法です。パーソナルスペースを尊重すると、出会ってすぐに相手に触れることは難しいのですが、握手なら肌と肌でのコンタクトを取ることが可能。さらに握手の持つ効果を大きくしたい時は人差し指を相手の手首にまで伸ばしてください。専門家によると、握手の際に脈の上に指を置くと、人はより相手とのつながりを感じるそうです。

12:彼らが行った努力を自分に伝える機会を与える

by Ronald Hogenboom

人は自分が困難な状況にあったことを人に知ってもらいたいものなのですが、自分から詳しく述べるのは礼儀的ではありません。誰かが飛行機に乗ってやってきた時は「飛行機に乗るために早起きしたんじゃない?気流は乱れなかった?遅延はなかった?」など、彼らが話しやすいように質問をしてください。

13:相手の居心地をよくする

by E.L.A

私たちは居心地の悪さから救ってくれる人々に感謝するものです。温かさを示す最もよい方法のうちの1つは、一緒にいる人に相手を紹介し、会話の輪に彼らを入れることです。そして雑談を取り仕切って会話に入りやすくします。会話を続けることができる人間を把握できれば人は安心し、居心地がよくなります。

14:デートや記念日とその詳細を思い出す

by Gregory Roth

誕生日を覚えているだけで、人との関係は驚くほどうまくいきます。これは多くの人に混じってFacebook上でメッセージを送るのではなく、実際にメールやカードを送り、誕生日を祝うだけでなく相手の調子を尋ねることを意味します。誕生日だけではなく、他の記念日についても同様です。

15:思慮深い贈り物を渡す


by Jack

贈り物は大きなものである必要はなく、相手に対して注意を払っている、と示せるものであればOK。もし誰かが好きなものや興味のあるものを示せば、それを頭に入れておきます。「以前ヴィンテージの男性雑誌を集めているって言ったでしょう。この間ガレージセールでそういう雑誌が箱いっぱいに並んでいるのを見て、買っておいたんだ」というあなたの言葉を聞いて、彼らは大喜びするでしょう。

16:世話をする

by Andy Le

もし誰かが抱えている問題を引き受けることができるのならば、そうしてください。彼らが持っている疑問に対する答えを知らないならば「私には分からないけれど、考えておくね」と伝え、彼らが持っている問題を手伝うことが出きるならば、手を貸してください。

「温かさを伝えることは容易くない」ということを覚えておく必要がありますが、もし時間と専門知識を持っているならば、彼らの頭から心配事を取り除くため、自分にできることを行ってください。

17:助けを求める

by Lene

温かさを生み出すものには他者を助けることだけでなく、自分が助けられることも含まれます。

私たちの脳は考えていることと実際の行動の間に不一致があることを好みません。ゆえに「嫌いな人に好意的な行動を行う」ということは脳に不調和をもたらし、脳は「この人のためにいいことをしたのだから、私はきっとこの人が好きなのだ」という風に取った行動に向けて考えをシフトしていきます。

人々の自分に対する感情を温かなものにしたい時、何か小さな頼みごとをすることも有効です。

18:お礼のカードを惜しまないこと

by Capture Of Dreams

もし相手がその場にいなくとも、感謝の念を送って温かさを示すことは可能。お礼のカードを送るのです。感謝の気持ちを書くのに悪いタイミングは存在しません。お礼のカードは相手が何か価値のあることを行ったか、もしくは価値のある人であることにあなたが気づき、それを示すために時間を取ったことを表します。自分の手でカードを書き、封筒の中に温かさをこめてください。

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