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自律運転車両100台を使った公道実証実験を数年内にボルボが開始予定


スウェーデンに拠点を置くボルボ・カー・グループは、複数の政府系機関と連携して自律運転車両の実証実験をスウェーデン国内で実施する計画を発表しました。実験にはスウェーデン第2の都市となるヨーテボリとその郊外の一般道が用いられ、100台規模の実証車両が投入される予定です。

Volvo Car Group initiates world unique Swedish pilot project with self-driving cars on public roads - Volvo Car Group Global Media Newsroom
https://www.media.volvocars.com/global/en-gb/media/pressreleases/136182/volvo-car-group-initiates-world-unique-swedish-pilot-project-with-self-driving-cars-on-public-roads

Drive Me ‐ Self-driving cars for sustainable mobility(持続可能なモビリティのための自律運転車両)」と名付けられたプロジェクトは、同国を代表する自動車メーカーであるボルボ・カー・グループと複数の政府系機関など(スウェーデン運輸管理局、スウェーデン運輸庁、リンドホルメン・サイエンス・パーク、ヨーテボリ市)が手を組んで進めているもので、一般車両が走行している公道を使用した一大社会実験となります。


実証実験にはヨーテボリ市およびそれに隣接する総延長50kmの一般道が使用され、その中には高速道路や渋滞の発生するような箇所も含まれています。また、自律運転車両にはドライバーが乗っていなくても自動で駐車する機能も搭載される予定となっており、車がドライバーを下ろした後に自分で空きスペースを探して駐車するということも可能になります。


「Drive Me」プロジェクトで検証されるのは以下の点となっています。

・自律運転車両が、交通効率、交通環境、そして安全性を向上させることによってもたらされる社会・経済の両面への利益
・自律運転に必要な交通インフラ
・自律運転車両が適する交通環境
・ドライバーの自律運転車両に対する信頼度
・周囲のドライバーに対する親和性(自律運転車への対応)

プロジェクトは2014年にスタートし、まずはユーザーへのリサーチと技術開発、そしてユーザーインターフェイスと運転データを活用するためのクラウド機能の開発が進められていく予定です。実際に自律運転車両が走り出すのは2017年頃を目標としています。

ボルボ・カー・グループのプレジデント兼CEOのホーカン・サムエルソン氏はこのプロジェクトについて「自律運転車はスウェーデン政府が推し進める交通事故死者撲滅のビジョンと同様、ボルボ・カーズにとっても不可欠なものです。この一般道路でのパイロットプロジェクトはこのゴールを目指す上で重要なステップです」と語ります。また、スウェーデン・インフラストラクチャー大臣のCatharina Elmsäter-Svärd氏は「スウェーデンはこれまで、独自の政府・産業・学術の協同体勢を作り上げてきており、世界の中でも交通安全の面で最も先進的な立場を築いてきました。自律運転車両と高度な交通インフラ『スマート・インフラ』は交通安全、環境の面における次のステップとなると同時に、スウェーデン国内の雇用と機会に貢献するでしょう」とのコメントを行っています。

自動運転時の操作イメージがこちら。まず、ハンドル上にある自動運転ボタンを押すと……


メーターパネルに「Autonomous Drive(自律運転)」の表示が出ました。


各種のセンサーからの情報を元に周辺環境を解析し、安全な運転操作が自動で行われます。


マニュアル運転に復帰する場合はハンドル上のボタンを押します。


マニュアルモードに変わりました。


実証実験に用いられる車両はドイツの連邦道路交通研究所(BASt)により「高度自律運転車両」と定義されているもので、ドライバーの判断なしにすべての運転機能を担うことができるとされています。最初のモデルは2014年に発表される新型XC90となります。

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in メモ,   乗り物,   サイエンス, Posted by darkhorse_log

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