サポート終了が決定したWinampをMicrosoftが買収すべく交渉中か

By Leo Burnett

現在の所有者であるAOLが12月20日をもってサポートを終了すると発表していたメディアプレイヤー「Winamp」ですが、Microsoftが買収に向けて交渉を進めているということが明らかになりました。

Source: Microsoft In Talks To Buy Shoutcast And Winamp From AOL | TechCrunch
http://techcrunch.com/2013/11/21/source-microsoft-in-talks-to-buy-shoutcast-and-winamp-from-aol/

Rumor: Microsoft in talks to acquire Winamp and Shoutcast from AOL - Neowin
http://www.neowin.net/news/rumor-microsoft-in-talks-to-acquire-winamp-and-shoutcast-from-aol

契約はまだ合意に達してはおらず、目下AOLとMicrosoftは金額面についての交渉を行っているとのこと。また、この交渉においては同じくAOLが所有するストリーミング用ソフトウェアであるSHOUTcastの名前が一緒に挙がってると報じられています。

Free Internet Radio - SHOUTcast Radio - Listen to Free Online Radio Stations
http://www.shoutcast.com/

他社からさまざまなオンライン音楽サービスが提供されてくる中、これまでWinampの運用方法について明確な姿勢を打ち出してこなかったAOLですが、今後は音楽系資産の凍結・売却を進めて行くものとみられており、傘下に収めるTechCrunchやEngadgetなどのブログ系メディアをはじめとするWeb出版、そしてサードパーティ系サイトにまたがるリッチメディア広告ネットワークのオペレーターとしての方向性にシフトしていくものとみられています。

一方、2006年から2011年にかけて展開したZuneが失敗に終わったMicrosoftは、新たに無料・広告配信型の音楽配信サービスであるXbox Musicを立ち上げてXbox 360やWindows 8/RT、またWindows Phoneをはじめとするスマートフォン向けにサービスを展開しています。この戦略の中におけるWinampとSHOUTcastの立ち位置はこれから明らかにされるものと思われます。

By Gadgets Guy

なお、WinampとSHOUTcastを開発したNullsoft社が1999年にAOLに買収された時の額は8000万ドル(当時のレートで約98億円)でした。現時点で、この件に関するAOL、Microsoft両者からのコメントは得られていません。