大阪の老舗洋食店「グリル清起」に行ってきました
外装が汚く見えてしまう店だと入ることを敬遠してしまいがちですが、逆に言えば店構えは関係なしにお客さんに支持されているお店とも言うこともでき、歴史のある名店の中にはそういったお店も存在します。大阪のなんばにあるグリル清起もかなり年季の入ったお店で、数多くのファンに支えられています。グリル店でありながらたばこ店も兼ねるという一風変わったお店に興味をひかれたので、実際に行って食べてきました。
グリル清起に到着。「前川たばこ店」の文字も看板に書かれています。
お店の前には洋食店のメニューがある一方で……
たばこの自販機がずらり。ますます深まる謎。
雑誌などの切り抜きが数多く掲示されており、味は折り紙付きのようです。
色あせたのれんに「サッポロビール」「清起」「居酒屋グリル」の文字。
お店に入ってみることに。
入ってみると1階はカウンター席。
店内の壁には写真付きのメニューも掲げられています。
きたな美味い店の認定書も貼られていました。
カウンターに座りメニューを見ると定食メニューや
ステーキ・サラダ・一品料理などのアラカルトメニューがあり、ハンバーグステーキだけが赤文字で書かれています。今回はそのハンバーグステーキ(税込1000円)と
オムレツ(税込550円)を頼んでみます。
厨房には、かなり使い込まれた調理器具が並んでいます。赤文字で書かれた「火の用心」の文字が示すとおり……
フライパンからは火が上がっていました。
たばこ店も兼ねているということもあってか、カウンターにはたばこによる害の注意書きが貼られています。店内は喫煙が可能。
まずはオムレツが到着。サラダがセットで付いてきます。
オムレツにはデミグラスソースがたっぷり。
中は半熟でふわふわのトロトロ。熟練の技が感じられます。
卵やバターと言ったシンプルな食材で構成されながら、柔らかな食感・バターの香り・デミグラスソースのコンビネーションがいい感じ。デミグラスソースはコクがあり、微かな酸味がグッド。塩気や油分が強すぎない優しい味は和食のような感覚で、毎日でも飽きることなく食べられそうです。
サラダはキャベツの上にきゅうりやトマトが載ったシンプルなもの。
マヨネーズ風のドレッシングと野菜のシンプルなコンビネーション。特筆すべき点はありませんが、洋食屋っぽいメニューです。
10分ほどたってハンバーグステーキが到着。
ハンバーグステーキにはデミグラスソースがたっぷり。
たまごも半熟でトッピングされ、白身に肉汁が染みこんでいます。
サイドには、味付けがされていない焼きそばのような麺。
そして、キャベツ・もやし・にんじんの鉄板焼きのような野菜炒めが添えられています。
ハンバーグを箸で切ると大きめのタマネギがゴロゴロ。
ハンバーグにはしょうゆベースのソースが添えられているので、まずはデミグラスソースがかかっていない部分を食べてみます。
ハンバーグの中に肉の旨味が閉じ込められており、かむと肉汁がじゅわっと溢れ出します。ほど良くニンニクが効いたしょうゆベースのソースとの相性も良く、大きめにカットされたタマネギの食感もいい感じ。からしを付けてもピリリとしたアクセントがいい感じ。
デミグラスソースはオムレツと同じものが使われており、ソースのコクと酸味が肉の味を引き立てます。2種類のソースで食べられるのも嬉しいところ。
卵に箸を入れると中はトロトロ。
ハンバーグにのせてデミグラスソースと卵で食べると、コクが加わりつつも味がまろやかに。1つのハンバーグでいろいろな食べ方ができるので、味に飽きてしまうこともありません。
お替わり自由のライス(税込250円)を追加注文して一緒に食べてみることに。
しょうゆベースのにんにくが入ったソース、デミグラスソースどちらで食べてもごはんと良く合います。定食のメニューにハンバーグのセットが無いので、ごはんを食べる場合は別注文が必要です。
麺と野菜は鉄板の上に載っかっているので最後までアツアツ。デミグラスソースに絡めて食べてもウマウマ。
完食。鉄板もかなり使い込まれており、お店の歴史を感じさせます。
グリル清起は大阪のなんば駅から近く歩いて3分ほど。グリコの大きな看板がある道頓堀なども近いので観光の際にこのお店にくるのもオススメです。
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