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Twitterの知られざる実態がIPOに向けネットで公開中、累積赤字400億円以上やユーザー数の推移などの詳細が明らかに


Twitterが証券取引委員会に上場手続きを申請していましたが、ついに新規株式公開(IPO)に必要な登録届出書であるフォームS-1を提出し、その文章が公開されています。

Form S-1
http://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1418091/000119312513390321/d564001ds1.htm

Twitterの提出したフォームS-1によると、新規株式公開で約10億ドル(約985億円)の資金調達を目指しているようです。ティッカーシンボルはシンプルに「TWTR」、上場先はいまのところ不明となっています。

このフォームS-1の中にはTwitterのユーザー数も詳細に書かれています。これによると、月間アクティブユーザー数は2億人以上、1日にツイートされるつぶやきの数は5億回を超えているとのこと。


さらに、月間アクティブユーザー数の推移を示したグラフがコレで、2012年6月の段階では約1.51億人であったのに対して2013年の6月までの1年間で約2.18億人まで増加。このアクティブユーザーの内、75%がスマートフォンやタブレットなどを利用しているモバイルデバイスユーザーであり、収入源の1つである広告料の65%はこれらのモバイルユーザーから賄われている、とのこと。


こちらはタイムラインの月間PVの推移グラフ。


そしてこれまで謎となっていた業績も明らかになりました。これによるとTwitterの売上高は2010年は約2828万ドル(約27億円)でしたが、2011年には約1億631万ドル(約103億円)、2012年には約3億1693万ドル(約308億円)と急速に売上高を伸ばしています。また、2013年前半の売上高は既に約2億5364万ドル(約247億円)に達しており、2012年度の売上高を大きく超えることが予想されています。ただし毎年数千万ドルの損失も計上していおり、2012年には約7940万ドル(約77億円)の損失を出しており、これまでの累積赤字額はなんと約4億1855万ドル(約407億円)にも上ります。


Twitterの売り上げを支えるのはやはり広告収入で、売り上げ全体の87%を占めているとのことですが、広告収入が売り上げの大半を占めるようになったのはごくごく最近の出来事。広告収入は2010年には約732万ドル(約7億円)でしたが、2012年にはこれが約2億6942万ドル(約262億円)と約37倍以上に成長している、というのはすさまじいものを感じます。


Twitterの広告収入はプロモツイートプロモトレンドプロモアカウントの3つのサービスで賄われており、これらの広告サービス開始時期と月間アクティブユーザー数の推移をまとめたグラフが以下のもの。


なお、シリコンバレー関連企業のIPOの規模としては、2012年のFacebook以来の大きさとなるようですが果たして……。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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