物体を簡単に3DスキャンしてAR表示や3Dプリントができるスキャンセンサー「Structure Sensor」
3Dプリンターは急激に値段が下がってきておりついには2万円以下のものまで登場していますが、プリンターが購入しやすい価格帯になっていても、出力するために必要な3Dモデルを作成するのは非常に難易度の高い作業です。そんな3Dモデリングができない人でも簡単に使える、カメラに物体を映すだけで3Dスキャンしてデータ化可能な3Dキャプチャセンサーが「Structure Sensor」です。これを使えば物体を3Dスキャンしたり、室内を3Dモデル化したり、その3Dスキャンした物体たちをAR技術を応用して表示させたり、ARゲームを行ったりすることも可能となっています。
Structure Sensor: Capture the World in 3D by Occipital — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/occipital/structure-sensor-capture-the-world-in-3d
Structure Sensorを持ったこの人が、OccipitalのCEO、Jeff Powersさん。
Structure Sensorをモバイル端末に接続して使用することで、接続したモバイル端末は物体を3Dでキャプチャし、物体の形をデータ化可能になります。そしてこのデータを3Dプリンターにインポートしてモデルを作成したり、AR機能でデバイスのモニターに表示させたりすることもできます。
何も無い室内に……
Structure Sensorを装着したiPadをかざします。
するとこんな風に3Dキャプチャしたデータを表示させることができたり。
さらには、気になる家具をStructure Sensorでスキャン。
データ化された家具を送ります。
このデータを室内に表示すれば、気になる家具が自分の家にマッチするかどうか簡単に確かめることも可能に。
さらにはARを用いたゲームも可能。
このStructure Sensorがあれば、手軽にあらゆる物体をスキャンして、データ化可能になってしまうというわけです。
また、開発者はこのStructure Sensorを使ったアプリケーションの開発が可能。Structure Sensorでは現実世界の動きを三次元のデータに素早く変換可能なので、現実と三次元が相互に動作する革新的なアプリケーションの開発も可能になる、とのこと。
Structure SensorはiPad上で完璧に動作するように設計されています。
現状ではAppleのLightningコネクタと接続して動作。
本体カラーはSilverとIce Blueの2色展開。
本体の素材はアルミニウム製。
強化ガラスが赤外線エミッターとカメラ部分を保護、赤外線LEDを使用しているので夜間の使用も可能。
実際に暗がりで写真を撮影すると、通常カメラでは左半分のように真っ暗な画面が映し出されますが、Structure Sensorでは右半分のように映し出されます。
Structure Sensorには内蔵バッテリーが搭載されており、連続稼働時間は4時間、スタンバイ状態ならば1000時間以上の利用が可能なようです。
本体サイズは119.2mm×27.9mm×29mm、重量99.2g。
Structure Sensorがキャプチャ可能な範囲は40cmから3.5mまで。
実際にStructure Sensorを使って3Dモデルをキャプチャしている様子は以下のムービーから見ることができます。
Structure Sensor Offers 3D Scanning For iPad - YouTube
AR機能を使ったアプリケーションがどのように動作するかは以下のムービーから分かります。
Fetch! Demo Video - YouTube
Park Bench Tennis - YouTube
このStructure Sensorは現在Kickstarterにて出資を募っており、349ドル(約3万4600円)の出資でStructure Sensorの好きなカラー1つとiPadに取り付けるための専用カバーをゲット可能。なお、Structure Sensorへの出資期限は11月2日の午前0時39分となっています。
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