メモ

ソーシャルネットワーク上で最も影響力のある感情は「怒り」

By ocean.flynn

FacebookやTwitterなどのSNSでは、日常の出来事などを手軽にフレンドやフォロワーに公開して、お互いの気持ちをシェアすることができますが、どのような感情が最も読んだ人に影響を与えるのかが判明しました。

Most Influential Emotions on Social Networks Revealed | MIT Technology Review
https://www.technologyreview.com/2013/09/16/176450/most-influential-emotions-on-social-networks-revealed/

SNSには「類は友を呼ぶ」という言葉のように似た特徴や趣味の人が集まりやすいという特徴を持っています。そこで、中国の北京航空航天大学のルイ・ファンさんは「オンライン上でどの感情が人々の共感を多く得ているのか?」について興味を持ち、中国で最も利用者の多いWeiboというTwitterに似たSNSを仲間達たちと調査しました。

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2010年の6ヶ月間、ルイさんたちはWeiboから20万人のユーザーの約7000万のツイートを集め、顔文字を分析することで感情ごとにツイートを分類し、さらに「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」の4つのカテゴリーに分類。そしてツイートにより感情がネットワークを通じて広がる方法を研究しました。

By Jason Nunez

調査はそれぞれの感情ごとに、ツイートを見たユーザーがリツイートするのか、それともスルーするのかを測定する形で行われました。結果、「悲しみ」と「嫌悪」については相関性が見つからず、「喜び」だと高い相関性が見られました。最も高い相関性が見られたのは「怒り」の感情で、「怒りは他の感情に比べて驚くほど高い影響力を持ち、ネットワーク上で素早く広く伝わる可能性があります」とルイさんは述べています。

By Caucas'

確証を得るために怒りのツイートを集めて検証したところ、怒りは2種類のトリガーに分類できることが判明。1つ目は、黄海における米国と韓国の軍事活動や、2010年9月の中国と日本の尖閣諸島中国漁船衝突事件のような外国との対立です。2つ目が中国国内の食糧安全保障、政府の贈賄、および再定住用家屋の倒壊などに関連する社会問題であり、どれも中国で社会的に話題となったもので、怒りの感情を持つ中国国民が多かったため、Weiboで素早く拡散されたと見られています。

Weiboは中国人ユーザーが非常に多いため、この結果はほぼ中国人ユーザーの傾向だと考えることができますが、日本などでも同じ結果になるのかどうなのか興味深いところです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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