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「Firefox 23」正式日本語版がダウンロード可能に、blinkタグのサポート廃止&新フラットデザインのロゴでアイコンも変化

By mera

「Firefox 23」では通信の盗聴やなりすましを引き起こす危険性のある「ミックスコンテンツ」への対策がとられてセキュリティ機能の強化が行われ、ロゴのデザインのフラット化による変更に伴ってデスクトップなどに出てくるアイコンも変更、そしてNetscape Navigator 2.0に独自に実装されていたテキストを点滅させるための要素「blink」が廃止されてしまいました。

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http://www.mozilla.jp/firefox/

Firefox 23 ベータ版リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/23.0/releasenotes/

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http://www.mozilla.jp/firefox/android/

Android 版 Firefox 23 ベータ版リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/android/23.0beta/releasenotes/

◆デスクトップ版のダウンロード
自動更新機能によってそのうち自動でアップグレードされるのですが、今すぐFirefox23をダウンロードしたい場合は以下から可能です。

・Windows版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-23.0&os=win&lang=ja

・Mac OS X版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-23.0&os=osx&lang=ja-JP-mac

・Linux版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-23.0&os=linux&lang=ja

◆アイコンのデザイン変更
フラットデザイン化されて表現がシンプルになったと同時に、色合いも少し変化。


同時に、デスクトップアイコンも変更されています。


◆追加されたセキュリティ対策
今回追加された「ミックスコンテンツ(mixed content)」への対策とは、一つのWebページの中で「SSL暗号化されたコンテンツ」と「非SSL暗号化のコンテンツ」が混在している場合、非SSL暗号化コンテンツをブロックするよう初期設定して、通信内容の盗聴や改ざん、そして中間者攻撃(man-in-the-middle attack: MITM)の標的になるという危険性を回避するものです。

ミックスコンテンツになっているページでの新旧バージョンの動作の変化は、下記のMicrosoftのミックスコンテンツ確認ページから確認することができます。

Mixed Content
http://ie.microsoft.com/testdrive/Browser/MixedContent/Default.html

「Find out now!」をクリック。


Firefox22 - 旧バージョン
「危険です!このメッセージが表示されている場合、ご使用のブラウザはあなたを保護していません。」と表示されています。


Firefox23 - 新バージョン
「危険なミックスコンテンツはブロックされました!」と表示されました。また、アドレスバーの左に盾アイコンが表示され、Firefoxがコンテンツをブロックしたことを示しています。


「ツール」→「オプション」→「コンテンツ」の中にある、「画像を自動的に読み込む」と「JavaScript を有効にする」の設定がFirefox23から削除されています。


また、「タブ」の中にあった「常にタブバーを表示する」の設定も削除されています。


それ以外にも、Mac OS X 10.7 Lion 以降の消えるスクロールバーのスタイルがサポートされていたり、<blink>要素のサポートが廃止されるなどの変更点がありますが、詳細な変更点は下記リリースノートのとおりです。

◆Firefox23での変更点

○新機能
・Mac OS X 10.7 以降で採用された新しいスクロールバーをサポートしました。
・混合コンテンツをブロックするようになりました。これにより中間者攻撃や HTTPS 通信を利用するページの盗聴を防げます。

○変更
・about:memory のインタフェースを改善しました。
・DXVA2 を利用して高速に H.264 のデコードできるようになりました。これは Windows Vista 以降で利用できます。
・ロゴを新しい物に変更しました。
・「画像を自動的に読み込む」「JavaScript を有効にする」「常にタブバーを表示する」のチェックボックスを環境設定から削除しました。
・アドオンのインストール通知インタフェースをシンプルにしました。
・利用する検索エンジンへの変更を、ブラウザ全体に対して行えるようになりました。
・コンテンツセキュリティポリシ (CSP) の文法と動作が標準に合わせたものへ変更されました。

○開発者
・Web コンソールが更新されました。
・ソーシャルAPI を利用してページを共有する機能が追加されました。
・HTML5 の<input type="range">が実装されました。
・キーボタン用の新しい ARIA ロールを利用することで、タッチインタフェース向けのページをよりアクセシブルにできるようになりました。
・requestAnimationFrame をベンダ接頭辞をつけずに利用できるようになりました。
・開発ツールにネットワークモニタが追加されました。
・text-decoration: blink; から点滅効果が削除されました。また blink 要素をサポートしなくなりました。

なお、次のバージョンである「Firefox 24」のリリースは現地時間の2013年9月17日(火)を予定しています。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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