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電子書籍の脅威から本屋を救うための10のアイディア

By Daniel Go

アメリカ最大の書店チェーンを運営するBarnes & Nobleは、6月末にNOOKタブレットの製造事業から撤退することを発表していましたが、さらに7月に入ってからCEOのWilliam Lynch氏の辞任も発表していました。このように本屋にとって電子書籍がやっかいな相手となっていることが分かりますが、Codex Groupの調査によると電子書籍を読む人の中で97%もの人々がいまだに印刷物の本を読んでいることも分かっています。そんな中で、The American Conservativeが、Barnes & Nobleが今後も生き残るために必要な10個のアイディアとして「10 Ways to Save Barnes & Noble」を公開しています。

10 Ways to Save Barnes & Noble | The American Conservative
http://www.theamericanconservative.com/10-ways-to-save-barnes-noble/

◆01:ただの本屋であるべきだということ
1つ目のポイントは単純明快で、電子書籍の登場や市場の変化に伴って本屋としての形態を変えようとするのでは無く根本的な「本屋であること」により力を注ぐべきだというもの。

By MorBCN

◆02:「秘密の情報源」になる
2つ目は、本棚よりも多くの机を置くことで「簡単に本を見られ、本から得た情報をまとめることができる」ということを実現し、書店に来た人が本から新しい発見をできるような機会を創出するというアイディア。

By Kelly Bailey

◆03:陽気で親しみのあるオタクを雇う
次のアイディアは、自分の売っている本に興奮しないような人ではなく、本屋になりたいという明確な意図を持った人を雇う、というもの。

By Jenn

◆04:人々が訪れたい環境を作る
本の種類や著者で本を選ぶように、何かしらお目当ての活動ができる場所にする、というのが4つ目のアイディア。

By Sarah Ross

◆05:書店をショールームにする
本を倉庫に入れているかのような従来の書店モデルではなく「新しい発見と雰囲気の価値」を作り出すというアイディア。たとえば一定期間ごとに消費者に書店内をブラブラしたり、棚から拾い読みをしたり、お菓子を食べたりWi-Fiを使ったりできるように解放すれば、より多くの人が書店に足を運ぶようになるのではということ。

By harry_nl

◆06:小さなモールになること
6つ目は、本屋の中に本の種類ごとのブースを作り、各ブースを専門家に貸し与えるなどして、顧客を引きつけられるようなコンテンツを作る、というアイディア。

By Roberto Verzo

◆07:店舗のイメージを小さくする
7つ目はフランチャイズのコミュニティーを作り、大きなビジネスを意識しすぎないというアイディア。フランチャイズ化し、店舗のオーナーはそれぞれの地域にちなんで書店に名前をつけることで、購買力と全国チェーン店を持ちながら地域に密着したというブランド力を身につけられます。

By May

◆08:顧客により利益を与える
利点があれば常連客を書店に引きつけることができます。例えば大量に本を買った際には割引があるだとか、本を買おうとした際にその本が無いという場合には他の代替案を出してあげる、など。

By najeebkhan2009

◆09:先進的なスターバックスを見習う
ユー・ガット・メールのように小さな書店を潰したくなければ、チェーン店に対して自ブランドの商標マークを付けることを義務化しないというスターバックスのブランディング戦略をまねしてみてください。

By Roberto Ventre

◆10:チョコレートのような匂い
チョコの匂いを嗅ぎながら本を探す人は「通常よりも2倍注意深く本を見て、その後には通常の3倍近い割合で店員に本の質問をする」ということが研究により明らかになっています。この研究によるとチョコレートのようなリラックスできる香りは、書店に来た人の心拍数を下げてリラックスさせ、本について深く考えすぎずに買おうという気にさせる効果があるようです。また、チョコレートがダメならラベンダーの香りを使ってもOK、とのこと。

By Jonathan Reyes

これらのアイディアはThe New YorkerWSJ.comBloombergFlavorwireHarvard Business ReviewWashington PostBloomberg BusinessweekTIME.comといった複数のメディアから提案されたアイディアをまとめたもので、それだけ書店を愛してやまない人が存在し、Barnes & Nobleが電子書籍に淘汰されて印刷物の本が身近から消えることを危惧している、ということです。

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in メモ, Posted by logu_ii

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