サイの目部分が”浮いた”デザインをもつメタルなサイコロ「Floating Face Dice」

一体成型の金属製サイコロで、サイの目部分が金属の枠内に浮いているかのようなデザインになっているというユニークなサイコロが「Precision Metal Dice - Floating Face Design」。現在、製品化に向けてKickstarterにて出資を募っています。

Precision Metal Dice - Floating Face Design, d6, and Fudge
http://www.kickstarter.com/projects/slykly/precision-metal-dice-floating-face-design-d6-and-f

サイの目部分が”浮いた”「Floating Face Dice」がどのようなデザインであるのかよく分かるムービーがこちら。


Floating Face Diceは、サイコロが外枠部分と内側部分の2つの構造に分かれています。下記画像でいうと、左側で赤く塗られているのが外枠、灰色が内側部分。まるでサイコロの目が枠の中で浮いているかのような構造ですが、外に飛び出してしまうことはありません。

Floating Face Diceを実際に使用しているムービーがこちら。

How do Floating Face Dice Roll? - YouTube


サイコロを斜めに持ったところ。サイの目部分は自重で傾いていることがわかります。

枠をつまんで、サイの目部分をグリグリ。

サイの目部分が動くため、投げるとジャラジャラと音がします。

Floating Face DiceはCNC(コンピュータ数値制御)工作機械によって高い精度で削り出されているので、一体成型のままで外枠とサイの目を作ることが可能。製作工程のムービーはこちら。まず金属の塊の角を削っていってサイコロ型に整えています。

Shaping the Dice - YouTube


続いてサイの目を削り出していきます。すべての削り出しが終わると外枠とサイの目とに分離。

Machining Floating Face Dice Copper - YouTube


メインになっているのはサイの目が枠から離れているデザイン(Floating Face Design)のものですが、目の部分だけを削ったソリッドデザインのものも用意されています。下記画像はそのカラーサンプル。9つのうち、上の6つはアルミニウムをアルマイト処理したもので、目の部分はアルミニウム素材の色。下3つは左からステンレス、真鍮(黄銅)、銅を研磨したもの。

サイコロの目は1から6までの目がある通常タイプの「d6(Pips)」と、＋と－の目がある「Fudge」の2種類があります。こちらはd6(Pips)。

こちらがFudge。

Floating Face Diceは、出資額によってもらえるサイコロの種類と数が変わります。15ドル(約1500円)の出資で、アルミニウム素材のサイコロが2個もらえます。ステンレス素材なら2個で21ドル(約2100円)、真鍮・銅素材では2個で30ドル(約3000円)とアルミニウムに比べてやや高めの金額設定。計8個入ったセットは個別に買うよりも6ドル(約600円)安い90ドル(約9000円)となっています。

追加料金を支払うことで「あと1つだけサイコロが欲しい」という注文も可能。例えば、アルミニウムのサイコロは米国内発送なら8.5ドル(約850円)。国際郵便だと9.5ドル(約950円)。

出資の締め切りは2013年7月19日午前0時11分です。

ちなみに、このプロジェクトを行っているSly Klyさんは以前、今回と同じ工作機械で削りだしたサイコロに対する出資をKickstarterで募ったことがあり、目標金額に到達せず失敗した経験があります。このときは目標金額1万ドル(約100万円)に対して8524ドル(約85万円)が集まりました。

Precision Machined Metal Dice - Floating d6 and Fudge Dice

このときの反省をふまえて、Sly Klyさんは目標金額を前回の半分である5000ドル(約50万円)に設定。サイコロの種類を減らして、形による価格差もなくして統一したことで、多くの出資を集めることに成功しています。