田舎より都会に住む方がイノベーティブに、さらに発想力や想像力を上げるために気を付けたい6つのポイント

By Emilio Garcia

MITの研究グループによると、田舎に住むよりも都会に住む方がイノベーティブになれるとの研究結果を発表しており、さらに発想力や想像力を高めるにはいろいろな要素があるようで、注意したい6つのポイントが公開されています。
Why Living in a City Makes You More Innovative | Innovations
http://blogs.smithsonianmag.com/ideas/2013/06/why-living-in-a-city-makes-you-more-innovative/

The Real Reason Cities Are Centers of Innovation - Emily Badger - The Atlantic Cities
http://www.theatlanticcities.com/jobs-and-economy/2013/06/secret-why-cities-are-centers-innovation/5819/

MITの研究者であるWei Pan氏によれば、人口密度が高いと人々の間にコミュニケーションが増加するため、都市の人口密度に比例して市民の発想力や想像力が上がり、都市の生産力も向上するとのこと。Pan氏は、「大きい都市に引っ越してきたら、職場などで新しい人と出会うので、知り合いの数は増えるでしょう。新しい人との出会いは新しいアイデアを運んでくるので、市民の発想力や想像力が自然と高くなるのです」と研究結果について説明します。

By Jose Maria Cuellar

アフリカの都市などには高い人口密度を持つものがありますが、人のコミュニケーションを手助けするためのインフラストラクチャーがきっちり整備されてないと、市民の発想力や想像力は上がらないようです。「都会に住むこと」の他に発想力や想像力を高めるために気を付けたい6つの要素は以下のようになります。

◆01：十分な睡眠

By Andrea Mucelli

ノースカロライナ大学グリーンズボロ校の心理学科のRoger Beaty教授が、想像力のレベルを測る実験を不眠症の人たちに行ったところ、全くいい結果がなかったようでで、十分な睡眠は想像力を高めるのに必要であることが分かっています。

◆02：フィクションを読む

By Catunes

トロント大学の研究結果によれば、フィクションをよく読む人は論文をよく読む人よりも、混乱や不確実性といったものに落ち着いて対処でき、結果的に発想力や想像力が成長しやすい傾向を持つことが判明しています。

◆03：退屈で受動的な行動

By Adikos

英国心理学協会でセントラルランカシャー大学の教授が発表した内容によれば、電話帳の番号をコピーするだけなどの暇で受動的な作業をしていたグループは何もしていなかったグループに比べて、想像力を測るテストでより良いスコアを記録したとのことで、暇で受動的な仕事は想像力を上げる効果があるようです。

◆04：自然に囲まれた場所をハイキング

By Ranch Seeker

カンザス大学とユタ大学の合同研究チームが、ドイツのアウトドア活動の学校に参加中の人に想像力を測定するテストを行ったところ、参加していない人と比べてかなりよい結果が出たとのこと。この研究結果から、デジタル機器から離れて自然で過ごすことは想像力を高める作用があることが判明。

◆05：薄暗い明かりの部屋

By naoK

シュトゥットガルト大学とホッフェンハイム大学の研究員が、被験者に薄暗い部屋と明るい部屋に一定時間入ってもらい、想像力を測定する実験をしたところ、薄暗い部屋に滞在していた人たちは、何にも縛られず自由に発想できると感じたようで、明るい部屋にいた人たちよりもクリエイティブだったとの実験結果が出ています。

◆06：アンビエントミュージック

By Carlo De Pieri

カフェで流れているようなアンビエントミュージックを聞いて作業をすると、何も聞かないでするよりも集中力は劣るものの、想像力や発想力は高くなるとの実験結果がイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究員によって発表されました。

つまり、都会に住んで十分な睡眠を取り、読書はフィクション中心、退屈で受動的な勉強や仕事にうんざりしており、なおかつスマホやパソコンからは縁遠く、そしてアンビエントミュージックをかけた薄暗い部屋にいれば、理屈としては完璧になるはずです。