光る植物を人工の光と置き換えるプロジェクト「Glowing Plants」が進行中
電気を使う生活はCO2を多く生み出してしまうということで、遺伝子組み換えによって発光性植物を生みだし、人工の光を植物で置き換えるプロジェクト「Glowing Plants」が進行しています。すでに小さな植物を光らせることには成功しており、より大きな植物を発光させるため、現在クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterでプロジェクトの出資を募っている最中です。
Glowing Plant
http://glowingplant.com/
Glowing Plants: Natural Lighting with no Electricity by Antony Evans — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/antonyevans/glowing-plants-natural-lighting-with-no-electricit
開発の様子など詳細は以下のムービーから見ることができます。
Glowing Plantsは電気を植物で置き換えることによって、人々をインスパイアし、生物学のポテンシャルを伝えようというプロジェクト。
発光性植物の研究は新しいものではなく、1980年代から行われていましたが、生物発光に必要な酵素ルシフェラーゼを使いバクテリアや植物が作られるようになったのは近年のこと。そしてケンブリッジ大学の発光バクテリアの研究に刺激され、企画されたのが今回のプロジェクトというわけです。
開発チームはDNAをアセンブルできるゲノムコンパイラを使ってDNAの順序を決定し、ターゲットの植物のDNAの配列を変更する予定。
こちらがプロジェクトメンバーのAntony Evansさん。
科学者のKyle Taylorさん。
この研究の目的の一つはより多様かつオープンにサイエンスの研究を行っていくことであり、今後は開発の過程で得られたDNAシークエンスデータは非商用ライセンスのオープンソースとして公開していくそうです。
40ドル(約4000円)の出資で発光植物の種がゲットでき、80ドル(約8000円)の出資をすれば電球をリサイクルして作られた花瓶つきの種がゲット可能ですが、残念ながら注文はアメリカ国内からに限られている様子。
発光植物の種は商業的な販売を予定していないため、このプロジェクトでしかゲットできないようになっているとのこと。なお、締め切りは2013年6月7日の午後2時です。
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