一体何に使うのかわからないキーボードのキートップ10
「goo ランキング」にて「実はイマイチ使いどころがわからないWindowsのキー」という投票が行われ、その結果が発表されました。
実はイマイチ使いどころがわからないWindowsのキー - 日替わりランキングニュース - コラム - goo ランキング
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実はイマイチ使いどころがわからないWindowsのキー - ネットランキング - goo ランキング
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トップ10は以下の通り。
1位:SysRq
2位:F12
3位:F1
4位:F3
5位:F11
6位:F2
7位:F4
8位:Ins(Insert)
9位:F6
10位:F10
トップ10のうち実に8個もファンクションキーが含まれており、ショートカットキーを使いまくっているユーザーから見れば「F1はヘルプ、F3は検索、F2はリネーム、F4はAltと組み合わせてAlt+F4でソフト終了だろうが!その他のファンクションキーも適当に割り振れよ!つーかFnキーと組み合わせるとかでいくらでも使う機会はあるだろう!」と思わざるを得ないはずなので、このトップ10のキーを使いこなしているとまるで古参にして老害、まさに懐古厨そのものみたいな扱いを受けている気分になりそうなものなのですが、最大の問題は第1位の「SysRq」。「そんなキー、あったっけ?」ということで探してみると、レッツノートの場合は右上の方にありました。
さらに電池交換不要で太陽電池搭載のワイヤレスソーラーキーボード「K750」を見てみたところ……あれ?
「SysRqなぞ使わないから不要!」とばかりに、行方不明に……そもそも存在していません。
一体SysRqとは何に使うキーなのだ?ということで調べてみたところ、Wikipediaには以下のように書かれています。
System request - Wikipedia, the free encyclopedia
キーボード (コンピュータ) - Wikipedia
SysRq(システムリクエスト)キーは、本来は操作中にシステムに対するコマンド入力モードに切り替えるためのキーである。
もともとはメインフレームであるIBMの「System/370」とのコミュニケーションに使われる「IBM 3270」などのキーボードに搭載されていたもの。それが今では以下の項目のような使い方がされるようになっています。
UbuntuTips/Others/MagicSysRq - Ubuntu Japanese Wiki
Ubuntuがフリーズし何もできなくなったとしましょう。可能な限りHDDにダメージを与えたり、データをなくすことなく、きれいにOSを再起動したい場合に、このSysRqキーが役に立ちます。
マジックSysRqキーは、Linuxカーネルにおいてシステム状態に関する低レベルコマンドを発行するキーシーケンスであり、SysRqとその他のキーとを組み合わせて使用する。これはカーネル開発におけるデバッグ用であると同時に、しばしばシステムがフリーズした際に、その状態からの回復やファイルシステムを破損させることなくコンピュータを再起動させるために使用される。
要するに、Windowsでは基本的に使わないキーであるため、プリントスクリーンキーのようにほかのキーと同居するケースが多い、というわけです。覚えておいて損はないかもしれませんがWindowsを使っている限りは存在自体が意味不明となっています。しかし、このSysRqキーを消さずに表示しているというのはいわばそのキーボードはWindowsだけではなくLinuxも使用環境としてちゃんと考慮しているという証でもあるので、「このキーボードはどのようなユーザー層をターゲットにしているのか?」がSysRqキーの扱いで透けて見えてきそうです。
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