誰もいない静まりかえったルーブル美術館を心ゆくまで一人で堪能できる「Path of Beauty」
537点の名画が展示してあるフランスのルーヴル美術館は作品だけではなく建物まで美しく、見どころが多いのですが、世界中から多くの人が訪れるため押し合いへし合いすさんだ気持ちで作品を見ることになったり、人垣ができてそもそも作品が見られないという事態も起こります。そこで、誰もいないルーブル美術館で心ゆくまで落ち着いて作品が見られれば……という願いを叶え名画数々を一人で堪能する様子を描いたムービーが「Path of Beauty」です。
Path of Beauty on Vimeo
ルーブル美術館に向かう1人の女性。
美術館の周りは大勢の人でにぎわっています。
しかし、一度中に入ると……
人影は全くなく、しんと静まりかえった館内。
まず女性が向かった先には……
ミロのヴィーナス。
普段であれば人混みにもまれながらせかされるように見るところを、じっくりと堪能します。
続いて別の部屋に入っていきます。
テオドール・ジェリコーのメデューズ号の筏。フランス海軍のメデューズ号が難破し、船員15人が漂流することとなった実際の事件が描かれています。
こちらも部屋には女性一人。
世界的名画がずらりと連なる道を歩いて行きます。
壁にかかっているのはルーブルで最も大きな絵画、パオロ・ヴェロネーゼの「カナの婚礼」
そして……
モナ・リザとの対面。
女性をかたどった柱であるカリアティードを抜ける女性。
ルーブル美術館はもともと宮殿だったため、絵画だけでなく天井画もすごいことになっています。
音声を聞きつつ真剣な表情。
ルーブルで2番目に大きな絵画、「ナポレオンの戴冠式」。戴冠式というのは皇帝などが王冠を受けて就任を明らかにする儀式で、ナポレオン自身は教皇から戴冠を受けるのではなく、自らの手で頭上に冠を置きました。絵画の中では、ナポレオンが妻であるジョゼフィーヌに冠を与えるところが描かれています。
誰もいない階段を上っていきます。
最後の作品を見上げる女性。
頭と腕がない女神「サモトラケのニケ」です。
そして女性は作品を後にします。
後には無人の美術館が取り残されるのでした。
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