南海の楽園、タックスヘイブンの島ケイマンのホテルでセレブ気分を味わえるはずでした
オリンパスやエンロンに巨額の損失隠し事件の舞台などとしてニュースで名前を聞くことがあるタックスヘイブン(租税回避地)の島ケイマンは世界中から課税を逃れるために巨額のマネーが集まる金融センターとして知られています。
ケイマン諸島 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/ケイマン諸島
今回は世界経済の暗部とも言うべきこの島の実態を明らかにするために現地に乗り込んだのですが、島ではのどかな南国の風景の中をニワトリやトカゲが歩いているだけで、想像していたようなヨットで遊ぶセレブやロールスロイスを乗り回す敏腕投資家のような人々を見つけることはできませんでした。
オリンパス巨額損失隠し事件の舞台、税金の無い島ケイマンへ行ってみた - GIGAZINE
しかし、きっとホテルに行けばシャンパンを片手にパーティーに興じるセレブたちの姿があるに違いない!という訳で、予約をしていたトレジャーアイランドリゾートホテルを目指します。
Affordable Vacations on Grand Cayman | Treasure Island
http://www.treasureislandcayman.com/
施設の外観は以下の通り。
宝島のリゾートを謳う場所だけに、アラブの王様やカジノ王、ハリウッドセレブなどがゾロゾロと歩いているに違い有りません……たぶん、きっと。
ホテルに入ってすぐのロビー。
レセプションに到着。予約をしていた旨を伝え、パスポートを見せるとキーを渡されるので、そのまま部屋に向かいます。
想像していたより古ぼけた印象のエレベーター。
部屋に向かう通路は閑散としていて、セレブどころか普通の旅行者にすら遭遇しません。
ズラリと部屋がならぶ建物の外観。
入り口に到着。
タッチ式のカードキー。
部屋の内部はこんな感じ。1人で予約していたにもかかわらずなぜかベットが2つ。なお、今回はこの部屋を1万5527円で予約しています。
入り口側を振り返って見た所は以下の通り。ドアの方を見ると入り口とは別の扉があるのを発見。
2つ部屋があるのかと思ったのですが、そうではないようです。
恐る恐る扉を開けると中には巨大な冷房装置が入っていました。この巨大なクーラーがフルパワーで稼働中なのでつねに「ゴー」という音がなっており、セレブな気分に浸れません。
むき出しで置かれた消火器が実にワイルド、いつでもすぐに使えそうです。
なぜかベッドのすぐ脇にキッチンがあります。
電子レンジ付き。宝島のリゾートという割にものすごく生活感の有る場所です。
パカッ。中は普通。
鍋などをかけて調理をするための電熱線。
天井にはファンもあります。
部屋の中に置かれた机。映画とかだとこの机でけだるそうな男達がカードゲームに興じていそうな感じ
棚。
中には聖書が入っていました。
上に12インチのノートPCを置くとベッドがかなり巨大であることがわかります。
クッションもフカフカ。
ベッドの脇にコンセントがありますが、床スレスレに設置されているので使い勝手は良くありません。
洗面台。
トイレは清潔。
シャワーはこんな感じ。
とても簡素なアメニティ。
決して高級感のある場所ではありませんが割と落ち着けそうな宿ではあるようです。窓の外にはきっと、座り心地の良いデッキチェアが置かれていて、目の前には白砂のビーチと真っ青な海が広がっており、憧れのカリブ海と対面できるはずなので、いざベランダへ。
……海ではなく森でした
ベランダにあるのはホームセンターで1980円位で売られてそうなイス。
写真だけだと独特の雰囲気が伝わりにくいので、ムービーで記録しておきました。高らかに響くニワトリの鳴き声がなんともいえない空気をかもしだしています。
ケイマンのトレジャーアイランドリゾートから見える景色 - YouTube
なお、部屋の中をグルっとムービーで撮影した様子は以下でチェックしてみてください。
ケイマンのトレジャーアイランドリゾートの部屋はこんな感じ - YouTube
というわけで、実際にケイマンに行ってもセレブや石油王に白亜の豪邸、100万ドルの高級車といったものには遭遇することはできませんでした。それもそのはずで、この島にあるのは営業の実態がなく住所だけが置かれている会社ペーパーカンパニーばかり。従って、この島で実際に働いたり暮らしたりしているセレブやミリオネアはやはりほとんどおらず、フツーの島だったということです。
しかし、ここで引き下がる訳にもいかないので、最後は島の中に実際にオフィスを置いてサービスを行っている銀行に突撃して、一体どのようにしたらタックスヘイブンに自分の口座を持つことができるのか、詳しく聞いてみることにしました。詳細は後ほど記事にする予定なので、乞うご期待。
・つづき
税金の無い島ケイマンに銀行口座を開けるか、実際に現地に行ってチャレンジしてみました - GIGAZINE
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