指輪物語で学ぶニュージーランド航空の機内安全ビデオが非常に秀逸

指輪物語につながる前日譚「ホビット 思いがけない冒険」が2012年12月14日から3D/2Dで公開されますが、映画の公開を記念してニュージーランド航空の機内安全ビデオが新しく製作されました。ホビットっぽい人々やアラゴルンっぽい人、レゴラスっぽいエルフなどが登場、監督のピーター・ジャクソンまでカメオ出演している気合の入った仕上がりとなっています。

ニュージーランド航空機内安全ビデオ「思いがけないブリーフィング」編 - YouTube


光の中から話しかける女性

アルウェンっぽいフライトアテンダントです

騒がしかった機内ですが、女性が口笛を吹くと……

急に静かに。乗客は女性に注目し、見とれています。

ということで、すっかり忘れていましたが機内案内が始まります。

フライトアテンダントに見とれている青年はホビット村にいそうな感じ。ぼんやりしている彼の腕からカバンを取り上げます

座席の上にしっかり収納。

膝の上に乗せている荷物も……

座席の下にしまいます。

ほほえみを浮かべる男性たちは原作者J・R・R・トールキンのひ孫だそうです

機長室からアナウンスをしている男性は……

ガンダルフ風。声も似せています。

今度はシートベルトの説明に。ライトが点灯し、シートベルトを着用したのは……

アラゴルン的髪型の男性

「足を伸ばしたい場合は、レバーを上げて外します」

足を伸ばした男性の髪が、どこからか吹いてくる風になびきます

女性の乗客はうっとり

酸素マスクの説明の時にはレゴラスっぽい男性が現れます

酸素マスクを装着するアラゴルンっぽい男性

ゴラムも落ち着き払って乗っています

ホビットの格好をした子どもにもマスクを装着します

「モルドール、モルドール」、と機内で騒ぐ男性たちを……

後ろからばしっと一喝。

「離着陸の際、緊急事態が発生した場合は両手を頭の上に置き、肘は太ももの外、足は床にしっかりとつけて、前傾姿勢をとるんだよ」と窓際の男性が説明します

前の座席に頭をつけて、前傾姿勢をとってもいい、とのこと

前傾姿勢をとっていた男性が「ん？」といぶかしげな表情を浮かべます

足元にはころころと見覚えのある指輪が。

前からにゅっと伸びてきた手がそれをつかみます。

指輪をつかんだのは監督のピーター・ジャクソン

「いとしいしと……」と指輪をはめると……

パッと姿を消してしまうのでした。

次は救命衣。エコノミークラスの救命衣は座席の下に。

ビジネスクラスは肘掛けの中にあります。

ひもを引いて取り出し……

頭からかぶります。

ヒモを引っ張り、救命衣を膨らませたところで、先ほど男性に見とれていた乗客とぶつかります。

膨らみが足りないときは、この管から息を吹き込んで下さい、となぜか女性に向かって説明

ニッコリ

機内で堂々と喫煙しようとしているガンダルフからはキセルを没収

キセルを没収され、不穏な雰囲気に。

機内のライトが一斉に消え、闇が訪れます

すると、座席の後方に本物のゴラムが登場します

暗闇の中を誘導灯に従って歩く馬

離着陸時は全ての電子機器の電源を切って下さい、とフライトアテンダントが笑顔で告げると……

スマートフォンやPCを使っているナズグルやドワーフもはっとします。

スマートフォンの電源をオフにするナズグル

テーブルや座席・アームレストなどを元の位置に。

スクリーンも元に戻します。

それでは空の旅をお楽しみ下さい……と、機内に呪文のような声が響きます。

「道はせり上がりあなたを迎え、風は追い風となり、太陽が温かい輝きを届け、」

「あなたのひげがさらに長く伸びますように……」という声は機長室から。

「早く飛ぶのじゃ！」ということで、機内案内は終了。やたらと気合と愛がこもった仕上がりの
ムービーとなっていたのでした。