「iPhone 5」はLTE対応で4インチ画面、小型化した「Lightning」コネクタを採用とAppleが発表
LTEに対応し画面が3.5インチから4インチに大きくなったAppleの新型スマートフォン「iPhone 5」が発表されました。2012年9月13日(日本時間)のお披露目イベントの様子は以下の通りです。
アップル - イベント - Apple Special Event 2012年9月
ティム・クックCEOが登壇。
拍手で迎える聴衆。
Appleストアの成長について語るクック氏は昨年は8300万人のお客様を迎えることができた、と実績をアピール。
話はMacに移り、700万件の「Mac OSX Mountain Lion」へのアップグレードがあったと発表。
米国におけるノートブックコンピューターの過去3ヵ月のシェアで1位を獲得。
iPadに話が移り、昨年の4月から7月に1700万のダウンロードがあった、というAppStoreの実績に言及。
iPadシリーズは全世界のタブレットコンピューター市場で62パーセントのシェアを持っています。
GEキャピタルや……
ドゥカティもiPadを導入済み。
25万のアプリが提供されており……
9割のアプリは少なくとも1ヵ月に1回はダウンロードされているそうです。
そして、いよいよiPhoneの話題になり、プレゼンテーション担当をフィリップ・シラー氏バトンタッチ。
「電話を、完全に変えてしまった電話」というタイムマガジンの言葉を引用してiPhoneが市場に与えたインパクトについて語っています。
そして、これが最新の「iPhone 5」。
厚さは7.6mm。前モデルより18パーセント薄型化。
発表時点で世界最薄のスマートフォン。
20パーセントの軽量化に成功し、本体重量は約112グラム。
326dpiのretinaディスプレイを搭載。
画面は旧モデルの3.5インチから4インチに大型化。
カレンダーなどを表示した際により多くの情報が見られるようになりました。
iMovie
GarageBand
旧iPhoneの画面比率に合わせて作られたアプリでも、両サイドに黒い帯が入るだけで大型になったディスプレイ上でも違和感なく使用できます。
フルHDのムービーがピッタリ収まる画面サイズ。
ディスプレイは44パーセント鮮やかに。
通信も超高速になりました。
LTEに対応。
理論値最速150Mbpsでの通信が可能です。
日本ではソフトバンクとauが対応。
より高速な演算能力を持つ「A6」チップを内蔵。
ゲームアプリ開発を行っているEAスタジオのプロデューサー、Rob Murray氏が登壇。
影や反射をリアルに表現。
バックミラーへの映り込みも再現可能。
「昨日友人が行ったレースの記録」と今日の自分がリアルタイムでプレーして対決することができるモードを新たに搭載。これがあれば、同じ時間に同じゲームをプレイすることができなくても、友人たちと一緒に対戦をしているような気分を味わえるというわけ。
再びフィルが登壇。公称のバッテリー駆動時間はスタンバイでは225時間、映像再生時でも10時間の利用が可能とアナウンス。
カメラは8メガピクセル、解像度は3264×2448でF値は2.4とかなり明るめのレンズを採用。
新型のチップの搭載よりノイズリダクション機能などが強化され、暗所での撮影能力がアップしたとのこと。
実際に撮影された画像は以下の通り。「iPhone 5で撮影すると海はより青く写り……」
「子供たちはよりハッピーそうに写ります」と言って会場を沸かせるフィル。
マクロで撮影した写真は以下の通り。
撮影画像の共有も簡単。
パノラマ撮影にも対応。
こんな感じの横に長い画像が撮れます。
1080pムービーでのムービー撮影が可能で、手ぶれ補正を改善、顔認識や動画撮影中の静止画撮影に新たに対応。
FaceTime HD camera(フロントカメラ)は720で撮影が可能。
3機のマイクを搭載。
スピーカーのデザインも改良し、20パーセント小型化。
イヤーピースにはノイズキャンセリング機能を搭載。
次はコネクタについての話。
新モデルでは30ピンのドックコネクタを廃して「Lightning」と呼ばれる端子に刷新。
8割の小型化を実現。
アダプターを使用することで旧ドック端子とも接続可能。
ここからはiOS 6のデモンストレーション。
続いてiOSの新機能のデモをスコット・フォーストール氏が行います。
マップ機能は以下の通り。
飲食店などを検索する機能が統合され、レビューを見たり予約をしたりできます。
カーナビのような視点で地図を見る¥るつ目的地まで音声付きでガイドしてもらうことも可能。
空撮画像を用いた地図も表示できます。
次はウェブブラウザーのSafariについて。
Macなどで開いていたページをiPhoneでもすぐに表示できるiCloud Tabs機能。
メールクライアントにはVIP機能が追加され、重要なメッセージの分類が容易に。
映画のチケットや航空券、カフェのクーポンなどがまとめられるPassbookアプリを新搭載。
フォトストリームの共有方法のデモは以下の通り。まずは送りたい写真と送信方法を選びます。
送信相手を入力。
すると相手と一瞬で写真を共有することができます。
音声アシスタントのSiriもパワーアップ。スポーツに詳しくなりました。
映画の情報なども応答可能。
フェイスブックのウォールに音声で入力した内容を直接投稿することもできます。
通話アプリには自動応答機能などが追加されるなど、他の標準アプリにもさまざまな改善がなされているとのこと。
ここで、デザイン担当のジョナサン・アイブらがビデオで製品の紹介を行います。なお、このパートは別記事でも紹介しているのでそちらをチェックしてみてください。
「iPhone 5」のデザインの秘密が0.001mmへのこだわりから生まれたことがよくわかるムービー
改ためてフィルが登壇。
米国での販売価格は16GBモデルが199ドル、32GBモデルが299ドル、64GBモデルが399ドル。いずれも、通信キャリアと2年契約を行った場合の価格です。
同じく2年契約を行った場合は旧モデルのiPhone 4は無料で、iPhone 4Sは99ドルで手に入ります。
9月14日から予約受付開始。
日本では9月21日に発売。
2012年12月中に100ヵ国、240キャリアでの販売を行う予定。
アップデートの提供は9月19日から。
というわけで、今回のiPhone関連の発表では事前にリークされていた内容がほぼ的中しており、サプライズは無かったものの順当に機能強化が進められているという印象。この後も発表が続きiPodやiTunes関連のプレゼンテーションが行われています。
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