モバイル

Androidのアクティベーション台数が5億台突破、2013年には10億台へ

By Johan Larsson

スマートフォンの中ではiOSよりも多い56.1%ものマーケットシェアを占めているAndroidですが、そのアクティベーション台数が累計5億台を突破したようです。Androidの製品マネージメント担当ディレクターであるHugo Barra氏によれば、Androidは毎日130万台がアクティベーションされているとのこと。

Cumulative Android Smartphone Shipments Will Exceed 1 Billion in 2013 - The Mobile & Wireless Communications portal at IHS iSuppli® provides mobile industry news in addition to updates with the most recent mobile trends. at iSuppli

Hugo Barra - Google+

マーケットリサーチを行っているIHS iSupplによれば2012年におけるAndroidの世界への出荷は3億5700万台であり、2013年にはそれが4億5100万台に上昇し、2008年に初めてAndroidが出荷されてからの累計が11億台に到達するとのこと。今後もAndroidOSの普及は拡大し続け、2016年には30億台近くに上ることが予想されます。


一方、Androidの次にスマートフォンOSのシェアを占めるApple社のiOSは2013年に累計5億2700万台が出荷される予想で、2015年までに累積出荷台数10億台には届かないと考えられています。

IHSのモバイル・アナリストのDaniel Gleesonさんは「Androidは世界のスマートフォン市場を占めています。そう遠くない未来、Androidは最初に累積出荷台数10億台を突破するでしょう」と言います。これは、Googleにとってオープンソース・プラットフォームに基づいたAndroidの成長戦略が成功したことを意味します。Googleはモバイルの広告やその他のサービスから収益を生み出すスタイルをとっており、これまではライセンス供与を受けてモバイル端末を開発するスタイルが主流だったところへ、オープンソースによってライセンス料が大幅に少なくなるというモデルを持ち込み、多くの端末メーカーにとって大きなプラスとなりました。ちなみに、Android端末の売り上げは、第一位がSamsung、第二位がHTC、それにSony、ZTE、Huawei、Motorola、LGなどが続きます。

2012年にはAppleとGoogleが市場の76%を占めており、この2つのスマートフォンOSはモバイルソフトウェアの成功ビジネスモデルとなっていますが、それぞれのアプローチ方法はまったく異なります。Googleが広告収入を中心としたビジネスモデルである一方、Appleはハードウェアとソフトウェアの両方をコントロールすることによって収益を生み出します。ハードウェアとソフトウェアの双方のコンポーネントをデザインし、統合することによって、Appleは顧客を満足させ、すさまじい革新を行ったのです。AppleのビジネスモデルはBlackBerryのようなこれまでの例を元にしているのですが、桁違いの成功だったというわけです。

By fd

両者に共通する点はApp StoreやGoogle playなどのOSを取り巻くアプリケーションの生態系を築いた点であり、その仕組みがモバイル業界を大きく変えたとのこと。「Appleは単に従来のPCを拡張させるだけでなく、電子機器の統合を行いました」とIHSのシニア・アナリストであるWayne Lamさんは言います。「アップルは使いやすく真新しいユーザーインターフェースとタッチスクリーンのような人が思わず注目してしまうようなハードウェアの要素を組み合わせ、スマートフォンデバイスで人々を魅了することができたのです。そして、このセットを他に取り入れた最も顕著な例がアンドロイドなのです」とのこと。

過去数年間のスマートフォンからわかる最も重要な教訓は、端末を刷新し続けること、市場にさまざまなブランドのスマートフォンを提供すること。そして新たな生態系を元にしたスマートフォン市場で最も効果的なのは、ユーザーを魅了させるアプリケーション環境を作り続けることであり、今後はハードウェアのデザインだけでなく、デジタルメディアコンテンツやアプリケーションを通じたユニークなユーザー体験までをも含んだ市場競争が行われることが予想されます。

なお、アクティベーションとは別の話なのですが、Google本社前にあるドロイドくんのJelly Bean模型もリニューアルされたとのこと。この模型は以前夏の日差しによって頭部の一部が溶けてしまったため、新しいものは全身シースルーではなく胴回りのみシースルーのデザインとなりました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Androidの「the Movie」アプリで数万件~数百万件の個人情報が大量流出した可能性あり - GIGAZINE

とにかくものすごい勢いで踊るAndroidのマスコット、そしてダークサイドも - GIGAZINE

Android向け無料アンチウイルスソフトは無意味 - GIGAZINE

Androidのマスコット「ドロイドくん」本物とニセモノの見分け方 - GIGAZINE

Android用アプリ開発が難しい原因が機種数の多さによる断片化であることがよくわかる図 - GIGAZINE

in モバイル, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.