ロボット自作がラクラクできるオープンソース基板付き全部入りキット「Multipro」
ラジコンカー感覚で自作ロボットを動かして遊ぶことからロボット工学を学ぶための教材や実験などに利用することまでできるオープンソースのロボット組み立てキットが「Multipro」です。
multiplo Robot Building System
実際にこのキットを使っていろいろな姿にくみ上げられて動いているロボットたちの姿がYouTubeで公開されており、4脚型からノートPCを上に載せたものまでいろいろなバリエーションを見ることができます。
Cool Robots - Multiplo - YouTube
クッキーらしきものを挟むロボットアーム。
2本の腕を持ち車輪で移動するタイプです。
以下はスマートフォンで操作できるように作られたもの。
Macで操作できるクレーンを製作することも可能。
4脚型のロボットを上から見るとこんな感じ。
ノートPCを上に載せて走り回る車型ロボット。
多角形のボディに車輪を備えています。
ものすごい勢いで回転。
部屋の中を移動しながら壁にぶつかりそうになると自動的に方向を変える、といったことができるようです。
もはや何の形かよくわからない巨大なロボットハンドに脚がついたようなマシンすらもこのキットを元にして製作可能。
デスクの上を爆走する黄色い箱も「Multipro」で作られたロボットです。
組み立て説明書は同プロジェクトのウェブサイトからダウンロード可能。
写真が多用された市販のプラモデルの組み立て解説書並のわかりやすさなのでビギナーでも問題なく内容を理解することができそうです。
動作をコントロールするための部分はオープンソース基板「Arduino(アルドゥイーノ)」が元になっており、USBポートやマイク、オン・オフスイッチなどを備えています。
また、動作のプログラミングは専用ソフトを使用すればブロックを組み合わせるような感覚でグラフィカルに行うことができるので、複雑なコードを書くことができなくても問題ありません。
なお、同プロジェクトはクラウドファンディング支援サイトKickstarter上で出資者を募集中です。
Multiplo: Create Your Own Robot by Multiplo LLC — Kickstarter
このプロジェクトに出資をすると金額に応じて以下のようなワンパッケージになったロボット製作キットなどを受け取ることができます。
また、出資可能額は最低5ドル(400円前後)からで、139ドル(約1万1120円)以上を出せばロボット1体が完成するビギナー向けのフルキットが手に入るとのこと。なお、締め切りは2012年10月9日(火)の午前5時35分(日本時間)となっています。
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