取材

爆弾から乗員を守る「MRAP」や装甲トラックなど、米海兵隊の特殊車両フォト&ムービー


間近で爆弾や地雷がさく裂しても搭乗者を守れる車や防弾性能を備えたトラックから割と普通の清掃車まで、アメリカ海兵隊がキャンプフォスターで運用している車両を見せてもらうことができたので写真とムービーにまとめてみることにしました。

イラクやアフガニスタンでは多数のアメリカ軍兵士が地雷やIED(即席爆発装置)による攻撃の犠牲になっていたため、その被害を解消するべく開発されたのが「MRAP(耐地雷待ち伏せ防護)」車両です。なお、MRAPは特定の1車両ではなく、対爆弾用の装甲を備えた1群の車両を示す用語のため、同じ「MRAP」と呼ばれるものの中にも複数の異なる形状、性能の車が存在しています。


身長180センチ以上と見られる海兵隊員と比較しても2倍近い高さ。


車体の真下や横で爆弾がさく裂しても搭乗者に被害を及ぼさないように堅牢な装甲を備えています。


同じ駐車場に停められていた旧型の移動用車両の写真は以下の通り。見るからに爆弾による攻撃には耐えられなさそう。


タイヤをパンクさせられても、速度は落ちるものの走行を継続することが可能とのこと。なお、乗り心地も「ハンヴィー」などの車と比較して格段に快適になっているそうです。


フロントガラスも防弾仕様。


後ろから見るとこんな感じ。


助手席のドアを開けてもらいました。


横から見るとかなりの厚さの金属板であることがわかります。


車内の様子は以下の通り。


シートベルトは7点で体を支えるようになっており、強い揺れや衝撃が加わった際でも搭乗者が内壁などに打ち付けられてケガをしないようになっています。


後部座席もあり、全部で4人が搭乗可能。


屋根の上には回転式の銃座を備えています。


耐爆とまではいかないもの、装甲性能が強化されているというトラックは以下の通り。


ドアを横から見ると金属板が2重になっていることがわかります。


側面はこんな感じ。


装甲が強化されていない旧型の車両は以下の通り。このトラックのエンジンや足回りを流用しつつ、ドアや屋根などを取りかえることで銃撃などを受けた際に搭乗者を保護することができるようにしたとのこと。


フォークリフトもあります。


コンテナを動かすための車両


ブルドーザーはこんな感じ。先端のヘッドは取り外されています。


土を掘り返すヘッド部分は以下の通り。


クレーン車はこんな感じ。


荒地の上を走行しながら土砂などを削り取って運び出すためのモータースクレーパーという車両。


道路に落ちているゴミを掃除するための車。緑色である以外は、アメリカで普通にみかける清掃車と同じ感じです。


台風に備えて土のうを運搬中。


事故を防ぐために非常にゆっくりとした速度で走っており、「グランドガイ」と呼ばれる重機の運転手の死角を見て安全を確保する先導役もついています。

キャンプフォスター内で作業を行う米海兵隊の重機 - YouTube


停電に備えて自家発電機の起動テストも行われていました。


電源供給が絶たれても主な施設には給電を続けることができ、作戦行動に影響を及ぼさないようになっているそうです。


さまざまな車両が並ぶ駐車場の一角にはバスケットボール用のゴールもあります。作業が立て込んでいない時はここで運動をして汗を流すことでストレスを解消し、体力の維持に役立てるとのこと。

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in 取材,   ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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