周囲360°のHDR撮影がボタン1つでできる「Girocam」実機レビュー

3つの魚眼レンズと1000万画素のCOMEセンサー3個を備えパノラマ撮影が行え、付属の専用ソフトによる自動合成にも対応したカメラ「Girocam」。ボタン1つで撮影が可能な上にHDRにも対応するなど、手軽に使用できる割にかなり高機能な製品となっているようなので、実際に購入していろいろと撮影しつつ使い勝手を試してみることにしました。
◆フォトレビュー
パッケージはこんな感じ。

内箱はこうなっています。

「パカッ」と開けるとカメラ本体が登場。

内容物は本体の他に充電用ケーブル(赤)、データ転送用ケーブル(黒)、コンセントプラグ、電池です。なお、コンセントの形状はアメリカ向けなので日本では変換アダプターを使うか、USBポートから給電して充電することになります。

成人男性の手で持つとこんな感じ。だいたい大きめのビアジョッキくらいのサイズです。

撮影可能時の重量は約828グラム。

下側はこんな感じ。三脚に取り付けるための穴があります。

裏側はこうなっています。

この部分を開けると……

電池が挿入可能。

SDカードスロットも搭載。

充電やデータ転送に使用するミニUSBポートを備えています。

水準器があるので、コレを見て水平をとれば写真が斜めになる心配がありません。

キャップを外すと3つのレンズが登場。

上から見るとこうなっています。

◆専用ソフトのインストール方法と使い方
写真の閲覧やJPEGへの書き出しには専用ソフト「GIROCAM Studio」が必要。まずは、以下のサイトにアクセスして「Create your account」をクリック

名前や住所など必要情報を入力して「Submit」をクリック

自分のOSに合わせてダウンロードするバージョンを選択

ダウンロードしたインストーラーをクリックすると以下のような画面が表示されるので「Next」をクリック

チェックを入れて「Next」をクリック

「Next」をクリック

「Next」をクリック

「Install」をクリック

このように自動で作業が進みます

「Finish」をクリックすれば完了

◆実際に撮影してみた
モードの選択は上部にあるリングを回転して行います。

あとは「SHOOT」と書かれたボタンを押せばタイマーが開始され10秒後に周囲の写真の撮影が行われます。

で、実際にどのような感じで作動するのか? というのは以下のムービーで見られます。
「GIROCAM」で360°撮影を行うとこんな感じ - YouTube

撮影した画像をインストール済みの専用ソフトで読み込んでレンダリングを行う手順は以下の通り。
左上にあるフォルダのアイコンをクリック

書き出しを行いたい画像が入っているフォルダをクリック。なお「条件に一致する項目はありません」と表示されるのは仕様のようなので、気にせず続行してOK。

歯車のアイコンをクリックすると……。

以下のように書き出しが自動で進みます。

実際に出力されたJPEGのパノラマ画像は以下の通り。

さらに、ソフトウェアのダウンロードの際に使用した公式サイトにアクセスすると撮影した画像をアップしてウェブ経由で共有することも可能です。
「Create New Virtual tour」をクリック

「OK」をクリック

画像の情報を入力して、「Click here to upload new panorama~」をクリック

アップしたい画像を選択

すると以下のように表示されます。

「URL」のタブをクリックすると共有に必要なコードが表示されるので、必要な物を選んでサイトに貼り付けたりメールで送信したりできます。

実際に撮影してみた結果は以下でチェックしてみてください。
公園で地面に「GIROCAM」を置いて撮影するとこんな感じ。
あいりん地区にある萩之茶屋南公園で360°パノラマ撮影をしてみた-その1 - Girocam.com Virtual Tour
公園の門の上に置いて撮影するとこうなります
あいりん地区にある萩之茶屋南公園で360°パノラマ撮影をしてみた-その2 - Girocam.com Virtual Tour
関西屈指の繁華街「ひっかけ橋」の上で撮影した様子は以下の通りです。
大阪なんばの戎橋で360°パノラマ撮影をしてみた - Girocam.com Virtual Tour
大阪ステーションシティで夜景を撮影した様子は以下の通り。写真の中にあるマークをクリックするとその場所から撮影した写真に切り替えることができます。
大阪ステーションシティで360°パノラマ撮影をしてみた - Girocam.com Virtual Tour
クリックした場所に視点を移動する方法は以下通りです。
「Hotspot」のタブをクリック

クリックしてもらいたい場所にマーカーをドラッグ・アンド・ドロップで設置

ジャンプしたい画像を選択すればOK

なお、価格は1549ユーロで日本までの送料は49.90ユーロ、合計1598ユーロ(約16万円)となっており一般的には手軽に買える値段ではありませんが商業写真やプロカメラマンにとっては正確にパノラマ撮影ができる機材としておすすめです。
・関連記事
周囲360度のパノラマ写真を放り投げて撮影するボール型カメラ - GIGAZINE
QTVRで見る、新年を迎えた世界のいろんな都市の360度パノラマ写真 - GIGAZINE
世界遺産「万里の長城」の壮観な360度パノラマ写真 - GIGAZINE
800億画素の超高精細パノラマ写真、ロンドンの街並みを360度見渡せる「ロンドン80ギガピクセル」 - GIGAZINE
横幅1万5000ピクセルのパノラマで見るパリの夜景 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in レビュー, ハードウェア, 動画, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article "360 ° HDR shooting with a single butto….