角川グループの全出版社がKindle向けに電子書籍を配信する契約を締結
角川書店、アスキーメディアワークス、エンターブレイン、富士見書房、メディアファクトリー、角川学芸出版など角川グループの全出版社が、AmazonとKindle向けに電子書籍を配信する契約を結びました。Amazonは2011年内に電子書籍を日本で販売するために大手出版社と交渉していましたが、越年しての契約となったようです。
新文化 - 出版業界紙 - ニュースフラッシュ関連ページ
出版業界紙「新文化」によると、今回の契約によって、Amazonが日本でKindleを発売した際、角川グループの出版社から電子書籍が販売されることになります。KindleはPC、スマートフォンにも対応したアプリがありますが、こちらへも同様に配信が行われます。
2011年10月に「Amazonが年内に電子書籍を日本で販売するため大手出版社とも交渉中」という報道がありましたが、角川グループとAmazonは1年にわたって交渉を行っていたとのこと。
大手の出版社でこのKindle向け電子書籍販売・配信の契約を結んだのはこれが初のケース。なお、契約で争点になるとみられていた価格の決定権はAmazon側が持つそうです。
角川グループ以外の出版社も電子書籍化は急務となっており、講談社は2月20日に行った会見の中で、6月以降の新刊は紙の本と電子書籍を同時に出せる態勢をスタートすると発表しています。
時事ドットコム:電子版同時発売可能に=講談社
新潮社や学研ホールディングス、小学館も新刊の電子化を目指しているとのことで、2012年中には新刊が普通にKindleで読めるようになりそうです。
・関連記事
Amazonのタッチ操作可能な電子書籍リーダー「Kindle Touch」を使ってみた - GIGAZINE
日本の電子書籍の来るべき未来、AmazonのKindle戦略を徹底解説 - GIGAZINE
Amazonのフルカラー電子書籍タブレット「Kindle Fire」がよくわかるムービーなどいろいろまとめ - GIGAZINE
レイプや近親相姦モノの書籍全削除をPaypalが電子書籍販売業者に要求 - GIGAZINE
・関連コンテンツ