秒間11コマのマシンガン連写ができる最高峰デジイチ「Nikon D4」レビュー
報道カメラマンやスポーツカメラマンたちが愛用するプロ用のデジタルカメラ「Nikon D4」は本体のみの価格が実売60万円前後という値段もさることながら高解像度画像を秒間11コマで連写でき、さらにフルHDムービー(1920×1080/30p)の撮影にも対応するというスペックがすさまじい、いろいろな意味でモンスター級のカメラになっています。という訳で、よほどのカメラ好きかプロでもないかぎりなかなか購入することはない製品ではあるのですが、最高峰のデジカメの性能がどういうレベルに達しているのかを確かめるべく「CP+」の会場で実機をチェックしてきました。
硬派なカメラファンが集うニコンのブースに到着。
タッチ・アンド・トライコーナーの前には行列ができています。
これがニコンのフラグシップモデル「D4」。
上から見るとこんな感じ。
人差し指で操作できる位置に電源ボタンがあるのが便利。新たに搭載されたムービーの撮影開始と停止を行なうオレンジ色のボタンが確認できます。
実際に手に持つとこれくらいの大きさ。バッテリーや記録メディアを含む重量は1340グラムで、実際に撮影する際はさらに500グラムから1キロほどのレンズ重量がプラスされます。
レンズを外して正面から見てみました。
本体は軽量かつ堅牢なマグネシウム合金製。各所にシーリングが施してあり雨や砂塵の進入を防ぐ防塵、防滴構造となっています。
CMOSセンサーは有効画素数16.2メガピクセルでサイズは36×23.9ミリ。
背面のディスプレイには新たに水準器を表示できるようになっています。左右だけでなく、前後の傾きも検出できるので建築物や風景撮影などの際に便利とのこと。
記録メディアは「XQDメモリーカード」に対応し、データ容量が大きなRAW画像撮影時でも最大100枚の連続撮影が可能となっています。
JPEGを連写する際のマシンガンのようなシャッター音などが確認できるムービーは以下で見られます。
ニコン「D4」のマシンガン並み高速連写を試してみた - YouTube
ちなみに「D4」のライバルであるキヤノン製のプロ用カメラ「EOS-1D X」でJPEGを連写する様子も以下のムービーで確認できます。
キヤノン「EOS-1D X」の連写速度をチェック - YouTube
このレベルの機材を必要とする人はなかなか居ないかもしれませんが「プロ用カメラはこんな感じなのかぁ」ということで、廉価版のデジイチなどを購入する際の参考資料のひとつにしてみて下さい。
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