なぜ「魔法少女まどか☆マギカ」が文化庁アニメ大賞なのかというその理由
「日本のカルチャーシーンに多大なムーブメントと影響を及ぼした」ということで「魔法少女まどか☆マギカ」が平成23年度[第15回]文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞しましたが、贈賞理由としてなかなかすごいことが書いてあります。
アニメーション部門 | 第15回 2011年 | 文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品
http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2011/animation/
(PDFファイル)「平成23年度[第15回]文化庁メディア芸術祭」受賞作品一覧
まず、作品概要は以下のようになっています。
【作品概要】
平凡な中学生の鹿目まどかは、ある日不思議な夢を見る。翌朝登校すると、夢で見た少女・ほむらが転校してくる。戸惑うまどかにほむらは意味深な言葉をかける。その放課後、まどかは「魔女の結界」に迷い込んでしまい、絶体絶命のピンチを魔法少女マミに助けられるのだった。やがて知る「魔法少女」という存在の真実。時間と人間模様が複雑に交錯する舞台で、真実に触れたまどかが取る選択とは?
そして、気になるアニメーション部門大賞の理由は以下の通り。
【贈賞理由】
昨年に続くテレビシリーズの大賞だ。今回は漫画・小説の原作ものではなくアニメ用オリジナル作品という点が高く評価された。アニメでは定番の「魔法少女もの」の設定を逆用し、観客が信じるジャンルの根幹さえゆさぶる批評的なワナを巧妙に仕掛けた意欲作だ。可愛く見える生物キュゥべえは、願いの実現と引き換えに魔法少女となって魔女と戦う「契約」をもちかける。「願望」に潜む恐ろしさとそれを超える「奇跡」の感動……いずれも人の心が生むものであり、表裏一体となっている。1週間経たないと続きがわからないテレビ放送の「メディア特性」を徹底活用し、心のせめぎあいのエスカレーションを美しい映像とともに極めていった。本作品には、何かを変えてみたいという変革のエネルギーが満ちあふれている。時代を変える触媒となる期待をこめ、大賞を贈る。
なお、「魔法少女まどか☆マギカ」公式サイトも更新され、サイト上部に受賞した旨が表示されています。
魔法少女まどか☆マギカ
http://www.madoka-magica.com/
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