アート

子どもの落書きからプロがリアルなモンスターを描く「The Monster Engine」


「もしも子どもたちの絵を写実的に仕上げたらどうなるんだろう?」という1つの疑問から始まったプロジェクトが「The Monster Engine」です。

Dave Devries' The Monster Engine - A Journey Into Children's Imaginations
http://www.themonsterengine.com/



デイブ・デブリーズさんは、姪であるジェシカさんの絵を見たときに「これにエフェクトをつけたらどうだろう?」と思いました。かつてマーベルやDCコミックスで連載していたアメコミのようなカートゥーンイラストを描いていたデブリーズさんは、それと同じ技法をジェシカさんの絵にも使えるのではないか、と思いついたわけです。

そうして始まったプロジェクトにより、48ページの本が作られました。まず子どもの絵を掲載し、続いてデブリーズさんが仕上げた絵を掲載し、その絵について子どもにインタビューをした内容が書いてあります。インタビューは子どもの絵のページと、仕上がった絵のページとの間に挿入されるので、「あの絵はどうなるの?」というワクワク感を煽る作りになっています。

たとえばコレ。ジェシカさんが描き上げた「My Spooky Heart」という絵です。


これにデブリーズさんが手を入れるとこうなります。


細かく見ていくと、翼人はこのような姿になっています。


落ちていくミイラ男


不気味な顔つきの宇宙船


不思議な姿をしたロボット


「ポテト天使」という天使


かわいいキャラクター


デブリーズさんは、ジェシカさんの絵を転写してそこに色をつけたりエフェクトをつけたりしているだけ。ほかにも多くの子どもたちの絵の仕上げをしています。

伸び上がったような姿の恐竜


変わった形の乗り物


イラストだと間抜けな顔のキャラクターでしたが、迫力あるモンスターに変貌


4本腕のニンジャ


スーパーマン


スーパーガール


ワンダーウーマン


この仕上げ工程は公開講座として、デブリーズさんの仕事についての話や質疑応答、ペイントのデモなどを含めて1100ドル(約8万6000円)で体験できるようになっています。

このように、実際に目の前でデブリーズさんが絵を仕上げていく様子を見られるわけです。


デブリーズさん自身がThe Monster Engineについて語っているムービーは以下。

Monster engine - YouTube


着想はもちろんのこと、それを姪との間のお遊びにとどめず、アートとして広げようと活動する姿勢が素晴らしいですね。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
子どもたちが描いた絵を現実世界で再現したアート - GIGAZINE

「風船がずっとしぼまなければいいのに」という子どもの願いをそのままアートにした「永久ヘリウム風船」 - GIGAZINE

見る位置によって違う角度の風景が見えるだまし絵アート - GIGAZINE

in アート, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.