メモ

創造的プレゼンの秘訣を言語化した「プレゼンテーション・パターン」


プレゼンテーションの上手な人間といえば、Appleの創業者で2011年10月に亡くなったスティーブ・ジョブズ氏が有名です。そのプレゼンは素晴らしいですが、そう簡単に真似できるものではなく、プレゼンの法則をまとめた書籍まで刊行されています。

Amazon.co.jp: スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則: カーマイン・ガロ, 外村仁 解説, 井口耕二: 本



「上手にプレゼンしたい」と思っているのであれば、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス井庭崇研究室の作った「プレゼンテーション・パターン:創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージ」が非常に役に立ちます。

プレゼンテーション・パターンは、「創造的プレゼンテーション」の秘訣を言語化したものです。創造的プレゼンテーションには、想いが凝縮されたメッセージがあり、聞き手の想像力をかきたて、新しい発見をもたらす工夫がなされています。そのようなプレゼンテーションのデザインにおける視点や方法をまとめたものが、プレゼンテーション・パターンです。

……とのことで、これを読めば確実にプレゼンレベルが上がるはず。

Presentation Patterns
http://presentpatterns.sfc.keio.ac.jp/

プレゼンテーション・パターンの全体図。収録されているパターンは全部で34個あり、この図のように構成されています。


0.創造的プレゼンテーション
プレゼンテーションを、『伝達』の場ではなく『創造』の場であると捉え直し、聞き手の想像をかき立て新しい認識・気づきを生み出す『創造的なプレゼンテーション』となるようにデザインする。


1.メインメッセージ
最も伝えるべきメッセージをひとつに絞り、そのメッセージに関係する内容だけを取り上げるようにする。


2.心に響くプレゼント
このプレゼンテーションが誰に向けてのものなのかを意識し、その人が喜ぶような魅せ方を考える。


3.成功のイメージ
これからつくるプレゼンテーションが成功している場面をイメージする。


4.ストーリーライン
メッセージが魅力的に伝わるストーリーをつくる。


5.ことば探し
自分と聞き手がともに魅力的だと思うようなことばを探し、選んでいく。


6.図のチカラ
伝えたい内容が一目でわかるような図をつくる。


7.メリハリ
プレゼンテーションにメリハリがつくように工夫する。


8.驚きの展開
聞き手が何を予想しているかを考えて、そこからあえて外すことで、意外性をもたらし、印象づける。


9.はてなの扉
聞き手の「その先を知りたい」という気持ちが、最初から最後までどんどん続くような構成をつくる。


10.ぶんび両道
わかりやすさと美しさが両立するように、表現を修正していく。


11.適切な情報量
全体から部分のあらゆるレベルにおいて、情報量が適切になるように調整する。


12.魅力のちょい足し
内容は変更せずに、表現における付加的な魅力を加えていく。


13.イメージの架け橋
聞き手が想像できるような喩えや具体例を交えて表現する。


14.リアリティの演出
共有したい経験や感覚のリアリティを、聞き手が自分自身で感じることができる演出をする。


15.参加の場づくり
聞き手がただ受け身で聞くのでなく、参加できるような仕掛けや場面をつくる。


16.細部へのこだわり
全体を踏まえた上で、細部の修正にこだわりをもって取り組む。


17.表現のいいとこどり
いろいろな人のプレゼンテーションをみて、自分に活かせそうな魅せ方を取り入れ、実践してみる。


18.不快感の撲滅
自分の不快な点を知る機会をつくり、それらをなくす努力をする。


19.スキマをつくる
すべてを詳細に言うのではなく、聞き手が想像しうる余地をつくる。


20.きっかけスイッチ
聞き手が自ら考え、行動を踏み出すためのきっかけをプレゼンテーションに含める。


21.テイクホームギフト
プレゼンテーションの内容を魅力的なカタチにし、プレゼンテーションの場で聞き手に渡す。


22.場の仕上げ
設備や機材もプレゼンテーションの要素のひとつであると意識し、入念なチェックと調整を行う。


23.成功のリマインド
成功のイメージを何度も言語化・可視化して、記憶をリフレッシュする。


24.自信感の構築
これまで自分がやってきたこと・こだわってきたことを1つ1つ確認し、それらを積み上げて、自信につなげる。


25.キャスト魂
自分自身もプレゼンテーションの一部であることを意識して振る舞う。


26.最善努力
言い訳はせず、今できるベストを尽くす。


27.ひとりひとりに
聞き手1人1人に伝えようとする姿勢で、意識的に聞き手の目を見ながら発表を行う。


28.“世界”への導き
聞き手が惹き付けられるような魅力的な“世界”を垣間見せ、そこに導く。


29.即興のデザイン
日頃から即興のためのレパートリーを充実させておき、本番でそれらを即興的に選びながらプレゼンテーションを行う。


30.終わりが始まり
本番中の自らの振る舞いや聞き手の反応から、今回のプレゼンテーション全体を振り返る。


31.独自性の追求
内容・表現ともに自分らしさを追求し、他の人との差異も意識し、独自性をつくっていく。


32.魅せ方の美学
魅せ方についての感覚を日々探求し、自分なりの「魅せ方の美学」を持つ。


33.生き方の創造
自分なりの「生き方」を編み出しながら、本気で生きる。


34のパターンをいきなり実現するのは不可能ですが、1つずつ積み上げていくことで、確実にプレゼンは上手くなっていきます。この「プレゼンテーション・パターン」は2ページ分の見開きで構成されたPDF版のほかに、冊子1ページ分をPDF1ページにしたPDF版もあるので、iPadなどに入れておくと何かと便利です。

・関連記事
チームでのプロジェクトを成功させる秘訣34項目「コラボレーション・パターン」 - GIGAZINE

すごい講演で有名な「TED」から学ぶ統計的に最高&最低プレゼンの条件 - GIGAZINE

PowerPointを使ったプレゼンテーションは理解を妨げる - GIGAZINE

ゆとり教育世代の現役大学生の実態が垣間見える「ビジネスコンテストデルタ2008」に行ってきました - GIGAZINE

in メモ, Posted by logc_nt