指でなぞった商品の音声情報が再生されるマシン「Finger Reader」
指先につけたデバイスで商品のバーコードをなぞると、その商品に関する情報が音声でBluetoothイヤホンから再生されるという、既存の技術を組み合わせてできた新デバイスのコンセプトデザインが「Finger Reader」です。
Finger Reader - Barcode Scanner & Bluetooth Headset Set for the Visually Impaired by Hansub Lee >> Yanko Design
これがイメージビジュアル。指から耳に、バーコードを経由して何かが伝わっているかのような図です。「Finger Reader」は国際デザインコンペのSpark Awardsにノミネートされたコンセプト作品です。
「Finger Reader」は指先に装着可能なデバイスとイヤホンがセットになったもの。指につけるデバイスの先にはバーコードリーダーが組み込まれていて、これでなぞったバーコードに含まれている情報が、Bluetooth経由でイヤホンから音声として再生されるという仕組みです。
実際に使っている様子はこんな感じ。
使い方も非常にシンプルで、デバイスを耳と指に装着し、情報を得たいと思った商品のバーコードをなぞるだけ。
リーダー部分は首に提げて持ち歩くこともできます。スマートなデザインなので意外にスタイリッシュな見た目。
このデバイスが発案されたのは、近年バーコードがレジ係の使う特殊な機械でなくとも、手持ちのスマートフォンや携帯電話などで読み取ることができるようになったためだといいます。そこで、商品のバーコードにも価格以外の情報を入れておいて、それを読み取ることで消費者に情報を伝えようという試みのようです。パッケージに印刷できる文字や画像だけでは商品の詳細を説明しきれず、不足する情報を補足する必要がある……という意味で、バーコードを有効活用しようということなのかもしれません。
スーパーなどに山ほど並んでいる商品の中から、自分が食べたいと思うものを選ぶには情報が少なすぎて、買って食べてみたら期待はずれの味だった……という経験は誰しもあるかと思いますが、それをなくすためにこのデバイスは活用できるものとされています。確かに情報が多ければ取捨選択に役立つとは思われますが、使う場所によってかなり魅力の増減がありそうなデバイスです。完全にコンビニ撃破を目指したスーパー「foodium堂島」のように魅力的な商品がたくさんある場所であれば、このデバイスの利点が最大限生かせそうな気がします。
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