試食

マカロンやパフェなどスイーツサミット限定商品食べ尽くし~イートイン編~


「神戸スイーツサミット2011 autumn&winter」は、有名店のイベント限定スイーツを食べられる貴重な機会ということなので、限定スイーツをすべて制覇するべく、まずは持ち帰りの難しい生菓子を中心にもりもりと食べ進めていきました。

Kobe Sweets Summit [神戸スイーツサミット]
http://sweets-summit.jp/


「神戸コレクション」会場となるワールド記念ホール前には、雨にもかかわらずものすごい行列。このイベントと並行開催という形で、ホール隣の神戸国際展示場3号館で「神戸スイーツサミット2011 autumn&winter」は開かれました。

そのため、最新のファッションに興味のある若い女性を中心とした観客がファッションをチェックしている合間に、神戸や大阪に拠点を構える有名洋菓子店のスイーツに舌鼓を打つという非常に華やかな場となるわけです。


会場に出店しているパティスリー(小麦粉を使った焼き菓子を中心に展開する洋菓子店のこと)は全部で16店舗。この中から、先ほど記事化したサマンサスイーツをのぞいた15店舗が、このイベントのために開発した限定スイーツを次々と食べていくことに。


開場したとたん、「神戸コレクション」とは別のホールにもかかわらずなかなかの人出。こちらのホールでは「神戸コレクション」で行われるすべてのショーのライブビューイングも行われたため、スイーツ愛好家はもちろんのこと、それを見込んでやってきた人も多そう。


これだけスイーツがあるとやはりほしくなるのがコーヒーや紅茶。ということで、パティスリーとしても出店しているARROW TREEがフレーバーティーの茶葉と、その場いれたてのミルクティーを用意していました。


先ほどマカロンで神戸の街を再現していた「レコールバンタン」の生徒たちが運営していた特設カフェ「Rainbow Cafe」では、コーヒーのほかに「大人のためのお子様ランチ」を販売、大盛況となっていました。


まずは「小山ロール」やバウムクーヘンで有名なPATISSIER eS KOYAMA(パティシエエスコヤマ)から。


今回の特別スイーツはこの「マカロンアイス」(各税込300円)


「キャラメルカフェ」は名前の通りキャラメルの香ばしさとコーヒーのマイルドな香りがぴったりで、大人の味に仕上がっています。マカロンの甘みはやはり強いのですが、そもそもマカロンというお菓子の甘みは強いのが普通なので、これはカップルであれば2人で1つ食べるのが正解と言えそう。

しかしこのマカロンアイス、女性のこぶし大くらいはあるかなり大ぶりなものなので、食べ続けていると甘さで舌がマヒしてきます。一般的なマカロンの大きさで、いろいろな味が楽しめたらうれしかったとも感じました。


「マンゴー&生チーズ」のアイスとマカロンはそれぞれ完成度が高いのですが、酸味の強いマンゴーアイスと、甘くアーモンドの香りのあるマカロンとが真っ向勝負してしまっているような味でした。


「マダカスカルバニラ」はシンプルなバニラ味なのですが、ミルクのコクとバニラの甘い香りが絶妙で、これはアイス単体ですでに完成されています。そこにしっかりと焼きこまれ、アーモンドの香りのねっちりとしたマカロン生地があわさると、コーヒーが欲しくなる上品かつパンチの強い甘味に。


「ストロベリー&生チーズ」も甘酸っぱいイチゴアイスの味とマカロンがケンカしてしまうのではと思いきや、マカロン自体にベリーの酸味が反映されていたので、そこまでの違和感は感じず。しかしながら、どちらかというとフルーツ系でない最初の2つの方がお互いの相性がいいように思われました。


スイーツ1点購入ごとに1枚投票券が手渡され、その味が気に入ったら会場内の投票ボックスにこれを投函し、一番枚数の多かった店舗がグランプリに輝くというわけです。


続いて評判高い高級フランス料理店の「グランメゾン グラシアニ」は今回のためにスイーツを開発しての出店。


ショーケースに整然と並べられている小ぶりなパフェのようなお菓子が「ガールズマロン」(税込500円)


パフェのてっぺんには軽くローストされた栗が飾られています。


白くうずを巻いているのはメレンゲを焼いたもの。


ベリーソースの入ったしょうゆ差し的な容器を自分でプッシュし、パフェの中にソースを注入してからいただきます。


商品名にマロンと入っているため栗の味が強いと思いきや、上部の白いメレンゲ部分の甘みがかなり強く、中のモンブランクリームの風味をかき消してしまっていたのが残念。自分で注入したベリーソースが気になって下部へと食べ進めていったのですが、さほど酸味も強くなく、ちょっとベリーの風味が加わった程度。要素はそれぞれ上質な感じがしたので、メレンゲ部分がもう少し甘さ控えめであればよかったのにと思えてなりませんでした。


全国各地の百貨店のスイーツ売り場に出店している「アンテノール」の本社も神戸にあるため、スイーツサミットに出店していました。


ふんわりしたメレンゲ生地でクリームと果物などを包んだ「アンテワーズ・クリュ」(各税込250円)


「キャラメルマロン」の栗はクリームの味に素朴な甘みをプラスしてくれるのですが、いかんせんやわらかな生地となめらかなクリームの中にあっては栗の固さが目立ってしまい、やや舌触りが悪いような印象を受けてしまったのが残念。


「ベリーベリー」はイチゴの果肉とソースのほどよい酸味が、クリームの甘みやふんわりしたメレンゲ生地にマッチしていてかなりナイスな味わいでした。これは紅茶などと一緒にゆっくり食べたい感じ。


見た目には鮮やかなオレンジ色の具やソースが見える「マンゴーオレンジ」ですが、食べてみるとそれらの存在感はほぼゼロ。生地やクリームのクオリティが高いので余裕で食べられるのですが、フルーツの酸味を期待して買うとちょっと違った印象を受けそう。


御影に店舗を構える「セセシオン コンディトアアテリエ」


スイーツサミットで初登場の「カルナローリ米のミルヒライス」4種をいただきます。リゾットなどに使われるイタリア原産のカルナローリ米を、牛乳で炊いてシナモンで香り付けをしたミルヒライスとして料理し、その上に各種フルーツやジャムをかけてカップデザートにしています。


これは濃厚なアルフォンソマンゴーのソースと、軽くあぶったゴールデンパインが乗っているもの。


まずこのデザートのミルヒライス部分がかなりインパクト大。ミルキーな風味ですが食感はモロに米なので、人によってはこれがスイーツだと認識するのに時間がかかるかも。上のソースはマンゴー由来のものなのかなぜか渋みが立っていて、もう少しソースに甘みがついていればミルヒライスとのバランスが取れたのではないかと思われました。


今度はミルクチョコクリームがかけられていて、中央に栗が置かれたもの。


中にはカシスソースが封じ込められています。


「チョコクリスピー」やライスパフにチョコまぶすお菓子があるように、チョコレートとお米は相性が悪くなく、このチョコレートソースのビターな苦みはミルヒライスの味をうまく引き立てていました。しかしカシスソースがかなり強烈で、チョコとミルヒライスのハーモニーの間に入って、アクセントという言葉では収まりきらない程に主張していたのがちょっと気になりました。


続いて、ぶどうの果実とそのコンフィチュール(フランス語でジャムという意味)


ぶどうのコンフィチュールがとても濃厚で、ブドウ単体というよりほかのベリーも入っている感じで、どちらかというとプルーンのような舌がキュッとなるような味わい。そのため、やわらかい風味のミルヒライスとはちょっとコントラストが強すぎて戸惑いました。


最後は洋酒をきかせたいちじくのコンフィチュールと、生のいちじくをあしらったもの。


いちじくのコンフィチュールは洋酒も効いていますがほどよい甘さに調整されていたため、加熱したいちじく独特の香ばしさやほのかな甘みを感じられ、それがまたミルヒライスの味や食感とおどろくほどマッチしていました。いちじくもミルヒライスも独特な甘みがあるため、組み合わせると反発するかと思いきや、米の甘みいちじくの風味は絶妙。ミルヒアイスの代表メニューと言ってもいいと思いました。


ケーキやパン、食材まで手広くそろえている「igrekplus(イグレックプリュス)」


カンカン帽子をかぶったご婦人をモチーフにした「カンカン・モンブラン」


輪っかになったやわらかい焼き菓子が帽子のつばを表しています。ちょっとななめにかぶっているところがおしゃれ。


なぜ婦人だと言い切ったかというと、中にまつげらしきパーツが飾られていたため。


なかなか斬新な形のスイーツではありますが、食べてみるとオーソドックスな渋皮入りのモンブランクリームのほのかな甘みに、そこに少しだけ入れられているベリー系のソースのアクセントが加えられ、最後までさっぱりと食べられる一品に。モンブランはケーキの中でもかなり甘い種類のものではありますが、これならさほど甘い物が得意ではない人でも余裕で食べられそうです。


三ノ宮のオシャレスポットである海岸通りに店を構える「パティスリー モンプリュ」はその場で作るパフェを販売。


パフェの構造はこんな感じ。木いちごのアイスクリームに洋なしのあたたかいソースと赤い果実のソースがかかり、その下にチョコレートケーキが入っています。そして棒付きのアーモンドメレンゲバーがささっているという豪華仕様。


持ち運びのことを考えてか、メレンゲバーはあえて刺さずに手渡されました。


上にはブルーベリーやフランボワーズなどがあしらわれています。


上からベリーと洋なしソース、木いちごのアイスクリーム、チョコレートケーキ。ケーキは温められているため、容器からほんのりと熱が伝わってきました。


しっとり温かいチョコレートケーキと、冷たいベリーアイスのギャップが非常にいい感じ。上に乗っていたフランボワーズが強烈な酸味を持っていて、ガトーショコラと一緒に食べるとその甘みを強く際立たせてくれました。


ナッツの香ばしさが加えられたメレンゲバーはさくさくとした食感で、アイスの合間のよいはし休めになります。棒付きなので手を汚さず食べられたのも便利。


ホテルピエナ神戸内のパティスリー「菓子sパトリー」


マンゴーとシャンパン(税込400円)


とろりとかけられた白いソースやそえられたマンゴーなど、普通のテイクアウトのケーキにはない感じで食べる前の期待値があがるよい盛り方。


中のシャンパンクリームは軽い食感で、マンゴーの酸味が強めのさわやかな甘みとよく合っています。やはり人気の食材だからかマンゴーを使ったスイーツはこれまでにもいろいろ食べましたが、今日食べた中ではこれが一番。さっぱりと食べられる一品です。


少し和風なロゴが印象的な御影の人気店「御影高杉」


薄く焼いた生地でクリームをつつんだ焼き菓子が2種類。バニラクリーム入りの「ゴーフレット・バニーユ」(税込350円)


焼きたてのゴーフレットで作るクレープみたいなお菓子でした。生地は「オレンジと塩風味」だそうですが、食べた段階では気付けませんでした。ワッフルのような食感でなかなかいい感じでした。


こちらは「ゴーフレット・キャラメル」(税込350円)


バニーユのクリームにキャラメルの香りをプラスした感じで、こちらのクリームの方が存在感がありました。


添えてあったフルーツと一緒に食べると、さっぱりしたまた違う味が楽しめます。


プリンで有名な「モロゾフ」はやはり今回もプリンで勝負。


イベント限定の「ぷりんのたまご」(税込210円)は、チーズケーキ風味のプリンという何とも変わった一品。


きれいな色で、つやつやとしていてなかなか値段のわりに高級感があります。


外側の茶色はすべてカラメルソースをゆるくゼリー状にしたものでした。これは中のチーズ風味のプリンにアクセントを与えるものだとは思うのですが、カラメルの香ばしさや甘さがあまりにも強く、プリン側のほのかな甘みとチーズの風味、そして極上のなめらかな舌触りをすべてかき消さんばかりだったのが残念。中のプリンはモロゾフのラインナップのなかでも屈指のなめらかさだったので、何らかの形で復活し店頭に並んでほしいものです。


洋菓子店として歴史のある神戸の「ゴンチャロフ」は、今回は冷たいデザートを用意していました。


限定スイーツと表示のあった「マンゴーデザート&レモンゼリー」をチョイス。


アイスとゼリー状の具、そして氷が入っていたため、見た感じはハロハロにやや似ています。


レモンの果肉が入っていたり、マンゴーソースの風味がはっきりしていたのはさすがといったところ。ただ、本格スイーツが多い中かなり異色かつ屋台デザートに近い構成のものだったため、印象に残りにくかったのも正直なところです。


フルーツたっぷりなデザートを得意とする青果店発の「ARROW TREE(アローツリー)」


他店よりケーキが大きく、フルーツがふんだんに乗っているためショーケースはひときわ華やか。


このイベントから販売が開始された「いちじくのミルフィーユ」(税込680円)


「フルーツショート」は普段からあるメニューなのですが、いちじくを主役とした限定品(税込430円)がこのイベント限定で食べられるということだったのでこちらも購入。


紙皿に乗せてくれたのですが、ずっしりとした重量感があり、皿がその重さに負けそうになっていました。


いちじくのミルフィーユにはかなり大きくカットされた生のいちじくが乗っています。


使用されたイチジクは兵庫県川西産の朝採れいちじくとのこと。


パイ生地も分厚く、しっかりと層になっています。表面にはいちじくのジャムらしきものが塗られていました。


一番底のパイ生地の上にもいちじくジャムとおぼしきソース部分が。かなりふんだんにいちじくを使っています。新鮮ないちじくはケーキにしても抜群の味でしたが、単品でも食べてみたいと思わせるものでした。ケーキ本体もほのかな甘みでフルーツのよさを消してしまうことなく全体的に優しい味にまとまっていました。


限定の「フルーツショート」も「いちじくのミルフィーユ」に負けず劣らずのボリューム。


メインのいちじくのほかにもフルーツが飾り付けられています。


ふんわりとしたスポンジ生地と粒ぞろいのフルーツとの相性はばっちり。フルーツのよさが際立っていました。スポンジとスポンジの間に入っていたいちじくのコンポートもほどよい甘みで、いちごのショートケーキの酸っぱさが苦手な人にはこちらの方がおすすめできそうだと感じました。


これで現地で食べるべき生菓子系はコンプリートしたので、その他のスイーツもテイクアウトして引き続き食べることにしました。こうご期待。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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