スティーブ・ジョブズがAppleのCEOを辞任

by Ben Stanfield

AppleのCEO（最高経営責任者）で、同社が生み出す革新的な製品の数々に深く携わってきたスティーブ・ジョブズ氏が辞任したことが明らかになりました。

Steve Jobs quits as Apple CEO, Cook takes over | Reuters
https://www.reuters.com/article/markets/us/steve-jobs-quits-as-apple-ceo-cook-takes-over-idUSN1E77N22S/

Steve Jobs Resigns as Apple CEO - WSJ
https://www.wsj.com/articles/BL-DLB-34486

ロイターやWall Street Journalの報道によると、現地時間の2011年8月24日(水)にスティーブ・ジョブズ氏がAppleのCEOを辞任したとのこと。新しいCEOには、COO(最高執行責任者)を務めているティム・クック氏が就任すると発表されています。

Apple - Press Info - Letter from Steve Jobs

なお、スティーブ・ジョブズ氏は辞任にあたって以下のようなコメントを公開しています。

「親愛なるApple社員およびAppleコミュニティの皆さんへ
私がもし自分がAppleのCEOとして果たすべき義務などが見つからなくなった時、私は皆さんにその旨を伝えると常に言い続けてきました。そして、不幸にもその日は訪れました。
上記の理由をもって私はAppleのCEOを辞職します。もし役員や社長、ディレクター、そして従業員としてAppleに従事するのが相応しいのであれば、役立ちたいと考えています。
後継者としてティム・クックをAppleのCEOに任命し、彼がCEOとして在任している間は今まで進めてきた連続した計画を実行することを強く薦めます。
Appleは最も聡明であり、最も革新的であると私は信じています。そして私は新たな役割の中で、Appleの成功に貢献し続けることを期待しています。
私はAppleで過ごした人生の中で親友と呼べる何人かの人々を得ましたが、長年にわたってあなた達のそばで働くことができたことに対して感謝しています。」

ジョブズ氏は今年1月に病気療養のために休職することを表明していたものの、iPad 2の発表会やiOS 5の発表会でプレゼンテーションを行い、会社の顔としての存在感を発揮するなど、Appleの象徴と呼ぶべき存在であることは間違いなく、今回の辞任劇が今後どのような影響を与えるのかといったことや、氏の健康状況など、気がかりな点が多いことは否めません。