世界最大のスーパー「ウォルマート」VS世界最大の通販サイト「Amazon.com」
アメリカのアーカンソー州に本部を置く世界最大のスーパーマーケットチェーン「ウォルマート」は売上額が世界最大の企業でもあり、日本のスーパー西友の親会社でもあります。そんな超巨大企業に挑むのは、日本でも「Amazon.co.jp」が広く利用されている「Amazon.com」です。Amazonは世界最大のオンライン書店であり、通販分野の最大手でもあります。
Walmart Vs. Amazon
この画像は「ウォルマート VS Amazon」の激戦の模様を表したインフォグラフィックです。クリックすると全体像が見られます。
まずは両者の基本情報から。左側の赤い方がウォルマート、右側の青い方はAmazonです。ウォルマートは創業49年目で従業員数は210万人、平均時給は8.86ドル(約710円)とのこと。本社はアーカンソー州のベントンヴィルにあり、家族経営のベン・フランクリン雑貨店を開いたことが事業の始まりです。なお、マイク・デュークさんが社長兼CEO兼取締役を務めています。
対するAmazonは創業16年で従業員数は3万3700人、ソフトウェア開発者の場合の年収は9万ドル(約720万円)です。本社はワシントン州のシアトルにあり、初めはオンライン書店としてスタートしました。ジェフ・ベゾスさんが創設者であり、社長兼CEO兼取締役会長です。
第1ラウンドは「業績」。2010年度の総売上はウォルマートが4080億ドル(約32.6兆円)なのに対し、Amazonは340億ドル(約2.7兆円)と圧倒的にウォルマートが上回っています。続いて顧客ですが、ウォルマートには週に200万人が訪れ、Amazonは137万人です。また、消費市場においてウォルマートは13.4%のマーケットシェアを獲得しており、Amazonはアメリカの電子商取引市場で3分の1のシェアを持っています。世界市場ではウォルマートが14カ国に子会社を持っており、総売上に対して36.2%の売り上げがあります。Amazonは7カ国に子会社があり、総売上の46%はそこから生まれています。
第2ラウンドは「品物」。価格はAmazonの方がウォルマートよりも平均して19%安いそうです。平均的な商品の貯蔵期限はウォルマートが1月間でAmazonは33日間、ウォルマートで2010年度に最も売れた商品はバナナ、対するAmazonはアマゾン・キンドルとなっています。
第3ラウンドは「ブランド力」。小売店のブランドランキングにおいてウォルマートは2位、そしてAmazonが首位に輝いています。続くカスタマーサービスにおける満足度ランキングではウォルマートの10位に対してAmazonは首位となっており、Amazonのブランド力の高さがうかがえる結果となりました。
第4ラウンドは「発展性と革新性」。ウォルマートはこれまでにディスカウントチェーンのウールコなどに対して15回の買収を行っていますが、Amazonは靴のオンライン小売業などをしていたザッポスをはじめ、28回もの買収をしました。また、デジタル資産としてウォルマートは「walmart.com」を所有していますが、Amazonは「アマゾン・キンドル」「Amazon instant video」「Amazon プライム」「Amazon mp3」「Amazon Cloud Drive」「Amazon Appstore」「Amazon Web サービス」「Amazon Cloud Player」とさまざまなサービスを展開しています。そして宅配サービス分野ではウォルマートが「Walmart To Go」というサービスを今年の4月からサンノゼでテストしており、アマゾンは生鮮食品を配達する「AmazonFresh」というサービスを本社があるシアトルの近辺で開始しています。
これは両社における収益の成長を予測したグラフです。2018年頃からAmazonが急成長を始め、2024年にはウォルマートに追いつき、そして追い越していくとみられています。
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