「露骨な模倣」として提訴されたSamsung、未発売スマートフォンなどをAppleに開示するよう命じられる
4月に「Galaxy S」や「Galaxy Tab」が自社製品の「露骨なコピー」であるとして、AppleがSamsungを提訴したことは記憶に新しいですが、裁判所が「Galaxy S II」などを含む未発売スマートフォンの試作機をAppleに対して開示するよう、Samsungに命令を下したことが明らかになりました。
詳細は以下から。
Judge Orders Samsung to Give Apple Unreleased Tablets, Smartphones | News & Opinion | PCMag.com
Samsung must cough up Android prototypes to Apple ? The Register
これらの記事によると、AppleによるSamsungへの訴訟にあたって、アメリカの連邦判事は詳細な調査を行うため、Samsungに対してAppleに未発売のモデルを含む、スマートフォンやタブレット端末5機種の試作品を開示するよう命じたそうです。
対象となる機種のうち、スマートフォンが「Galaxy S II」「Infuse 4G」「Infuse 4G(LTEモデル)」の3機種で、タブレット端末は「Galaxy Tab 8.9」「Galaxy Tab 10.1」の2機種。なお、「Galaxy S II」や「Galaxy Tab 8.9」「Galaxy Tab 10.1」は今回の裁判の引き金となった「Galaxy S」および「Galaxy Tab」の後継機です。
また、今回の裁判を巡ってはSamsungが韓国・日本・ドイツでAppleをワイヤレスデータ転送技術に関する特許侵害で逆提訴に踏み切るなど、泥仕合の様相を呈し始めています。
ちなみにSamsungにとってAppleは全体の約4%の売り上げを占める大口顧客で、AppleにとってSamsungはプロセッサやフラッシュメモリなどの部品供給元であるわけですが、今回の訴訟で両者が袂を分かつことになった場合、フラッシュメモリ大手の東芝をはじめとした部品供給メーカーがどのように動くのかについても、注目が集まりそうです。
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