「Android OS」のバージョンアップへの対応を保証へ、携帯電話メーカーや通信会社各社が正式発表
Android端末が1日あたり40万台というペースで普及するなど、高い人気を博していますが、ユーザーにとって非常に気になるのが「最新バージョンのAndroid OSがリリースされた場合、既存の端末にアップデートが提供されるか」という点。
昨年4月に国内販売が開始されたソニー・エリクソンの「Xperia(SO-01B)」のように、Android 1.6から2.1へ、さらにマルチタッチに対応した上で最新のAndroid 2.3へのアップデートが決定する端末もあれば、シャープの「IS01(上記写真)」および「LYNX(SH-10B)」のように、発売されて半年ほどでアップデートの打ち切りが告知される端末もあります。
2年縛りで購入する人が多い以上、アップデートが行われるかどうかは非常に大きな意味を占めることになりますが、携帯電話メーカーや通信会社各社がOSのバージョンアップに対応することを保証するガイドラインを策定することを発表しました。詳細は以下から。
Official Google Blog: Android: momentum, mobile and more at Google I/O
Googleの公式ブログによると、同社は過去2年半にわたって、技術革新によって最新の機能が実現される度にAndroid OSのバージョンアップを行ってきましたが、最新機能が最新端末でのみ利用できるという状況は問題であると考えたそうです。
そしてこの問題を解決するために、2007年に結成されたAndroidの開発を促進するための団体「Open Handset Alliance」に加入しているメーカーや通信会社を含む各社が、新しいバージョンのAndroid OSがリリースされた場合に既存の端末をどれだけ迅速にアップデートするかのガイドラインを策定するために協業することを発表したそうです。
参加するのはVerizon、HTC、Samsung、Sprint、ソニー・エリクソン、LG電子、T-mobile、Vodafone、Motorola、AT&Tで、他社の参入も歓迎するとのこと。また、参加企業各社は各端末が最初にリリースされてから18ヶ月間については、最新のAndroid OSへのアップデートを提供するだろうと共同で発表しています。
現時点でさらなる詳細は未定であるものの、「OSがちゃんとアップデートされる」というのは非常に心強い話。参加メーカーや通信会社の中に、日本企業と呼べそうなのがソニー・エリクソンしか無いのが気になるところですが、アップデート提供の有無に一喜一憂しなくて済むようになるためにも、今後の展開を見守りたいところです。
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