まさに「トイレットペーパー裁判」、その「品質」をめぐって裁判沙汰に
アメリカ・コロラド大学で使用しているトイレットペーパーが「欠陥品」だとして、大学側がトイレットペーパーの製造元を訴えるという事件が起こりました。
トイレットペーパーというと「シングル」か「ダブル」か、あるいは芯の有無ぐらいしか違いがないような気がするのですが、どこに裁判沙汰になる要素があったのでしょうか。
トイレットペーパー裁判の経緯は以下から。CU: 'defective' toilet paper caused campus toilets to overflow - WJW
アメリカ・コロラド大学で使っているトイレットペーパーが「欠陥品」だとして、大学側はトイレットペーパーを供給していた2つの製造元に対して訴訟を起こしました。
コロラド大学では2009年5月ごろからトイレ詰まりが発生。それから2年間、同じタイプのトイレットペーパーを使い続けたところ、学術棟と研究棟あわせて27の建物でトイレがつまり水があふれる事故が発生しました。
大学側は「この2年間に多発したトイレのつまりは、トイレットペーパーが水に溶けにくかったのが原因だ」と主張。下水管のつまりの調査をするために4万ドル(約321万円)もの費用がかかったことも併せて主張し、トイレットペーパーを製造・供給した2つの企業を相手取り訴訟を起こすに至ったというわけです。
実際にトイレを使用していた大学関係者によると、トイレに行くと床が水浸しになっていたり、それ以上の状態になっていて使い物にならなくなっていたこともあったようです。
しかし、大学全体がこの訴訟に賛成しているわけではなく、何人かの学生からはトイレットペーパーが詰まりの原因では無いのではと疑問視する声も挙がっています。その中には、「大学の建物の内、いくつかはかなり老朽化していますし、配管工事も十分にされていないのではと思います」だとか、「トイレットペーパーはシングルタイプだったし、詰まりやすい物ではなかったと思う」というような意見もあるようです。
大学側は契約違反と法で定められた担保について過失があったとして、「Royal Paper」と「Waxie」の2社を訴え、大学が配管調査をした際に負担した金額以上の補償を要求しています。2社はこの件についてはノーコメントとしているようなので企業側の主張は分かりませんが、トイレットペーパーをめぐっての裁判はまだ決着がついていないようです。
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