世界初のタッチパネル式スマートフォンは1994年に発売、その名も「Simon」
国内初のスマートフォン「W-ZERO3」はタッチパネルを備えており、2005年に登場しましたが、10年以上前となる1994年にタッチパネルを搭載した世界初のスマートフォンは登場しています。
その名は「Simon」で、データ通信などもサポートしていたとのこと。
詳細は以下から。
BellSouth - IBM Simon PDA cellph
これが世界初とされるタッチパネル搭載のスマートフォン「Simon(IBM製)」です。ディスプレイは白黒でスタイラスを利用したタッチ操作に対応。カスタマイズされた専用プロセッサ、1MBのRAMと1MBのROMを搭載。
また、「Simon」がスマートフォンのカテゴリーに属する理由ですが、シャープのPDA「Zaurus」に採用されていた「Zaurus OS」をOSとして採用し、オリジナルの「Zaurus」には無かった電話機能を備えているためで、データ通信機能やメール、電卓、カレンダー、FAX、メモ帳、ファイルマネージャー、todoリストなどのアプリケーションを備えていたとのこと。
「Simon」のマニュアル。88ページにおよぶ内容となっています。
チラシはこんな感じ。1994年に産声を上げた(正式発表自体は1993年、販売開始は1994年)「Simon」ですが、時代の最先端を行くモデルであったにもかかわらず、本体サイズが大きすぎることや899ドル(約7万3000円)という高価さも相まって、競合製品よりも先に市場から消えることになったとされています。
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