「GALAXYシリーズはiPhoneやiPadの露骨なコピー」として、AppleがSamsungを提訴
iPhoneやiPadでスマートフォンやタブレット市場をリードしているAppleへの対抗馬として、Samsungが「Galaxy S」や「Galaxy Tab」といった製品を投入していますが、Appleがそれらの製品を「露骨なコピー」であるとしてSamsungを提訴しました。
詳細は以下から。
Apple Sues Samsung Over 'Galaxy' Phone, Tablet - WSJ.com
アメリカの経済紙「The Wall Street Journal」の報道によると、Appleはカリフォルニア州の地方裁判所に対して、SamsungがApple製品の外観や製品設計、包装、ユーザーインターフェースをコピーし、特許や商標に抵触したとして訴え出たそうです。
38ページに及ぶ訴状の中でAppleは「Samsungがスマートフォンやタブレット製品のために自ら技術や独自のインターフェースを開発するのではなく、Appleの技術やユーザーインターフェースをコピーした」と主張しています。
訴状の中でAppleは「iPhone 3GS」と「Galaxy S」と比較。パッケージだけでなく、音楽再生や電話、テキスト入力時のアイコンなどが酷似しているということを示しています。
こちらは「Galaxy S」の日本向けモデル。
また、Appleの広報担当者Kristin Huguetさんは今回の訴訟について「このような露骨なコピーは間違っている」というコメントを発表しましたが、Samsungの広報担当者は「Samsungが自らコア技術開発や知的財産の強化に取り組んだことが、現在の継続的成功につながっている」と反論。
なお、スマートフォンおよびタブレット製品市場はAppleが支配的地位に立っていましたが、GoogleのAndroidベースの端末が販売数量で追いつき始めており、調査会社Gartner社が2015年までにAndroidがシェアの大半を占めると予測するなど、競争環境は厳しさを増しています。
ちなみにSamsungはMacBook Proのメモリなど、Apple製品に採用されている部品を手がけていますが、このように対立することは、今後AppleとSamsungの関係を複雑なものにするとみられており、知的財産権に詳しいカリフォルニア大学アーバイン校のDan Burk教授は、かつて行われたAppleやマイクロソフト、ゼロックスによる法廷闘争を思い出させるとコメント。
2009年には「技術革新にただ乗りしている」として、携帯電話メーカー最大手のNOKIAがAppleを提訴していましたが、競争環境が激化することで、今後も各所で訴訟が起きるようになるのでしょうか。
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