中国政府がGoogleのGmailへのアクセスやメール送信を妨害中
By phauly
Googleの公式声明によると、中東で勃発したFacebookなどを駆使した反政府運動によって政権転覆を恐れた中国政府は、まるでGoogleに問題があるかのように巧妙に偽装したブロッキングをGmailなどに対して行っているとのこと。
詳細は以下から。
Google says China blocking its email services - Yahoo! News
Google accuses China of interfering with Gmail email system | Technology | The Guardian
Googleの公式声明によると、Googleのエンジニアは最近続いているGmailの不調について、GoogleのGmailやサイト自体に技術的問題があるわけではないことを確認し、「私たちの側に技術的問題はありません。私たちは広範囲にチェックしました。これは、問題がGmailにあるように見せるため、注意深く行われた政府による妨害です」と主張しています。
中国は現時点で既にYouTube・Facebook・Twitterへのアクセスを制限しており、特に今年1月以降、これらのソーシャルネットワークを駆使して中東で活発になった反政府運動を中国当局は警戒しているとのこと。
Googleのスポークスマンによると中国のユーザーが1月末日以来、サービスに関して断続的に問題を持っていることが報告されており、問題の内容としてはGmailのページにアクセスしにくい、ログインしてからメールを送信するときに問題が発生する、というようなもの。また、同様にしてGoogleのインスタントメッセージングサービスもときどき動作しなくなっていたとのこと。Googleによると今回のアクセス規制、要するに政府によるブロッキングは過去に起きた規制以上に複雑化したものだそうです。
なお、この件に関してGoogleが中国政府にどのように働きかけているのか、もしくは中国政府が今回のGoogleの声明についてどのように考えているのかは今のところ不明です。
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