謎の大量死、数百万匹におよぶ魚の死骸が海面を埋め尽くす
アメリカはカリフォルニア州南部のレドンドビーチで、数百万匹におよぶ魚が死んでいるのが見つかりました。
魚の死骸はキング・ハーバー港の北部流域で発見され、死んでいるのは主にサバやイワシなどを含む小魚とのこと。LA Conservation Corps SEA LabのBrent Scheiwe氏は「朝7時半に報告を受けて見に行った時は愕然とした。今までに見たことのない数だった」とコメントしており、この大量死が未曾有のものであったことを伝えています。また、テストの結果、港の海水には酸素がほとんど無い状態になっていたとのこと。
詳細は以下から。Millions of dead fish at King Harbor in Redondo Beach [Updated] | L.A. NOW | Los Angeles Times
Millions of dead fish blanket Redondo's King Harbor Marina - San Jose Mercury News
Photoblog - Millions of Fish Die in Redondo Beach
3月8日の早朝、レドンドビーチで大量の魚が死んでいるのが発見されました。魚の死骸は港を埋め尽くすほどの数で、その数は数百万にも上るものだったとのこと。
市の発表では、油や有害物質の流出は無く、いかなる毒素の兆候も見られないことから、大量死の原因はおそらく赤潮などによる酸素の欠乏によるものだろうと予測され、海水のテストによる原因調査が行われました。
テストの結果、油や汚染物質は検出されず、また海水には酸素がほとんど無い状態となっており、大量死の原因はやはり酸素の欠乏によるものだと考えられるそうです。恐らくは前日の夜の強い風と波によって混乱した魚の群れが港に逃げ込んだことによるものとみられ、今回の大量死は完全に自然災害によるものと当局は結論付けています。
港に充満する魚の死骸。
海面をびっしりと埋め尽くしています。
見渡す限り魚の死骸が広がっています。
犠牲になったのはカタクチイワシやサバなどの小魚。
現在キング・ハーバー港では魚の除去作業と清掃が開始されており、当初は職員や消防士、救命士らが魚をバケツや手押し車で除去する姿が見られたとのこと。
魚の死骸は巨大なゴミ処理コンテナによって有機物質を受け入れる埋立地に移送され、肥料として使用されるそうです。
一見大漁ですが、食べることはできないようです。
こういう模様の地面なんじゃないかと思うほど、ぎっしりと詰まっています。
あまりの光景に現地の人々や観光客もびっくり。
下の動画は港の様子を撮影した映像。至る所に魚の死骸があふれています。
YouTube - MILLIONS OF DEAD FISH REDONDO BEACH,
こちらは港の上空から撮影された映像。広範囲にわたって魚の死骸が港に集まっているのが分かります。
YouTube - Millions of Dead Fish
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