取材

徳島ラーメンとは何か、5店舗を巡って「徳島ラーメン」の奥の深さを思い知った徳島のラーメン屋さん巡り


マチ★アソビ vol5のグルメハントでは、徳島のラーメン店が5店舗対象となっていました。「徳島ラーメンとはこういうものだ」というはっきりとしたイメージも持たないまま試食に臨みましたが、結果として徳島ラーメンの奥深さを思い知らされるグルメハントとなりました。

徳島ラーメンには「茶系」「黄系」「白系」という3系統があり、比較的良く知られている「濃い醤油味に豚バラ肉が入っており、生卵を落として食べる」というタイプのラーメンは「茶系」に属するとのこと。同じ徳島のラーメンでも、お店によってスープのベースから大きく異なり、徳島市街はそれぞれの系統の人気店がしのぎを削っているという、まさに群雄割拠の様相。今回はそんな徳島ラーメンの人気店5店舗を巡って、徳島ラーメンというものをたっぷり堪能してみました。

というわけで、徳島ラーメン巡りの詳細は以下から。徳島で最初に訪問したラーメン店がこの「岩田屋」。日テレの番組でご当地B級グルメとして徳島ラーメンが1位を受賞したことが掲示されています。


「ラーメン」500円。自分で生卵を落として食べるという徳島ラーメン独特のスタイル。


ラーメンに生卵を入れることに戸惑いを覚えつつも、かき混ぜてスープに馴染ませます。


徳島ラーメンのもうひとつの特徴がこのバラ肉。通常はチャーシューが乗っているところですが、代わりに豚のスライスが入っています。


スープは濃厚で、「天下一品」のスープに近いこってりとした味。


ついでに「徳島丼」も注文。甘辛く煮られた豚バラ肉と、紅しょうが、もやし、ネギ、メンマをご飯に乗せたどんぶりです。これに生卵を乗せていただきます。


かき混ぜて、具をたっぷり乗せて食べると、非常に手の込んだ卵かけご飯という感じの素朴な味わい。


この時点では徳島ラーメンというものがまだよく分かっておらず、「徳島の人は生卵が好きなのかな?」などと首をかしげていました。この後、徳島ラーメンには茶系、黄系、白系という3系統があることを知り、次は黄系の人気店「三八(さんぱ)」を訪問することに。

徳島駅から徒歩3分ほどにある「三八」。開店前から人が並んでいます。


かなりの人気店なのかと思うと、どうやらマチ★アソビの効果もあるようです。


こちらが三八の「ラーメン」500円。岩田屋のものと比べると、スープの色がまるで違います。「黄系」と呼ばれる系統で、鳥ガラや豚骨などを使ったあっさりとしたスープが特徴。


スープは豚骨と鶏ガラをダシに使っており、上質な水炊き鍋のようにコクがありながらあっさりとした仕上がり。鶏ガラの旨味がよく出ています。


チャーシューは薄切りで、見た目通りのあっさりとした味付け。スープに浸して脂をまとわせて食べるくらいがちょうどよい感じ。


もやしも入っています。シャキシャキとした食感が好印象。それにしてもとにかく「あっさり」にこだわったラーメンです。


麺はやや細めのストレート麺。わりと柔らかめで、スープとよく絡みます。全体の印象として、水炊きの後のシメの麺という感じで、鶏ガラスープが好きな人にはたまらないラーメンかもしれません。あっさりとしたラーメンが好みの人にはオススメできそうです。


岩田屋と三八のギャップに驚きつつ、徳島ラーメンというものが単に「濃いしょうゆ味」「生卵」「豚バラ肉」に還元されるものではないということを思い知りました。いわゆる「徳島ラーメン」として茶系のラーメンが全国的に認知されるようになったのは、平成11年に「いのたに」が新横浜ラーメン博物館に出店してからのことだそうです。

次は茶系の代表的なお店「東大」を訪問。昼間の「徳島つけ麺東大」のつけ麺はすでに一度食べていますが、夜のラーメンはまったく雰囲気の違うものとのことで、今回は夜の東大を味わってみることにしました。


昼に来たときに見たIH ヒーターは机の下に隠れていました。


無料の卵が置かれています。


岩田屋の経験を生かして、今回は白身を除いて黄身だけを落としてみることに。


こちらが東大の「味玉肉入りラーメン」750円。肉と味玉なしの「徳島ラーメン」なら500円です。


ここに卵を投入。


卵は鮮度が高く弾力があり、はしを押し返します。


肉は甘辛くしっかりと煮込まれており、コクのある味わい。


卵を絡めて食べると、味はまろやかに、コクはより濃厚になり、たしかにラーメンのパワーが増しているのを感じます。


スープはわずかにすき焼きのタレのような甘さを感じさせる濃厚な醤油味。豚骨の旨味がたっぷりと染み出しており、コクのある力強いスープです。


東大の味玉はかなりの好印象。絶妙な半熟具合と、ほどよい味の染み方。


麺は柔らかめのストレート麺で、スープとよく絡んでくれます。強いコク、濃厚なスープ、それをさらに強める肉と生卵という、「三八」と好対照を成すパワー型のラーメンでした。かなり特徴的なラーメンである上、肉の香りが強く、好みが極端に分かれるラーメンかもしれません。


この東大から派生した同じ系列の「麺王」を訪問。


こちらが「徳島ラーメン」480円。とってもリーズナブル。


スープは東大と同じ茶系の見た目で非常に強いコクがありますが、醤油の風味は抑えられ、マイルドな仕上がりになっています。どこか博多豚骨を思わせる風味。


しっかりと煮込まれたバラ肉は柔らかく、臭みはほとんどありません。


ほかの店舗のメンマは固めでシャキシャキとしたものが多かったのですが、麺王のメンマは柔らかく、濃厚な味わい。


麺は博多ラーメンのような細麺。コクの強いスープと相性が非常によい感じ。


テーブルにはすりごまが置かれています。


早速使ってみました。力強いスープがマイルドになります。


七味唐辛子が置いてあります。


これも投入。


七味は辛みだけでなく、いぶしたような香ばしさを加えてくれます。肉や麺にピリッとしたアクセントと香りを与えてくれて、これはかなりオススメです。


すりごまと七味を加えた後のスープは、マイルドでありながらコクと香りがはっきりと感じられる、バランスのよい味わい。


一杯食べると、次回から使用できる替え玉無料券がもらえます。480円という値段が信じられないくらいのハイクオリティなラーメンで、万人に受け入れられる形に完成されている感じ。このお店が同じ値段で東京などに出店すれば、一蘭などの人気店とも戦えるくらいの完成度を感じました。


そして最後に東大系列とは別の茶系ラーメン「両国」を訪問。


グルメハント対象メニューは「ラーメンと豚めしセット」780円。


こちらが両国のラーメン。


豚骨をベースとした茶系のスープですが、昔ながらの醤油ラーメンを思わせるちょっとレトロな味わい。ラー油がアクセントになっており、全体の味を引き締めています。どうやら茶系の徳島ラーメンと辛さは相性がよさそう。


肉は煮込んだものではなく、プリプリとした食感のある熱が通ったばかりのもの。醤油味のスープとラー油が肉の旨味をしっかりと引き出しており、5店舗の中でバラ肉の味は一番良いように感じました。


やや細めのストレート麺で、スープと良くなじんでいます。ラー油がかなりいい仕事をしており、飽きの来ない味わいに仕上がっています。オーソドックスな醤油ラーメンが好きなら、このお店が5店舗の中で一番おいしいという人もいそうな感じ。


こちらはセットの豚めし。


ごまの香りが優しいマイルドな味で、ラーメンの塩辛さとを中和してくれます。濃い目の味が好みの人は、スープに浸して食べてもいいかもしれません。


今回、徳島ラーメンを5店舗食べ歩いてみて、徳島ラーメンがどういうものなのか、その入り口の部分が分かったような気がします。徳島ラーメンとは「とんこつラーメン」のような確固とした特徴を持たず、店ごとに千差万別に入り乱れているようです。そのためか一般への知名度は高くないものの、潜在的には非常に強い可能性を秘めたラーメンであるのかもしれません。

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in 取材,   試食, Posted by darkhorse_log

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