インタビュー

ラノベ作家の入間人間さんにインタビュー、「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」映画化に思うこととは?


1月22日から映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」が公開となります。

今回、この作品の原作小説の作者である入間人間(いるまひとま)さんにメールインタビューを実施しました。公式にも「月刊・入間人間」と呼ばれるほど速筆の作家である入間さんですが、覆面作家でもあるためその正体は謎に包まれています。いったい、どのような人物なのか、そして今回の映画化についてはどのように考えているのか、色々と尋ねてみました。

インタビュー内容は以下から。
2011年1月22日公開 映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』公式サイト
http://usodakedo.net/

YouTube - 映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」予告編


あらすじはこんな感じ。

僕はキミを守る。だって、世界で一番キミを××してるから……。嘘だけど。
僕(みーくん)の幼なじみ、まーちゃん。とっても可愛いけど、乱暴でワガママで壊れた女の子。
僕とまーちゃんは、10年前の誘拐監禁事件の被害者同士。
不穏な連続殺人事件が起きている街で10年ぶりに僕らは再会した。
ある日、まーちゃんを主治医の精神科医に連れて行った僕のところに、事件を捜査する刑事が接触してきた。
僕らは容疑者と疑われているらしい……。

まずは、原作者・入間人間さんへのインタビューから。

GIGAZINE(以下、G):
なぜ小説家になろうと思ったのですか?

入間人間(以下、入間):
外に出るのが嫌だったからです。冬は寒いし、夏は暑いし。春と秋しか外に出なくていい仕事は思いつかなかったので、いっそのこと年中、引きこもる仕事にしようと。

G:
小説家になってよかったことは何ですか?

入間:
夜に好きな時間に寝て、朝に好きな時間に起きられること。なんだか最初の質問と合わせると、立派なダメ人間になりますが特に間違っていません。ダメなのです。

G:
反対に、小説家になって「これは厳しいな」と感じることは何ですか?

入間:
売れるとひたすらシリーズ化(引き延ばしともいう)を勧められること。どの話も一巻は続編をふまえて出していないので、飽き性にとっては苦行となります。

G:
「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」が映画化され、さらに「電波女と青春男」のアニメ化も決まっています。これらが映像化されるという話をもらったときの感想は何かありますか?

入間:
カリスマ編集の言うとおりにしていてよかった!引き延ばしスゲー!

G:
通常のライトノベルに比べると「みーまー」は挿絵が非常に少ないという特徴がありますが、これは入間さんの要望なのでしょうか?それとも、何か編集方針があったのでしょうか?

入間:
編集さんが決めました。その際に色々と理屈を説明していただきましたが、当時新人だったのでそもそも勝手も分からなかったのですべてお任せという形になりました。

G:
「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」は2011年1月刊行の第10巻で完結しました。デビュー作のシリーズが完結したことについて、思うところはありますか?

入間:
よく続いたなぁ。

G:
「月刊入間人間」と呼ばれるほど筆が速いことで知られている入間さんですが、アイデアを出して書き始めるまで、どれぐらいかかりますか?

入間:
大抵、その順番が入れ替わります。書きながらアイデアを考えてます。時間があってもゲームやるか小説読むか漫画読むだけなので、仕事しながらじゃないと考えません。

G:
小説とは関係ないのですが、普段はどういった食生活を送っていますか?

入間:
実家暮らしなので、家族と一日三食の食事を取る、無難な生活です。昔から夜食等は取る習慣もないので、健康的と言えるのではないでしょうか。

G:
締切前など、ここぞという時に特に口にする食べ物や飲み物はありますか?

入間:
締め切りが危ないときに、なにか暢気に食べている余裕などあっていいのか!
マジメに答えると、台所で麦茶を飲む回数が増えます。つまりパソコンの前から逃げる回数が増えるということです。

G:
近ごろはTwitterをやる作家さんも多いですが、やる予定はありませんか?

入間:
他の人と喧嘩になりそうだからやめてくださいとカリスマ編集に頼まれました。

G:
回答、ありがとうございました。

ということで、非常に率直な答えをもらうことができました。呼吸をするように文章を書いているのでなければあれほど早く作品が書けないのではないか?と勝手に想像していましたが、実際はやはり締切前になるとパソコンの前から逃げることもあるようで、人気作家ならではの苦悩も窺えました。入間さんの作家としての力量もさることながら、その力を十分に引き出しつつ作品を魅力的なものに仕上げた“カリスマ編集”さんの力も相当なもの。


そんなわけで映画化された「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」。まーちゃん(御園マユ)を演じるのは大政絢さん。2007年から雑誌「Seventeen」専属モデルとして活躍し、ドラマ「ケータイ刑事 銭形海」のヒロインにも抜擢されました。他、「メイちゃんの執事」「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」「ヤマトナデシコ七変化」などのドラマに出演しています。

みーくんを演じているのは染谷将太さん。2001年に映画「STACY」でデビュー、映画「フレフレ少女」「東京島」、ドラマ「坂の上の雲」「ヤンキー君とメガネちゃん」「江~姫たちの戦国~」などに出演しています。


このほか、猟奇殺人事件と10年前の監禁事件との関連性に気付きみーくんに接触してくる女刑事・上社奈月役に田畑智子さん、10年前の事件以降、みーくんとまーちゃんの担当医だった精神科医の坂下恋日役に鈴木京香さん。

連続殺人事件と監禁事件にはどのような関連性があるのか、そしてみーくんとまーちゃん、2人の生活はどうなるのか?映画は2011年1月22日から角川シネマ新宿、シネマサンシャイン池袋ほか全国にてロードショーです。

◆情報
監督:瀬田なつき
出演:大政絢、染谷将太、三浦誠己、山田キヌヲ、鈴木卓爾、田畑智子、鈴木京香
原作:入間人間(アスキー・メディアワークス/電撃文庫刊)
脚本:田中幸子、瀬田なつき
主題歌:柴咲コウ「サヨナラブ」(UNIVERSAL MUSIC/chimera energy)
製作:「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」製作委員会
制作プロダクション:デジタル・フロンティア
配給:角川映画

©2010 「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」製作委員会

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