日本通信、NTTドコモの回線で使える「SIMフリー版iPhone 4」などのスマートフォン本体とSIMカードをセット販売へ
日本通信がNTTドコモの回線網でSIMフリー版iPhone 4を使用できるようになるmicroSIMカードを提供する「talking b-microSIM プラチナサービス」を8月に発表しましたが、問題となっていたのがSIMフリー版iPhone 4本体の調達。
本体を別途入手する必要があるため、どうしても導入に際してのハードルが高い印象がありましたが、iPhone 4を含めたSIMフリーモデルのスマートフォン本体とセット販売を行うことが明らかになりました。
詳細は以下から。
日本通信、SIMフリー携帯端末向けSIM製品の販売網を構築へ|日本通信株式会社
日本通信のプレスリリースによると、同社はiPhone 4を始めとしたSIMフリー製品と日本通信のSIMサービス「talkingSIM」とを一緒に購入できる代理店網を構築する戦略決定を行い、第1号として本日、東京周辺に携帯ショップ28店舗を運営するトップワイジャパンと代理店契約を締結したそうです。
日本通信はMVNO(仮想移動体通信事業者)として、NTTドコモの回線網を利用したスマートフォン向け音声サービス付き定額データ通信SIM「talkingSIM」や、SIMフリー版iPhone 4用のマイクロSIM「talking b-microSIMプラチナサービス」を提供しており、サービスの利用にあたってはユーザーが別途スマートフォンを調達する必要がありましたが、新たに携帯端末と日本通信のSIMカードとを一緒に買えるショップを代理店として開拓するとのこと。
代理店はiPhone 4を始めとしたSIMフリー製品をメーカーないし流通会社から、そしてSIMカードを日本通信から仕入れ、セットにして一般ユーザーに対して従来の携帯電話の販売方法と同じように販売するとしています。
ちなみに現在日本通信が採用しているプリペイド型の販売施策では、最初にまとまった額を支払う必要があることが一般ユーザーへの大きなボトルネックになっていますが、代理店開拓が進むことで、新たに他の携帯事業者と同様の販売施策をとることが可能になるほか、SIMフリー製品をSIMカードとともに販売する代理店網ができることで、海外メーカーなどがSIMフリー製品を日本市場に投入しやすくなるという好循環が生まれることがメリットになるとしています。
なお、今回の施策の導入にあたり、日本通信の代表取締役社長 三田聖二氏は次のように語っています。
「来春のSIMロック解除を控え、日本のメーカーは、現状だと今のままと変わらないのではないかと危惧されています。即ち、携帯キャリアに全面的に販売を依存した仕組みです。SIMフリー時代に中心的役割を期待されている併売ショップにおいて、自社ブランド製品を、自社販売網で販売する道を新たに拓くことで、SIMフリー社会の実現を推進していきます。」
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