「タイタニック沈没」をある意味リアルに再現しすぎてクレームがつく
1912年、北大西洋で氷山に接触し1513人の命と共に沈没した豪華客船タイタニック。その被害は「史上最悪」と言えるほど大きく1997年公開の「タイタニック」など数々の映画の題材にされるほどなのですが、この「タイタニック沈没」をモチーフにしたあるものが「無神経だ」としてクレームを受けるという事件があったようです。
詳細は以下。
Sinking Titanic Slide Is So Fun It's Been Banned | Oddity Central - Collecting Oddities
この沈没するタイタニック型バルーン滑り台はスイスで行なわれたインフレータブル製品の展覧会で展示されたもの。沈没するタイタニック、氷山、波しぶきをバルーンで再現しています。
艦尾のスクリューなどディテールもなかなかのもの。
高さ約40フィート(約12m)と結構巨大なサイズ。
このように後甲板から滑りおりて遊ぶように作られました。
しかしながら、タイタニック事故の最後の生存者ミルヴィナ・ディーンの友人にして、スイス・タイタニッククラブの広報担当者のギュンター・バブラー氏は「沈没するタイタニック号で子どもを遊ばせるのは果たして倫理的なことなのでしょうか?何百人もの人が甲板から滑り落ちて死んだことを考えると無神経と言わざるを得ません」と遺憾の意を表明、訪れたゲストの中にも「まるでバルーンの墓標のようだ」と不快感を表す人もいたとのこと。展覧会の主催者は「事故はもう何十年も前のことで、それらの感情的な問題についてはすでに決着がついていると考えている」としています。
この「タイタニック事故」のような実際の出来事を題材にしたエンタテイメントは人々の関心を引きやすいのは確か。どこからが「悪趣味」のラインとなるのかについて、なかなか興味深いケースと言えるのではないでしょうか。
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