モバイル

総務省、携帯電話のSIMロック解除の指針を6月に策定へ


4月2日に総務省で行われた「携帯電話端末のSIMロックの在り方に関する公開ヒアリング」において、総務省からの「SIMロック」解除要請に対して、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの4社が「ユーザーの要望があれば対応する」と合意しましたが、実現に向けて総務省が動き始めました。

SIMロック解除の指針は6月をめどに策定されるそうです。

詳細は以下から。
携帯SIMロック解除の指針、6月末めどに策定へ 原口総務相が閣議後会見で方針 - SankeiBiz(サンケイビズ)

SIMロック解除指針、6月末までに作成 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

産経新聞社や読売新聞社の報道によると、本日午前に行われた閣議後の会見で原口一博総務相が「SIMロック」の解除について、あり方を盛り込んだガイドライン(指針)を6月末をめどに策定する考えを示したそうです。


SIMロックを解除することによって、通信方式や利用している周波数帯域が異なる携帯電話会社同士の場合などを除いて、ユーザーはSIMカードを差し替えるだけで1つの携帯電話端末を複数の携帯電話会社で利用できるようになります。そのため、総務省はSIMロック解除によって携帯事業者の新規参入が加速し、通信料金の低下や関連企業の競争力強化につながるとみているとのこと。

なお、SIMロック解除のメリットとしては、ソフトバンクモバイルが国内で独占的に提供しているiPhoneをNTTドコモなどで利用できるようになるということも挙げられますが、ソフトバンクモバイルは総務省の方針に「混乱を招く」などと反論しています。

KDDIからは「日本の携帯電話市場のビジネスモデルが変わらない限りSIMロックを解除してもメリットが生じない」との指摘もありますが、原口総務相は会見で「各社にビジネスモデルを強制するものではない」とした上で、「あくまでユーザーの求めに応じて解除できるのが適当ではないか」と強調しています。

ちなみにSIMロックの解除について、NTTドコモやイー・モバイルは、同省の方針に異論を唱えていないとされていますが、賛同しているということなのでしょうか。

また、現状では通信方式が異なるため、たとえSIMロックが解除されても通信方式にW-CDMAを採用しているNTTドコモやソフトバンクモバイルと、cdma2000を採用しているauの間でユーザーが移動することはできません。

しかし、もし将来的にキャリアの意向に縛られない形での開発を望むメーカーがW-CDMAでもcdma2000でも利用できる上に日本のすべての携帯電話会社の周波数帯域に対応した、いわば「携帯電話会社間の垣根を取り払うような」携帯電話端末を開発した場合、情勢は大きく変わるのかもしれません。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「ガラパゴス化」は本当にSIMロックのせいなのか、KDDIが説明会を開催 - GIGAZINE

NTTドコモ、Appleの「iPad」向けに通信サービスの提供を検討中 - GIGAZINE

ソフトバンクモバイル、機種価格と連動した「パケットし放題フラット」を導入か - GIGAZINE

ついにZAURUSやNetWalkerの理想が実現、au初のAndroidスマートフォン「IS01」の実機ムービーいろいろ - GIGAZINE

in モバイル, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.