音声に合わせて簡単に写真やイラストを動かせるソフト「Crazy Talk 6」で幼女や子猫や彫刻にソレ的なことをしゃべらせてみた
小学生や幼女の声の読み上げソフト「VOICEROID 月読アイ」「VOICEROID 月読ショウタ」や、VOCALOID2「ボカロ小学生 歌愛ユキ」「ボカロ先生 氷山キヨテル」「SF-A2 開発コード miki」で知られるAHSから、写真やイラストをしゃべらせるソフト「Crazy Talk」の最新版「CrazyTalk 6」が2月19日(金)に発売されます。
今回は最大4人まで同時にしゃべらせることができ、YouTubeへの直接アップロードにも対応しているほか、「CrazyTalk 6 PRO」では立体映像(3Dステレオ)出力もできるのが特徴。というわけで、発売前にさっそく「Crazy Talk 6」で幼女や子猫、芸術作品をしゃべらせて遊んでみました。
詳細は以下から。CrazyTalk 6 - 写真やイラストをしゃべらせるソフト
起動直後の画面はこんな感じ。
新規プロジェクトを開始するには左上のこのボタンをクリック。
まずは画像を取り込みます。「モデル」編集画面で左上の画像インポートボタンをクリックします。
画像を選択。jpgまたはbmp形式に対応。
ちなみにウェブカメラがある場合は画像インポートボタンの下の「カメラ取り込み」ボタンからウェブカメラでの撮影も可能です。
こんな感じ。
まず最初は試しにボリビアで殺人容疑者の逮捕につながった「世界一ひどい似顔絵」を動かしてみました。画像を取り込んでトリミングしたら、バウンディングボックスの位置とサイズを顔に合わせて調整し、目尻と口角の位置をマーク。「プロセス」をクリックします。
「顔のスタイル」から似た輪郭のものを選び、顔の向きを調整。「強度」を強くするとより立体的(鼻が高くなるなど)になります。
音声の編集は「スクリプト」画面で行います。
今回はもともと収録されているサンプルスクリプトの中から「男性の笑い声」を選んでみました。ドラッグ&ドロップでOK。再生ボタンで再生でします。
気に入った動画ができたら右上の「出力」画面から出力。
出力形式は「AVI」や「WMV」「MP4」など。解像度やフレームレートも指定できます。
YouTubeへの直接アップロードにも対応。
そして完成した動画がこちら。殺人容疑者の似顔絵なだけあって、かなりマッドな笑いとなりました。
YouTube - 「Crazy Talk 6」で動かした「世界一ひどい似顔絵」のマッドな笑い
では次に写真にオリジナルの文章をしゃべらせる場合です。先ほどと同様に画像を取り込むなどして「モデル」を設定したのち、「スクリプト」画面で「インポートオーディオ」ボタンをクリック。
音声ファイルを選択。WAVEまたはMP3形式のファイルをインポートできます。
また、マイクがある場合は赤い「録音」ボタンから自分の声や子どもの声などを直接録音することもできます。
今回は「VOICEROID 月読アイ」にしゃべらせた音声ファイルをインポートして動画にしてみました。
YouTube - 「Crazy Talk 6」を使って幼女に自己紹介をさせてみた
スクリプト編集画面では「エモーション」タブから、人物やキャラクターに簡単に表情をつけることができます。「右クリック」→「適用」でOK。
「タイムライン」タブでさらに詳しく動きや表情を設定することも。
目や口などにスタンプのような感覚でかぶせられるテンプレートも収録されているので、動画共有サイトなどにアップロードする場合で個人を特定されたくない場合などには便利かもしれません。
「Crazy Talk 6」にはモデルのテンプレートも多数収録されているので、適当な写真やイラストがなくてもすぐに遊ぶことができます。
というわけでテンプレートの「猫」を試してみたのがこちら。音声は同じく「VOICEROID 月読アイ」、「なんということでしょう!」と山田さん宅の劇的なリフォームについて報告します。
YouTube - 「Crazy Talk 6」を使って幼女の声で子猫をしゃべらせてみた
人物や動物の写真に限らず、彫刻などもしゃべらせることができます。こちらはミケランジェロのダビデ像に「ショタコン」について少年の声で解説してもらったもの。音声は「VOICEROID 月読ショウタ」です。
YouTube - 「Crazy Talk 6」でダビデ像に少年の声でショタコンについて語らせてみた
せっかくなので、新機能の立体映像出力(「Crazy Talk 6 PRO」のみ)も試してみました。使い方は動画の出力の際に「3Dステレオ動画」にチェックを入れるだけなので簡単です。
こんな感じの3D動画ができます。先ほどのダビデ像と比較すると分かりやすいかも。「Crazy Talk 6 PRO」のパッケージ版にはおまけの3Dメガネが同梱されているので、手軽に立体映像を楽しむことができます。
YouTube - 「Crazy Talk 6」で3D出力したうさんくさい外人Davidの自己紹介
ちなみに上の動画の音声はスクリプト編集画面の「Text-To-Speech編集」ボタンからテキスト入力し、Microsoft SAPIの「Mike」に読み上げさせたものです。
ここまでのムービーでは初心者でもすぐに使える基本的な機能しか使っていないのですが、使いこなすとどこまでできるのかということで、最大4人までしゃべらたり、BGMを付けたり、表情を細かく編集するなど、「Crazy Talk 6」の力を最大限に引き出したサンプルムービーを紹介します。
まずはニュース番組風のこちら。「Crazy Talk」オリジナルキャラ「句礼トーコ」がキャスターとして登場するほか、ボイスロイド「月読アイ」と「月読ショウタ」がレポーターとして出演しています。アイが「お兄ちゃんのお嫁さんになるのはやめる」と決意した理由が明らかに……
YouTube - 月読アイ:「お兄ちゃんのお嫁さんになるのはやめます」--Crazy Talk News
「Crazy Talk」は会話だけでなく歌にも当然使えます。VOCALOID2「ボカロ小学生 歌愛ユキ」も自然にアニメーション。
YouTube - 「ボカロ小学生歌愛ユキ」が歌う「プチ魔女ラナちゃん」
こちらは「歌愛ユキ」の小学校の先生「氷山キヨテル」。
YouTube - 「ボカロ先生氷山キヨテル」が歌う「翼」を「Crazy Talk 6」で動画化
最大4人までの静止画を同時にしゃべらせることができる新機能を生かした、AHSのオリジナルキャラクター「jamバンド」による「Crazy Talk 6」の紹介ビデオ。
YouTube - 最大4人まで同時にしゃべらせることができる「Crazy Talk 6」紹介ビデオ
最後に、サシャ・バロン・コーエンの最新作「ブルーノ」(3月20日より新宿バルト9他にて公開)もこんな風に動いちゃいました。
YouTube - 映画「Bruno」と「Crazy Talk 6」のタイアップPV
手持ちの写真やイラストをまるで生きてしゃべっているかのようにアニメーションさせることができる「Crazy Talk 6」、パッケージ版は「Standard」が7980円・「PRO」が1万4800円、ダウンロード版は「Standard」5980円・「PRO」9800円で、2月19日(金)同時発売です。
CrazyTalk 6 - 写真やイラストをしゃべらせるソフト
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