映画館先行もあるガシャポンからネット限定豪華仕様までそろったバンダイのピンズブランド「ZEPPIN series」、2010年展開予定のグッズも含めて見に行ってきました
広く人気のある作品から、コアなファンのいる作品でクオリティを追求した受注生産品までを揃えたバンダイのピンズブランド「ZEPPIN series」。
今回は、ネットからの期間限定受注生産品として作られた大人向けの品「聖闘士星矢ピンズコレクション」や劇場公開から3日で完売したところもあるという「ワンピース海賊旗プレート」、2010年の公開予定に合わせて出る「涼宮ハルヒのピンズコレクション」などをバンダイに行って見せてもらいました。
詳細は以下から。
まず見せてもらったのは「ZEPPIN series 聖闘士星矢 聖闘士ピンズコレクション」。
全35種のピンズがセットになっていて、ピンズを飾るためのスタンドが付属。
聖域の火時計を意識したデザインで、黄金聖闘士が順番に並んでいます。
ケースの中のピンズを飾る台紙には各星座と名前が金文字で表記。
フレームの裏にはスタンドがあり自立可能になっています。
聖闘士とアテナのピンズ18種。
主役の青銅聖衣と黄金聖衣のクロスボックスピンズ17種。
GIGAZINE(以下、Gと略):
今回ピンズコレクションとして聖闘士星矢が選ばれた理由というのはありますか?
バンダイ(以下、バと略):
ピンズコレクションの第1弾はガンダムで、30周年記念として限定受注生産されました。聖闘士星矢はアニメ放送が1986年なんですけど、原作が1985年に少年ジャンプで掲載されて2010年には25周年を迎えるということでピンズコレクションになりました。
連邦やジオンのエンブレムがセットになっているガンダムのピンズコレクション。最初の「機動戦士ガンダム」から最新作「機動戦士ガンダム00」のエンブレムが集められていました。受注生産のため、すでに販売は締め切られています。
バ:
青銅聖闘士と黄金聖闘士にクロスボックスまで勢ぞろいしている商品は初めてなのではないかと。特にアテナまでいるのは珍しいですね。
女神アテナ(城戸沙織)。ピンズは重みのあるダイキャスト製で、凹凸のあるレリーフのようなデザインになっています。
ガンダムのピンズコレクションと同じく、聖矢の台紙にもシリアルナンバー入り。これは一般には出回らない分で「0000」となっています。
バ:
シリアルナンバーはオーダーの時期とナンバーは関係なくてランダムになります。聖闘士の数である88番などは人気があると思いますが、今からオーダーする人でもシリアルナンバーが若くなる可能性はあります。イラストは当時のアニメーターの方が新規に描いていて、原作のイメージと当時のアニメの美麗さを再現してもらいました。
ペガサス星矢。
ドラゴン紫龍。
キグナス氷河。
アンドロメダ瞬。
フェニックス一輝。
牡羊座のムウ。
牡牛座のアルデバラン。
双子座のサガ。
蟹座のデスマスク。
獅子座のアイオリア。
乙女座のシャカ。
天秤座の童虎。
蠍座のミロ。
射手座のアイオロス。
山羊座のシュラ。
水瓶座のカミュ。
魚座のアフロディーテ。
G:
聖闘士の周りに彫られているのは各星座のモチーフですか?
バ:
これはそれぞれのキャラクターのモチーフになっていて、カミュだと水瓶ですが、カプリコーンだとエクスカリバー、デスマスクは聖衣の腕のパーツのデザイン、アフロディーテならバラといった感じになっています。どんなモチーフに落とし込むかまとめるのが難しかったですね。
あと、それぞれのメッキの色合いも苦労しましたね。同じ金色でも赤っぽい金色や白っぽい金色などあるので、劇中のイメージに合ってかつ高級感を出す色にするのに力を入れました。ピンズは聖闘士だけになるという案も最初ありましたが、大人のインテリアとして耐えられるものということで、ボックスデザインも揃えたセットになりました。
裏側には「ZEPPIN series」の刻印。
ピンズとして実際に使ってみるとこんな感じ。
G:
セットになっているのは主役の青銅聖闘士たちと黄金聖闘士ですが、海闘士や冥闘士などがいる中でも1番人気が高いのは黄金聖闘士ですか?
バ:
そうですね。ピンズコレクションに入っているのは厳選された聖闘士となっています。イラストのデザインもこだわっていて、聖矢たちがアニメで黄金聖闘士と戦ったときはクロスのデザインが原作と違っていましたが、原作ファンのイメージにもある新生青銅聖衣を描いています。ほかにも、劇中で頭部のクロスを常に着けていないような聖闘士はその姿で描いています。アリエスのムウとかジェミニのサガとかほとんどマスク着けていませんから。
G:
確かに劇中と違う姿だとしっくり来ませんよね。紫龍が目を閉じているのもそういう理由ですか?
バ:
ええ。これはアニメーターさんのこだわりで、最初は目を開けているデザインも提案していたんですが、「目を閉じたイラストで」と言われまして。紫龍は戦いで目が見えなくなることが多いですから。
ムービーで見るとピンズのメッキの光り方がよくわかります。
YouTube - ZEPPIN series 聖闘士星矢 聖闘士ピンズコレクション
G:
「ZEPPIN series」というのは、今後もピンズコレクションを出していくシリーズなんですか?
バ:
今回の聖闘士星矢のピンズコレクションはセットものとしては第2弾になるんですけれども、通常の「ZEPPIN series」はカプセルステーションminiといういわゆるガシャポンで出しているシリーズとなっています。セットの方は作品が好きな人へコアな提案をするものですが、カプセルの方ではリアルタイムでやっている新しい人気作品のピンズやプレートを出しています。
ガシャポン販売機「カプセルステーションmini」。
G:
普通のガシャポンと比べると販売機がかなり小さくなっていますね。
バ:
置いている場所も通常のガシャポンと比較すると結構限定されていて、基本的にはヨドバシカメラさんや大きい家電店のほか、アニメイトさんやゲーマーズさんに置かれています。あと映画館にも入っているところがありますね。
G:
映画館だとカプセルトイコーナーの商品が全部売り切れになっていることもありますけど、やはり人気がありますか?
バ:
そうですね。映画は見る前後にテンションが上がるというのもあると思いますが、映画館先行で展開している製品も結構あって、見たことがない商品があることも多いんですよ。
平日でも満席になっていた「ONE PIECE -FILM- STRONG WORLD」だと、銀座の東映さんで出した映画館先行発売の海賊旗プレートが初日の3時間で完売しました。
3日で完売するところもあった「ワンピース海賊旗プレート」。
販売機はこんな感じ。現在は映画館以外でも発売されています。
プレートはピンズと違ってストラップがついています。
裏にはそれぞれの海賊団などの名前入り。
G:
先行分については映画館で出た後、ほかの店で販売されるまでどれぐらいですか?
バ:
1週間ぐらいですね。一般の販売店で置いているところはまだ少なくて、「雑誌で商品を見たけどどこにも見つからない」というお客さんの声も聞いているので、徐々に拡大中です。
G:
見かけて「欲しい」と思ったら、買っておいた方が後悔はないという感じですね。ガシャポンだと商品がランダムで出てきますけど、中に入っている種類に偏りはありますか?
バ:
数はだいたい同数になるように設定してあります。
2010年2月に公開予定の映画「涼宮ハルヒの消失」に合わせて映画館で先行発売される「涼宮ハルヒのピンズコレクション」。
シークレットを含み全8種で価格は各200円。
絵柄はテレビで放送された「涼宮ハルヒの憂鬱」のものと、映画「涼宮ハルヒの消失」のものが混在しています。
販売時はこんな感じで置かれる予定。
こちらは一般で2010年1月に発売予定の「けいおん!りばーしぶるプレート2」。
イラストは表と裏で違うという仕様。
G:
ガシャポンの方は最近の作品も幅広く出ていますね。
バ:
商品によっては女性の購買層が6割というものもあります。12月に公開された映画「仮面ライダーW&仮面ライダーディケイド MOVIE大戦2010」に合わせたものなんですが、ライダーに変身する前の人物もデフォルメしています。変身前の姿を扱ったピンズは初めてだったんですが、かなり好評を得ていますね。
女性の購入者が多い「仮面ライダーW&仮面ライダーディケイド ピンズ」。
全7種類のうち2種類が変身前の姿。
変身後のライダーの顔もデフォルメされています。
2009年10月から発売している「集合!超電王&イマジン ラメピンズ」。こちらは購買層の7割が女性だそうです。
バ:
このほか、「忍たま乱太郎」も女性に受けていますね。乱太郎はミュージカルにもなるということでの商品化でしたが、人気が高いようです。タイムリーな作品は「カプセルステーションmini」の自販機で展開して、受注生産では厳選した作品でクオリティを追求したものを提供するというコンセプトになっています。
G:
なるほど。本日はありがとうございました。
聖闘士星矢のピンズコレクションの予約は2010年1月13日の17時まで。発送は3月中旬で価格は2万1000円となっています。期間限定受注生産で再販はないので気になるひとはチェックしてみてください。
ZEPPIN series 聖闘士星矢 聖闘士ピンズコレクション|こどもから大人まで楽しめるバンダイ公式ショッピングサイト
©車田正美/集英社・東映アニメーション
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©2006 谷川流・いとうのいぢ・SOS団
©かきふらい・芳文社/桜高軽音部
©2009 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
・関連コンテンツ