メモ

実の親に捨てられたヒナを育てる二匹のオスペンギン


動物の世界では同性愛は種の繁栄システムに組み込まれており、例えば類人猿のボノボは性的な行動によって群れの平和の維持を行っているとみられていますが、ドイツの動物園では実の親に捨てられてしまったペンギンのヒナを、二匹のオスペンギンが育てているのが話題になっています。

詳細は以下。
BBC NEWS | Europe | 'Gay penguins' rear adopted chick

Gay penguins adopt baby chick after hatching egg: Proud dads at Bremerhaven Zoo - Bild.de

チリやペルーに多く生息していたフンボルトペンギンは乱獲によって絶滅の危機に瀕しており、繁殖する必要があるのですが、北部ドイツのブレーマーハーフェンにある動物園では、オスのフンボルトペンギン「ゼット」と「ヴィールプンクト」が、実の親に捨てられてしまった卵を自分たちで暖めてふ化させ、ヒナを育てています。

巣穴を守るゼットとヴィールプンクト。子どもが生まれてからは巣穴に人を寄せ付けないのだそうです。


仲むつまじい二匹。


生まれた雛。


この動物園には合わせて6匹の同性愛ペンギンがいますが同性愛では繁殖が不可能。そこで2005年にスウェーデンから4匹のメスを迎えいれ、この6匹を異性愛に変化させようとしたそうです。しかし同性愛者の権利を守る団体からの抗議をうけ試みは廃止。オスどうしのカップルは卵の代わりに石を抱くなど、異性同士のカップルのような強いつながりを見せています。

「二匹の幸せな父親は自分たちのものになった子どもを守り、育てエサをやって日々を過ごしています。ホモセクシャルは動物についてはなんら不思議なことではなく、仲の良い2匹が一緒にいるということと、子どもを作り増やしていくということは必ずしも繋がっている必要はないのではないか」と動物園の関係者は述べています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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