メモ

地雷を探す訓練を受けたネズミに注目が集まる


動物に軍事訓練を施す、ということは昔から繰り返されて来ましたが、近年では地雷撤去にネズミを用いる方法が注目を浴びているそうです。ネズミは犬と比べても同等かそれ以上の嗅覚があり、地雷が発するわずかな匂いを的確に捉えることで地雷を発見するとのこと。

地雷の撤去は現在も手作業が基本であり、莫大なコストと時間がかかるとされていますが、ネズミはこの問題を解決できるのでしょうか。

詳細は以下。
ホームページ | Herorat.org

Smell a rat? Rescue rodents used to sniff out land mines | Mail Online

地雷は非常に安価かつ短時間で散布することが可能なうえに、完全な撤去と処理には巨額のコストに長い時間が必要ということで、カンボジアなどの東南アジア諸国や今も紛争が続くアフリカを中心に大きな問題となっています。


しかし、地雷撤去のための特殊な重機が開発されるなど機械化も進められていますが、撤去は基本的に手作業が中心。危険な状況の中細かい操作を求められるため気力・体力ともに大変な作業となり、なかなか効率をあげることができませんでした。

そこで、ベルギーとタンザニアの研究者達によるジョイントベンチャー、APOPO地雷の撤去にネズミの嗅覚を用いることを提唱、特別な訓練を施したネズミを供給することでこの問題を解決しようとしています。

ネズミの嗅覚はすぐれており、イヌでも探知できない爆発物の匂いをかぎ取ることが可能、万が一地雷に触っても体も軽いので爆発しにくい上に、費用も安く、小さくて持ち運びがしやすい上に環境や飼い主が変っても適用しやすい、とハードな環境で運用されがちな地雷撤去にはまさにうってつけ。速度もかなりのもので、手作業の2日分に相当する100平方メートルを30分でチェックすることが可能とのこと。

英国で訓練されているネズミ、「コフィ」。一日あたり20分間訓練が実施されているそうです。


こちらはモザンビークで任務に就いている「バーミン」。イギリス軍にも導入されるかもしれないとのこと。


この動画のような感じで行ったり来たりしながら地雷を探していきます。
YouTube - Rats detecting landmines



地雷が見つかったらこのようにガリガリとひっかいて知らせる。体重が軽いために地雷が反応しにくい


また、その優れた嗅覚を利用して、結核菌などの病原菌を探知するのにも使えないかどうかの研究と訓練が進められているそうです。効率は確かに上がるのでしょうが、心情的にはかなり残酷な用い方で気がとがめるのもまた事実。人間であれ動物であれ命を無駄に失わずに済むような方法が開発されること、また何より地雷のような兵器が使われずに済むような平和な世界になることを祈ってやみません。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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